TBSの世界遺産でマヤのカラクムル遺跡紹介
2016-06-08

カラクムル遺跡の複合神殿
以前はよく見ていたTBSの世界遺産ですが、日曜日の夕方6時からになってからは、ほとんど見ることが無くなりました。
ただ、7月3日の番組では久し振りにマヤの遺跡が紹介されるので、見てみようと思います。
タイトルは「カラクムルの古代マヤ都市と熱帯林(メキシコ)」というものです。
カラクムルはあまり知られていない遺跡ですが、ユカタン半島の南部に位置する大規模な都市遺構です。
西暦500年ころ、この周辺では、現在のグアテマラにあるティカルやベリーズにあるカラコルといった巨大都市が覇権争いを繰り広げていたのですが、562年にカラクムルはカラコルと共にティカルを破ったことで繁栄したとされています。
この辺の歴史は、遺跡に残された石碑の解読によって、かなり詳しくわかっているのです。
現在のマヤの遺跡は、チチェンイッツアが有名ですが、ハッキリ言って、この遺跡はダメです。観光客が増えすぎて、ピラミッドなどの建築物に登れないとか、建物の内部を見れないといった規制ばかりで、つまりません。
その点、カラクムルは遺跡の整備があまり進んでおらず、観光客も少ないため、巨大ピラミッドの上に登ることができますし、なにより古代の神秘性がよく保たれています。

樹海に囲まれたピラミッド。
ちょっと行きにくいですが、メキシコのカンペチェからツアーも出ています。マヤ遺跡の魅力を知るには、カラクムルは絶好の場所だと思います。
7月3日の番組で、どんな紹介の仕方をするのか、期待してみます。
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カラクムル
テレ朝日「世界の村で発見!こんなところに日本人」はフザケてる!
2013-05-24
金曜日はテレビ東京で「世界ナゼそこに?日本人」、テレビ朝日で「世界の村で発見!こんなところに日本人」、という、似たような番組が放送される日です。本日5月24日は、テレビ東京の番組がイースター島に移住した日本人夫婦、テレビ朝日の番組がメキシコの村に住んでいる女性を紹介していました。
同じような番組ではありますが、番組の作り方は少し違いますね。テレビ東京は結構真面目で日本人の人生を詳しく紹介する感じで作っていますが、テレビ朝日は相変わらずふざけた作りになっています。ふざけて、大げさにしたほうが、視聴率が取れるのでしょうが、あまりにいいかげんな紹介をされるとイラっとします。
テレ朝の番組、メキシコの村に住む女性を女優が訪ねるというストーリーはいいのですが、最初にメキシコシティで、「その村を知っているか?」とか、「そこまでどうやって行けばいいか?」を町の人に聞くのはあまりにもバカげています。例えば、東京で鹿児島の地方部の小さな村の名前を尋ねて知っている人に出会うことなどまずないし、そこまでどうやって行けばいいか聞くなんてありえないでしょう。
そんなこと、ネットで調べればすぐ分かる時代だし、どこかに行きたいならツーリストインフォメーションに行けばいい。それなのに、わけの分からないやり取りを地元の人と繰り返した挙句、外国人旅行者はまず利用しないローカルのバスターミナルに行って、「メキシコはこんなすごい危険なところだ」という印象を視聴者に与えようとしているのだからあきれます。
メキシコは日本の5.3倍の国土を持ち、地方性が非常に豊かです。このため、同じ国でありながら、この村があるチアパス州は中央部の州とはまるで別の国のような感じなのです。ただし、交通インフラはかなり発達しており、高速道路網が全土を結び、設備の整った長距離バスが頻繁に行き交っています。長距離の移動には快適な1等バスを使うのが一般的で、メキシコシティには行き先方面別に巨大なバスターミナルが設けられています。
アメリカのような航空機主体の国と違い、メキシコはバス主体の国ですから昔から長距離を移動するバスは非常に設備がよく、主要都市のバスターミナルも非常に綺麗です。国が大きいだけに移動に時間がかかるのは確かですが、かなり快適に旅行ができます。番組作りとしてそれでは面白くないためいろいろ考えて視聴者を面白がらせようとしているのでしょうが、それが「メキシコはこんな変な国だ」というミスリードにつながっていることには注意が必要です。

サンクリストバル・デ・ラス・カサスの街角
さて、日本人女性が住むチアパス州のシナカンタン村ですが、この地方はマヤの伝統文化が今も息づく地方で、マヤ文明の研究をしている人の間では有名な村です。また、村に行くために経由したサンクリストバル・デ・ラス・カサスは、メキシコの数ある町の中でもバックパッカーの人気が非常に高い町です。
私も、これまで二度滞在しましたが、最初に滞在した1980年のこの町はスペイン植民地時代の街の雰囲気とマヤの民が持つ伝統文化が交じり合う、幻想的で落着いた雰囲気が素晴らしい町でした。
今は旅行者の人気があり過ぎて、観光地化が進みすぎた嫌いはありますが、昔の雰囲気はまだ守られています。「この町に滞在すると他の町に行きたくなくなってしまう」という旅行者の声もよく聞きます。
もちろん、町の郊外にあるシナカンタンやサンファン・チャムラといった村も、古くからのマヤの伝統を守る人々が住む素晴らしいところです。
このような番組では、この地方の良さを伝えることなどできないと思いますから仕方ありません。しかし、単に「すごい僻地に住んでいる日本人がいるんだ」などと勘違いしないでいただきたい。ここは世界中の旅行好きが憧れる、有名な場所なのです。

