チチカカ湖に水中博物館が建設される!
インカ神話の地、コパカバーナへ

ラパスからコパカバーナへバスで移動
8時半発のバスに乗り込むと、乗客は10数人で、かなり空いていました。しかし、途中でエル・アルトのバスターミナルに寄り、二十人ほどが乗り込んだため、席はほぼ埋まりました。エル・アルトではあちらこちらで道路工事が行われていて、バスは迂回するために狭い市街地に入り込んでノロノロ走り回ります。これにはイライラしました。
セメンテリオから出発するバス
湖をボートで渡る・・・
3時間ほどでチチカカ湖岸に到着。この湖は標高3800mに位置し、大きさは琵琶湖の13倍弱。北西のチュクイト湖と南東のウイニャイマルカ湖に分かれています。道路は、この二つの湖を結ぶ幅0.5kmほどの水路で途切れており、ここを船で横断する必要があるのです。フェリーなどはないため、バスは台船に乗せて対岸に渡し、乗客はボートで渡ります。35年前にもここを通りましたが、周辺施設が整備されたくらいで、基本的に渡しの方法は変わっていません。
対岸には小さな街があり、旅行客相手の食品や土産物を売る店が並んでいます。トイレ休憩程度の待ち時間で、またバスに乗り先に進みます。
チチカカ湖の水道を台船で渡るバス
人間はボートで渡る
奇跡を起こすカンデラリアの聖母
午後1時過ぎにコパカバーナに到着。中央広場でバスを降りると、有名なカトリックの巡礼地でもある白亜のコパカバーナ大聖堂が迎えてくれました。
ちなみに、この教会に祀られている聖母カンデラリアは、スペイン人が現在のペルーに侵入した1530年代初頭からわずか30年後に安置されたそうです。その後、何度も奇跡を出現させたとされて聖母信仰と巡礼が盛んになったのですが、これにはインカの巡礼地とされていた太陽の島の宗教的力を削ごうとする意図があったと推測されます。
いずれにしろ、ボリビアの辺境の地とは思えない立派な聖堂や、豪華な主祭壇の聖母像などは、この町の大きな見所となっています。
コパカバーナ大聖堂の門。白壁にモザイクタイルが美しい
大聖堂の正面。右に3本の十字架が立つ建物、中央が正面入り口、左が鐘楼
チチカカ湖を望むホテル・ミラドール
中央広場で地元の人に場所を聞くと「湖の方だ」といいます。教えられた方向に向かって歩いていくと、通りの両側にレストランや土産物屋、ツアー会社が立ち並び、地元の人たちと共に大勢の観光客が歩いています。35年前は電気も満足に使えない寒村だったのですが、その発展ぶりには驚かされました。
ホテル・ミラドールはチチカカ湖畔に建つ8階建ての結構大きなホテルです。今はシーズンオフで、数多いホテルはどこも閑散としていますが、ミラドールのロビーには数人の旅行者の姿があり、人気があるのが分かりました。
宿泊料金は朝食付きで80ボリビアーノ(1200円くらい)と安いです。部屋はすべてレークビューになっていて、特に朝晩には美しい湖の景色を見ることができます。
ここに宿泊したのは、インカ神話の地である太陽の島に行くためです。午後発のツアーに間に合いそうでしたが、急ぐ必要はないため翌日の朝のツアーにしました。実は、朝出発のツアーはほぼ1日かけて太陽の島を巡るのですが、午後発は太陽の島への往復に3時間かかるため、島には1時間程度滞在するだけのようです。
遅い昼食になりましたが、名物のマス料理を食べることにしました。チチカカ湖周辺では、どこでもマス料理が食べられるのですが、コパカバーナでは湖畔にマス料理などを提供する食堂が並んでいます。おいしいマスを食べると疲れも癒されます。
チチカカ湖畔に建つホテル・ミラドール(展望台という意味)
ホテルの部屋から見たチチカカ湖
コパカバーナの町と湖に浮かぶツアーボート
チチカカ湖名物のマス料理