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テオティワカン遺跡で大量の遺物を発見

 2014-10-30

 メキシコのテオティワカン遺跡で続けられていた発掘調査により、大量の遺物が発見されました。

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 これは、発掘調査を行っているINAH(Instituto Nacional de Antropología e Historia)が昨日(10月29日)発表したものです。

 この調査については日本のテレビ番組でも紹介されていました。テオティワカン遺跡にあるケツアルコアトルのピラミッドの手前からピラミッドの下に向かうトンネルがあり、これを発掘することで、ピラミッドの下に隠された王墓などが発見されるのではないかと、以前から期待されていたのです。

 今年の春、私がこの場所に行った時も、ピラミッドの前に発掘サイトが設営されており、ここから地下に入ってトンネル内の発掘作業をしていたようです。

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ピラミッドの地下に続くトンネル(ピンク色の部分)。


 この結果、トンネルを103m掘り進んだところで、埋葬品らしい遺物が大量に出土し始めたというjことです。その内容はヒスイの装飾品、人物を象った彫刻、貝、動物の骨、様々な植物の種など、合計5万点に及ぶそうです。


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出土した人形型の彫刻。オルメカ文明の彫刻とそっくりで、二つの文明の関係性が見て取れる。


 調査に当たっている研究者によると、これらの遺物はケツアルコアトルのピラミッドが建てられているシウダデーラという場所が建設される以前、紀元前後から250年までのものということです。ちなみにテオティワカンは紀元前150年~紀元後650年にかけて発展しました。

 この調査で重要なのは、実はこれからなのです。トンネルの先には3つの部屋があるそうで、そこから今回の埋葬品は見つかったのですが、まだ、発掘されていない部屋があるのです。

 研究者は、この部屋を発掘することで、テオティワカンの王や高位の聖職者などの墓が発見されるのではないかと期待しています。

 本当にそうなれば、多くの謎に包まれたテオティワカンのことがかなり分かるようになると思いますが・・・・・期待は外れるのが世の常ですからね・・・・・・。


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タグ : テオティワカン

メキシコシティに新国際空港ができる!

 2014-10-23

 メキシコシティに新しい国際空港が建設されると言われていましたが、先日、その詳細が発表されました。

 建設される場所は、現在のメキシコシティー国際空港に隣接した連邦政府が所有する土地ということです。最終的な計画は、6本の滑走路を持ち、年間1200万人の乗降客を見込む大規模なものですが、まずは3本の滑走路で年間500万人が利用する規模となっています。

 特徴的なのはターミナルのデザインです。設計デザインは英国人のノーマン・フォスター氏とメキシコ人のフェルナンド・ロメロ氏が担当しました。特に、ノーマン・フォスター氏は北京首都国際空港ターミナルやニューヨークのワールドトレードセンター跡地に建設される2 WTCなど、世界各地の大規模施設の設計を行い、注目されている建築家だそうです。

 写真のように、ターミナルのデザインは斬新です。

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 これは、メキシコ国旗にも描かれているヘビとサボテンをイメージしたものだそうです。また、内部構造は柱や壁がない大空間となっていて、未来のターミナルの姿を示すものとなるようです。

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 敷地面積は4400ヘクタールを超えるそうで、成田空港の940ヘクタールと比べても、桁違いに大きな空港になりそうです。

 旅行者の立場から言えば、現在の空港は、シティの中心部から車で30~40分程度とそれほど遠くないし、地下鉄やメトロバスも接続していて、非常に便利です。隣接地であれば、それほど変わらないと思いますが、デザインが良くなっても、施設が巨大化して利便性が悪くなれば意味がないですから、それだけが気になります。

 完成予定は2018年ということです。完成したら、行ってみたいと思います。

 詳細は下の現地のニュース番組でどうぞ。




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火山の爆発で滅亡したメキシコの古代都市に行く!