祭りの日に教会に来たマヤ民族の子どもたち
もし、メキシコ旅行をするなら、少し時間をとってサンクリストバル・デ・ラス・カサスとシナカンタン村、サンファン・チャムラ村を訪ねてほしいと思います。きっと、忘れられない思い出が作れると思います。
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世界で一番美しい場所はチリにある?
2012-09-26
テレビ朝日の番組『世界の村で発見!こんなところに日本人』。番組の作り方はともかく、こんな場所で生活している日本人がいるんだという驚きがあって結構好きです。昨夜の放送では、チリの南部に住んでいる日本人女性が紹介されていましたが、やっぱり、「よくこんな所に住んでいるな」という感じでしたね。
広大な南米でも、手つかずの大自然というのはほとんどのこっていませんが、チリの南部にはそういうところがまだあります。私がチリに行ったのは20年もまえのことですが、当時、この南部地域は道路がないのはもちろん、人が入ることすら大変な場所で、海岸部にある未開地であれば、一定期間居住することでその土地の所有が認められるという話しを聞いたことがありました。
番組の中でも言っていましたが、ここが「世界で一番美しい場所」というのは、ある意味で本当でしょうね。

この地域の海岸部はフィヨルド状になっているため地形が複雑で、川や湖も非常に多いのです。それがこの地域の開発を困難にしているのですが、一方で自然保護の面では非常に役立っています。それでも、近年、少しずつ開発が進んでいるため、チリ政府はこの周辺にいくつもの自然保護区を設けて、太古から変わらぬ大自然の景観を守ろうとしているのです。
日本人女性が住む場所はあまり行く人がいないでしょうが、さらに南にあるコジャイケという街が観光の中心になっています。ここには温泉を使った保養施設もあり、周辺の自然と温泉の両方を楽しみにやってくる人が多いようです。上の写真はコジャイケの温泉施設です。
ちなみに、私はプエルトモントからアルゼンチン側に入って、南米のスイスと呼ばれるサン・カルロス・デ・バリロチェという町に行きましたが、この周辺も下の写真のように、湖が多く非常に美しい場所でした。

こういうところは寒さも厳しく、住むのは辛いでしょうが、観光に訪れるのはいいでしょうね。“世界一”と言う景色を見てみたいと思いました。
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今日の「欧州鉄道の旅」はマチュピチュへの旅
2011-12-07
毎週水曜日の夜10時から放送しているBSフジのテレビ番組「欧州鉄道の旅」。先週と今週は特別編ということで、ペルーのマチュピチュ遺跡に向かう豪華列車ハイラム・ビンガム号を紹介しています。今日の放送では、オリャンタイタンボからマチュピチュまでの旅ということで、ここからがハイライトです。
このハイラム・ビンガム号は、これまで何度もテレビ番組で紹介されてきました。ヨーロッパで豪華列車を運行しているオリエント・エキスプレス社が運行している列車ですから、そのツアーの質の高さやサービスの良さには定評があります。
私がマチュピチュに行ったころにはこんな列車はなく、日帰りのツアー列車かローカル列車だけでした。今は、旅行者のニーズに合わせた様々な列車が走っているものの、旅行者はローカル列車でのんびり旅行することができなくなってしまいました。マチュピチュの人気が高くなり、ペルー政府も金儲けのためにいろいろと考えているわけです。

オリャンタイタンボ駅に停車中のローカル列車。
マチュピチュ人気はますます高くなっているようで、今年は遺跡保護のために入場制限が課せられました。これに対して、旅行関係者から抗議活動が起きたりしたため、その後、一時的に制限が緩和されることになったそうです。つまり、状況次第でころころ変わるのが、ペルーの政策と言うわけです。
ツアーであれば問題ないのですが、私のようなお金のない旅行者が自分でマチュピチュに行こうとすると、予定が立てにくくて大変です。
まあ、マチュピチュ以外にもペルーにはいい遺跡があります。今度は、もっと北の方の遺跡に行きたいと思っています。
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明日の「世界ふれあい街歩き」はメキシコのパツクアロ
2011-10-20
NHK総合で金曜日の夜10時から「世界ふれあい街歩き」という番組が放送されていますが、明日の番組ではメキシコ中西部のミチョアカン州にある高原都市パツクアロが紹介されます。日本ではあまり知られていませんが、メキシコの他の都市にはない落着いた静かな風情が特徴の小さなコロニアル都市です。
このあたりには、かつて先住民タラスコ族の王国があり、郊外にはティンツンツァンという遺跡もあります。また、近くのパツクアロ湖に浮かぶハニツイオ島も観光地としてにぎわっています。
私はパツクアロの町の風情が大好きでした。町歩きの放送では、なかなかその良さが伝わらないと思いますが、期待してみたいと思います。

パツクアロの風景
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