毎日がラテン
ラテンアメリカ各国の遺跡、文化、旅行、スペイン語など幅広い情報を紹介します。
ラテンアメリカは祭りの季節に突入
ラテンアメリカ博物館の「ラテンアメリカの主な祭り」の情報を更新しました。
http://www.latenamerica.com/maturi.html

 ラテンアメリカ諸国では、11月から来年1月にかけて、たくさんの祭りが開かれ、クリスマスと合わせて1年で最もにぎやかなシーズンになります。

maturi.jpg
メキシコ・チアパス地方のグアダルーペの聖母祭り


 主な祭りは、12月初めにエクアドルの首都キトで開かれる「キト祭り」、
 12月中旬にメキシコシティで開かれる「グアダルーペの聖母の日」、
 同じころグアテマラのマヤ文化の中心地であるチチカステナンゴで開かれる「聖トーマス祭」、
 年明けの1月には、
 中旬からアルゼンチン北部のコスキンでは世界的に有名な「コスキン・フォルクローレフェスティバル」、
 下旬にはボリビアのアラシタ、ペルーのプーノなどで開かれる「聖母カンデラリアの祭り」などとなっています。

 私は、12月にメキシコの地方を旅行しましたが、「グアダルーペの聖母の日」とその周辺の日には、地方の町や村でも聖母の日に似た祭りが行われていました。普段は教会の中に置かれている聖母像を、みこしに載せて街を練り歩いたり、船に乗せて海を渡らせたりする行事があり、非常に面白かったことを記憶しています。

 特に、南米は真夏ですし、旅行にもいい季節です。アルゼンチンのブエノスアイレスなどは暑すぎるという問題はありますが、冷えた炭酸水で割って飲むワインの味は格別です。

 ところで、11月29日はTBSの世界遺産(午後6時から)で「密林の古代マヤ」は放送されます。映画「2012」で注目されているせいでしょうか、マヤ文明の番組が多くなるのはうれしいですね。

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注目の大統領選挙が目白押しのラ米諸国
多くのラテンアメリカ諸国で大統領選挙が行われる時期になりました。

 その先陣を切って、ウルグアイの大統領選挙が10月25日に行われましたが、元極左ゲリラのホセ・ムヒカ氏(74歳)は当選に必要な過半数の票を確保できず、中道右派・国民党候補のラカジェ元大統領(68歳)とともに11月29日の決選投票に進むことになっています。

 この選挙では、何と言っても元極左ゲリラだったムヒカ氏が政権を取れるかが注目されます。そうなれば、テンアメリカにまた1カ国、左派反米政権が増えることになります。


ウルグアイの大統領選挙を伝えるCNNスペイン語ニュース

 その次は、11月29日にクーデター騒ぎで注目されるホンジュラスの大統領選挙が行われる予定です。これに対しては、クーデターで追放されたセラヤ氏が「クーデター政権下での大統領選挙は承認できない」との姿勢を示していましたが、米国はこの大統領選挙が事態打開のきっかけになるとして選挙結果を承認することを示唆しています。

 選挙の予想では、野党である国民党のロボ氏が勝利する可能性が高いと言われており、この選挙結果が国際的に承認されるかどうかが焦点となる。ちなみに、セラヤ氏は与党の自由党に所属しています。

 12月6日には、ボリビアの大統領選挙が行われます。こちらは、強固な反米姿勢を示しているエボ・モラレス大統領が、7人もの候補者が乱立した野党候補に対して優勢に選挙戦を進めています。現地の報道では、最近の世論調査でモラレス大統領の支持率は60%以上ということです。

 12月13日にはチリの大統領選挙が行われます。こちらは、世論調査で右派連合のセバスティアン・ピニェイラ候補が36%の支持を集めてトップを走っているようです。与党である「民主主義をもとめる政党連合」のエドワルド・フレイ候補が26%、独立派のマルコ・エンリケス・オミナミ候補が19%で追っています。

 もし、ピニェイラ候補が大統領になると、1990年にアウグスト・ピノチェト軍政が終結して以来、初めて右派政権が誕生することになるだけに、注目する必要があります。

 ただ、現状ではピニェイラ候補が当選に必要な過半数の票を1回目の選挙で取るのは難しそうです。決選投票になった場合は、フレイ候補とオミナミ候補の票を合わせれば、ピニェイラ候補を上回ることが可能です。ただ、二人のうちどちらが有利かが問題となりそうです。

 ちなみに、その後は年明けにコスタリカ(2月)、コロンビア(5月)と大統領選挙が続きます。


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世界遺産ランキング2位「マチュピチュ」6位「ティカル国立公園」
 朝日新聞の11月14日の別刷り「be on Saturday」に掲載された「いつか行きたい世界遺産」という記事の中で、おすすめの世界遺産ランキングが出ていました。

 これによると、1位はカンボジアのアンコールワットですが、2位にマチュピチュ、5位にベネズエラのカナイマ国立公園、6位にグアテマラのティカル国立公園、8位にチリのラパヌイ(イースター島)国立公園とラテンアメリカから4ヵ所が入っていました。

ティカル
6位に入ったグアテマラのティカル国立公園の風景


 この評価をしたのは、世界遺産を100カ所以上踏破した3人で、選考基準は「人生観を変える」ということだそうです。

 まあ、多くの世界遺産を見た人の評価ということで、評価する人の数が少ないという疑問はありますが、見ていない大勢の人の意見をランキングする人気投票よりはましだと思います。