 2014-05-20
 前回の記事に引き続き、メトロバスで出かけたクイクイルコ遺跡を紹介します。

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クイクイルコのピラミッド

 メキシコシティの南部、国立自治大学がある周辺は、古代に起きた火山の噴火で溶岩流に覆われてしまった土地です。この辺りを歩くと、広大な溶岩の原野が続いているのです。

 その中にある、メキシコ中央高原で最も古いとされる古代都市の跡がクイクイルコです。年代的には、先古典期にあたる紀元前800年ころから人々の定住と都市化が始まったとされますが、紀元後150年ころに近くのシトレ(Xitle)火山が噴火。このため都市は溶岩流に覆われ、人々はここを放棄してしまいました。

 古い遺跡で、規模も大きくないため、訪れる人はあまり多くありません。それでも、歴史的に重要な場所ですし、メキシコシティの中心部からバスで1時間程度で行けるアクセスの良さもあり、平日でもそこそこ訪問客が来ているようです。

 メトロバスのVilla Olímpica駅から歩いて5分程度で遺跡の入り口に着きます。私が訪ねた日は、天気が抜群に良く、気温もかなり高い状態でした。

 入り口から遺跡の中心にあるピラミッドまで、さらに5分以上歩くのですが、サボテンと灌木に覆われた広い土地を切り裂くように、乾燥して埃っぽい道が続きます。周囲の自然景観はなかなかよく、人が少ないため、涼しい木陰でいちゃつくカップルの姿も見えます。遺跡に興味がなくても、ここを散歩するだけで楽しめそうです。

 やがて、前方に小山のようなものが見えてきます。これがクイクイルコ独特の円形ピラミッドです。日本にも埼玉などに円形の古墳がありますが、同じような感じです。

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西側から見たピラミッド。正面に頂上に続く道がある。


 ピラミッドは、直径110m、高さ25mで、一つ30㎏以上の石を大量に積み重ねて構成しています。頂上に続く通路を登ってみると、上部には丸く掘り下げられた場所があり、そこから、これまでに異なった時代に作られた5つの石碑が見つかっているそうです。

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ピラミッドの側面を見ると石を積み上げているのが分かる。

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頂上部にある掘り下げたスペース。屋根があるので下にあるものが見えない。立ち入りは禁止されている。


 また、ピラミッドは太陽の運行と関連付けた作りになっており、宗教的な儀礼に用いられていたようです。この地域の人たちは古くから太陽や月などの天体の動きに注意を払っていたことが分かります。

 紀元前後に繁栄したクイクイルコは火山の噴火で滅んだわけですが、この土地を捨てた人たちは、テオティワカンに移って、新たな文化を花開かせたとされています。それが本当であれば、テオティワカンで行われた天文観測はクイクイルコの伝統を引き継いだものかもしれません。

 見る所は、このピラミッドと併設の小さな博物館だけですから、1時間ちょっとあれば十分です。遺跡に行くというより、郊外の自然を楽しむついでに珍しい円形ピラミッドに登る、という感じで来てみると、意外に楽しめる場所だと思います。



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タグ : テオティワカン

メキシコシティのメトロバスで混乱した話

 2014-05-15
 メキシコシティの南端にあるクイクイルコという遺跡に行った時のことです。ここに行くには、メトロバスの1号線を使うと便利ということで、シティの中心部にある革命記念塔の近くの停留所からバスに乗りました。

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メトロバス(メキシコメトロバス ホームページの画像)


 それまでメトロバスに乗ったことがなかった私は、地下鉄と同じだと思い、安心して南方面行きのバスに乗っていました。

 ところが、途中で様子がおかしいことに気が付きました。かなり時間が経ち、あとどれくらいで着くのか確認しようとしたのですが、停留所の駅名表示が路線図の駅名の中にないのです。

 「おかしいなあ・・・」とは思いましたが、メトロバスは路面電車と同じですから、異なった路線を走るわけがありません。それでも不安を感じ、念のため、再び停留所の表示を確認してみました。

 すると、南に向かっているとばかり思っていたバスが北に向かっていることが分かったのです。しかも、間もなく終点のインディオス・ベルデス駅に到着するところでした。私は唖然としました。1時間もかけて、目的地とは反対の方角に来てしまったのです。

 終点で南方面行のバスに乗り換えながら、「どうしてこうなったのか?」と考えました。思い出してみても、北方面行きのバスに乗り間違えたというのはあり得ません。となると、バスがどこかで南から北に方向を変えたことになります。

