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グアテマラのラ・コロナ遺跡で王の祭壇を発見!

 2018-09-22

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 中米グアテマラの北部に位置するラ・コロナというマヤの遺跡から発見された1500年前石の祭壇がグアテマラ国立考古学民俗学博物館に展示されたというニュースがありました。
 
 石灰岩の祭壇には、ラ・コロナを支配していたチャック・トック・イチャーク(Chak Took Ich'aak)王が杖を持って座っている様子が彫刻されており、重さは約1トンということです。

 記事には祭壇は最近発見されたと書かれていますが、他のニュース記事には昨年発見されたものだと書かれています。たぶん、昨年発見され、今年9月中旬に博物館に展示されたということでしょう。




 王を象った石の彫刻などはマヤでは珍しいものではないのですが、このラ・コロナという遺跡が面白いのです。

 ラ・コロナは1997年に発見された規模の小さな古代都市で、発見当初は、研究者たちには、あまり重要な遺跡と考えられていなかったようです。このころ、各地の博物館に盗掘によって持ち出されたと考えられる優れた彫刻を施した石版があり、その出所がどこか議論になっていました。

 これを研究したオーストラリアの考古学者が、とりあえず出所を「Q遺跡」と名づけたのです。その後、一部の学者がラ・コロナがQ遺跡であるという説を唱えました。

 そして、2005年にラ・コロナ遺跡に対するアメリカとグアテマラの共同発掘調査が行われ、Q遺跡がラ・コロナだったと証明されたのです。従って、ラ・コロナから発掘された石の彫刻は、すでにいくつも存在していたのです。

 さらに、海外のメディアが注目しているのは、ラ・コロナが蛇の王国(カーヌル王国)と呼ばれた強力な王朝の同盟国であったことです。西暦500年ころ、この地域の覇者であったティカル(グアテマラの世界遺産)に対し、蛇の王国の中心都市であったカラクムル(メキシコの世界遺産)が対立していたのです。

 カラクムルは周辺の諸都市と同盟を組んで勢力を拡大します。ラ・コロナは520年に蛇の王国と婚姻関係を結んだとされています。そして、562年についに蛇の王国はティカルを打ち破って覇権を握ったのです。

 それから約130年の後、ティカルは勢力を取り戻し、カラクムルと同盟都市を打ち負かしました。こうして、ラ・コロナなどもマヤの歴史から消え去っていったのです。

 こうした歴史は最近の碑文の研究などから分かってきたもので、まるでアメリカで人気のテレビドラマシリーズである「ゲーム・オブ・スローンズ」の覇権争いのようだというのです。このため、このラテンアメリカのこのニュースには「Juego de Tronos(ゲーム・オブ・スローンズのスペイン語約)」というタイトルが付けられています。

 このドラマは知りませんが、日本で言えば戦国時代のような戦いがマヤでも繰り広げられていたのです。今後、ラ・コロナやカラクムルなどの調査の進展によって、更に詳しいマヤ諸都市の栄枯盛衰が明らかになることが期待されます。

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