 マチュピチュが2位というのは順当でしょう。見た目のインパクトがすごいですから、訪ねた人の心に感動を呼び起こすのは事実です。

 しかし、グアテマラのティカル国立公園が6位に入っていたのには驚きました。日本では知る人がほとんどいませんから、人気投票では決して上位には入りません。しかし、この遺跡のすごさはマチュピチュを凌ぐと私は思います。

 最初のインパクトはどちらも甲乙つけ難いのですが、2回目の訪問では、ティカルがその素晴らしさを失わなかったのに対し、マチュピチュの魅力はほとんど感じられなくなってしまいました。

 ただ、有名になるとマチュピチュやエジプトのピラミッドのように単なる観光客が大勢押し寄せ、環境は悪くなるし、遺跡は壊れる、人間は金もうけに走って悪くなると、いいことがありません。

 ですから、こういう遺跡の大きな価値である神秘性を壊さないためにも、是非、こんなランキングに乗せるのはやめて、遺跡や世界遺産が本当に好きな人にだけ行ってほしいものです。

 それでは経済的に困るという意見もあるでしょうが、遺産としての価値が守られることで、周辺の人々の持続的な生活が可能になるということも大事ではないでしょうか。

 ところで、同じ14日に、テレビ番組の「世界不思議発見」でも、映画「2012」に絡めて、これまでほとんど知られていなかったキリグア遺跡を紹介していました。これからマヤの遺跡に対する注目度はあがりそうです。
 
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旱魃で南米チチカカ湖が深刻な状態に
 南米チチカカ湖の水位が大きく下がり、湖の環境システムが深刻な危険に陥っているというニュースがペルーの新聞に出ていました。


 チチカカ湖畔にあるボリビアの観光拠点コパカバーナのPRビデオ

 チチカカ湖を管理するLa Autoridad del lago titicaca(ALT)の話では、最近の7カ月間に湖の水位は81cm下がり、海抜3808.25mとなったといいます。これは、過去最低だった1949年の数字を下回るそうです。これ以上水位が下がれば、湖の生態系に大きな影響を与えることが予想されます。

 このような状況が起きている最大の理由は雨不足にあります。チチカカ湖にはボリビアから川が流れ込んでいるために水位を保っているのですが、現在、ボリビア各地は深刻な雨不足に見舞われているのです。

 ボリビア政府は、チチカカ湖の上流に当たるラパス県などに旱魃の非常事態を発令しています。この地域では水不足が深刻になっており、農業などに被害が生じていますが、それだけでなく市民生活や産業まで影響が生じ始めているということなのです。

 こうなった背景として挙げられているのが、ペルー沖の海水温が上昇する「エル・ニーニョ現象」です。まだ、エル・ニーニョとボリビアの気象との因果関係は明らかにされていませんが、影響は確実にあるようです。また、この影響はボリビアだけでなく、エクアドル、アルゼンチン、パラグアイなどにもおよび、各地で旱魃が発生しているというのです。

 私が以前ラパスに滞在していた時は、やはり雨季の終わりころで、ものすごい豪雨が降りました。ラパス市内は石畳の道が多いのですが、雨の勢いがすごいために道路にキッチリとはめ込んだ石が流れ出してしまい、穴が開いた状態があちこちで見られたものです。

 雨は都会の人にはあまりありがたくないものです。しかし、地方の農家や自然環境にとってはなくてはならないものですから、旱魃となると大変です。

 また、あの巨大なチチカカ湖が縮小したり、消滅したりすることになったら自然環境に大変な影響があると思います。そんな心配はないと思う人もいるかもしれませんが、南米では巨大な湖が消滅した前例がありますから、ないとは言えないのです。

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ブエノスアイレスで開かれる「博物館の夜」
 アルゼンチンの首都ブエノスアイレスで、11月14日(土)の夜8時から15日(日)の午前2時にかけて、「La Noche de los museos(博物館の夜)」という催しが行われるということです。

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 これは、市内の博物館や美術館、劇場などが、普通は閉館しているこの時間に一斉オープンし、しかも無料で開放するイベントということです。これは、毎年、この時期に行われているイベントですが、今年は昨年よりも20館多い150館がこのイベントに参加するようです。

 日本人の感覚では、「こんな夜中に博物館や美術館などに行く人がいるのか」という疑問も沸きそうですが、昨年は45万4000人もの人が訪れたそうです。

 中南米諸国の中でも、アルゼンチンはスペインに似て夜が遅い国です。

 私が、最初にブエノスアイレスに行った時は、乗った列車が遅れて夜中に到着することになりました。ホテルの予約もしておらず、寝る場所の確保や夜中に街を歩く危険を思って不安でいると、隣の席のアルゼンチン人が「ブエノスの人たちは夜遅くまで出歩いているから、夜中に街を歩いても問題ないよ」と言ってくれたのです。

 実際、アルゼンチンでは、夕食が夜の10時過ぎで、夜中の1時過ぎに飲みに出かけるというのが当たりまえという感じです。ですから、夕食の前や後に博物館や美術館、劇場に行くのも気軽にできるのではないでしょうか。また、無料で入れるというのも大きいでしょうね。

 日本では、めったに博物館や美術館の無料開放はないですが、例えばメキシコでは日曜日や祝日は、博物館、美術館、遺跡が入場無料になります。ですから、私たちは休日となると美術館などに出かけて、メキシコ絵画の鑑賞をしていました。

 日本でも、文化振興や学生などの勉強のために、文化施設の無料開放日をできるだけ増やしてほしいものです。

La Noche de los museos
http://www.lanochedelosmuseos.com.ar/

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