 しばらく考えると、バスがロータリーを回った場所があったことを思い出しました。車内がひどく混雑していたため気が付かなかったのですが、その時、バスはUターンした可能性があります。ということは、このバスも同じかもしれません。

 やがて、そのロータリーの場所にバスがさしかかりました。私が注意して窓の外を見ていると、案の定、バスはUターンしています。私は、あわてて停留所でバスを降りようとしました。すると、近くにいた年配の女性が「ここは降りちゃダメ。次の停留所まで行けば追加料金を払わなくて済むから」と言うのです。

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Insurgentesのロータリーにはメトロバスがたくさん走っている(グーグルストリートビュ-)。


 「え、そうなの?」と思った私は、女性に言われたように、一つ戻った停留所で降りました。そこには南方面行のバスがすべて通るので、バスの行き先表示を見て乗り換えれば追加料金はいらないのです。一方、一つ前の駅は、北行バスの乗り場ですから、そこで降りてしまうと、乗り換えできないというわけです。

 それにしても、教えてくれた女性は、一言も話をしたことがないのに、どうして私が南行に乗り換えることを知っていたのでしょうか?・・・不思議です。

 今回の間違いは、メトロバスをメトロと混同し「バスは行先表示を見て乗らなくてはならない」という鉄則を無視したのが原因です。

 停留所でバスの行き先表示を見ていると、南の終点 El Caminero まで行くバスが意外に少ないことが分かりました。私が降りようとした Insurgentes でUターンするバスだけでなく、国立自治大学に近い Dr. Gálvez でUターンするバスも多いのです。

 今度は間違えないように、 El Caminero という表示のバスが来るまで待って乗りました。

 しかし、このバスは非常に混みます。特に中心部から南に向かう路線は立ったまま身動きできないほどで、ようやくクイクイルコのあるVilla Olímpicaに着いた時には、2時間以上にわたる長旅と車内の押し合いへし合いに疲れ切っていました。

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Villa Olímpicaの停留所(グーグルストリートビュ-)


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タグ : メトロバス

メキシコ国立人類学博物館に行く!

 2014-05-10
 今回はメキシコシティにある国立人類学博物館に行きます。

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メキシコ国立人類学博物館の正面

 メキシコはマヤ、アステカ、テオティワカンなどの古代文明が栄えた国だけに、これらの文明が残した豊富な遺物を展示する国立人類学博物館は非常に見応えがあります。私は、これまで5~6回行きましたが、何度見ても新しい発見があり、飽きません。

 博物館はメキシコシティ最大のオアシスと呼ばれるチャプルテペック公園の中にあります。交通機関は地下鉄が便利で、最寄り駅はメトロ7号線のAuditorio(アウディトリオ)になります。ただ、シティの中心部から行くと遠回りになり、乗り換えも面倒です。

 そこで、シティの中心から近いメトロ1号線のChapultepec(チャプルテペック)駅で降りて、チャプルテペック公園内を歩くことにしました。この日は日曜日だったため、公園内は休日を楽しむ大勢の人で賑やかでした。

 チャプルテペック駅から公園の中を抜けると15分ほどで博物館に着きました。前庭の林の中を見ると、華やかな衣装を着た男たちが数人固まっています。この場所ではメキシコ湾岸で栄えたトトナカの伝統儀式ボラドーレスの演技が行われています。

 さて、入場券を買っていよいよ博物館に入館です。ちなみに、以前は、博物館や遺跡は日曜日は無料で入場できましたが、今はそういうことはありません。メキシコ人は今でも無料のようです。

 正面から中に入ると中庭に出ます。展示室の建物は周囲を取り囲むコの字型になっていますが、まず、レリーフが施された金属製の巨大な柱が目に入ります。これは噴水で、通常はかなりの量の水が流れ落ちているのですが、この日は水がなく、ちょっと迫力不足でした。

 見学順路は、向かって右側の建物にある最初の部屋から始まります。まず、「考古学イントロダクション」の部屋があり、次に、氷河期の終わりに旧大陸からベーリング海峡を渡って先住民が新大陸に渡った「アメリカ定住」になります。

 初めのうちは体力があるので、この辺をどうしても時間をかけてみてしまいます。しかし、ここは軽く流さないと、後で重要な展示が出てきたときには疲れてしまっていて、見るのが面倒になってしまいます。

 重要な展示は、4番目の部屋の「テオティワカナ」から始まります。室内には、メキシコシティ近郊にある巨大遺跡テオティワカンにあるケツアルコアトル神殿の実寸大復元模型が聳えており、その他の展示品も素晴らしいです。

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ケツアルコアトル神殿の復元模型


 次は「トルテカと古典期後期」で、ここにはトルテカ文明の代表的な遺跡であるトゥーラにあるピラミッドBの上に立つ巨大な石像が立っています。ここも見応えがあります。

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トゥーラの石像


そして、次がコの字型展示棟の中心部分にあたる「メシーカ(アステカ)」になります。各展示室の中で最大の広さを誇るこの部屋には、アステカ文明が作り出した石像や石板などが所狭しと置かれており、一歩、部屋に入っただけで感嘆の声が出るほどです。

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メシーカ室の石像群。後方にあるのが太陽の石。


 この部屋の目玉は、一般的にはカレンダーと理解されている巨大な石板「太陽の石」です。展示の解説には「不当にアステカカレンダーと呼ばれた」と記されています。

 また、個人的に惹かれるのは、アステカの最高神ウィツィロポチトリの母、コアトリクエの巨大石像です。二つの蛇が合わさった頭、ガラガラ蛇のスカートをまとい、お腹には髑髏という迫力あるデザインに、多くの人が驚くでしょう。テノチティトランの中心部に置かれていたのを見つけたスペイン人は、その影響力を封じるため地中に埋めてしまったのです。

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迫力あるコアトリクエの石像


 この部屋は、迫力ある石像が多いので、どうしてもそちらに目を奪われるのですが、アステカの優れた工芸品も見逃せません。代表的なのは、黒曜石の猿の壺です。大きな黒曜石の塊を丁寧に掘り出して、猿が大きな壺を背負っているような形にしているのですが、これだけの作業を人の手だけでやったと思うとため息が出ます。

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黒曜石の猿の壺


 ここまでが、メキシコ中央高原の歴史を辿っている、いわばこの博物館の中心展示です。この後は、それ以外の地域の文化の展示となります。

 まずは「オアハカ文化」の部屋で、ここにはメキシコ東部のオアハカ地方にあるモンテアルバン遺跡の墳墓の模型などがあります。続いて、「メキシコ湾岸の文化」の部屋で、ここには中米地域で最も古いとされるオルメカ文明が残した巨石人頭像や、湾岸のエル・タヒン遺跡などで知られるトトナカ文明の土偶などが展示されています。

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オルメカ文明の巨石人頭像


 この辺まで来ると、疲労がピークに達してきて、見学がかなりい加減になってきます。時間があれば、館内のレストランでコーヒーなどを飲んで一服したいです。

 さて、次がいよいよ「マヤ」です。マヤに関しては、大量の出土品があり、専門博物館も多いため、必ずしもこの展示室が優れているわけではありません。ただ、ここにはメキシコ東部のパレンケ遺跡で発掘されたパカル王の墓の出土品があるのです。特に、パカル王がかぶっていたヒスイの仮面が有名です。また、今は現地で見ることができなくなったパカル王の墓の実寸大模型があり、その神秘的な雰囲気を味わうことができます。

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パカル王の墓の復元模型


 そのほか、マヤの彫刻の最高峰と言われるヤシチュラン遺跡の石碑の実物など、マヤ室には見所が多いです。お薦めは、展示室の後ろの庭にある遺跡の実寸大復元模型です。ここには、マヤで最大と言われるグアテマラのキリグア遺跡の巨大石碑の複製も展示されています。

 この後、展示室は「西方文化」、「北方文化」と続きますが、すでに体力は限界に近くなっていますので、見ているのに、ほとんど覚えていません。もし、強靭な体力があるなら、1階の考古学の展示室を見終わった後は、2階に文化人類学の展示がありますので、回ってみるといいと思います。

 ああ、疲れた・・・。


 
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