エクアドルのクーデター未遂で軟禁状態の大統領が救出される

 2010-10-01
 南米エクアドルでクーデター未遂とされる事件が起きました。

 現地の報道によると、9月30日に首都のキトで公務員法の改正に反対する警官たちが政府に対する抗議のデモを行ったのですが、このうちの一部が暴徒化し警察本部ビルに立てこもりました。しかも、これを説得しようとしたコレア大統領が催涙ガス弾による被害を受けたのです。大統領は警察病院に収容されたのですが、この病院を警官らが取り囲んだため、軟禁状態に陥ってしまいました。

、30日の夜になり、軍が出動して病院から無事大統領を救出したのですが、その際の衝突により警官2人が死亡し、88人が負傷したとされます。

 その後、コレア大統領は、集まった数千人の支持者に対してバルコニーから演説し、「自分の失脚を目論んだ警察の反乱は失敗に終わった」と述べたそうです。


救出された大統領の演説「大統領を殺したければ殺せ、ここにいるぞ、殺せ」



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エクアドルのコレア大統領来日とヤスニ-ITT

 2010-08-19
 南米エクアドルのラファエル・コレア大統領が9月6日(月)~7日(火)に来日しますが、この機会に、現在エクアドル政府が進めている「ヤスニ-ITTイニシアティブ」を一般に広めていくためのイベントが東京と京都で開催されます。

 周知のように、現在の南米諸国は多くが左派政権になっていますが、エクアドルのコレア政権も左派です。大統領自身は自分を「キリスト教左翼人道主義者」と称しているようですが、IMFなどが進める新自由主義経済を否定し、ラテン諸国の政治経済支配を強化しようとする米国とも対決姿勢を示しています。

 そんなコレア政権が打ち出した画期的な自然保護プロジェクトとして注目を集めているのが「ヤスニ-ITTイニシアティブ」です。これは、エクアドルのアマゾン地方に位置するヤスニ国立公園における石油採掘を放棄する代わりに、各国の政府などに環境保全のための信託基金への拠出を求めるというものです。


ヤスニ-ITTの説明ビデオ(英語)


 エクアドルはOPEC(石油輸出国機構)加盟国であることからもわかるように、石油輸出が経済の柱となっている国です。しかし、石油採掘はアマゾンなどの内陸部で行われているため、熱帯林などの環境破壊が進み、周辺住民の健康被害も増加しています。環境や住民の健康を守るには石油の採掘を控えることが望ましいのですが、それでは国の経済が立ち行かなくなります。そこで、アマゾンの豊かな環境を守るために石油採掘をしない代わりに、石油採掘した場合に得られる利益の半分を世界各国に負担してもらうという提案を行ったわけです。

 今年の8月3日には、エクアドル政府と国連開発計画(UNDP)とのあいだで、ヤスニ-ITTに関する信託についての調印が行われ、ヤスニの自然保護のために世界各国から資金を集める計画が前進しました。エクアドルは、日本政府に対してもヤスニ-ITTイニシアティブへの参加を求めており、コレア大統領が来日した際には、管首相に要請するものと思われます。

 アマゾンというのはブラジルだけでなく、ボリビア、ペルー、コロンビア、エクアドルといった国々に広がる広大な熱帯林地帯ですが、各国とも開発を進めているため、環境破壊の進行は驚くほどの勢いで進展しています。その一部であるヤスニは、9万8000ヘクタールの広さがあり、1ヘクタールあたり10万種の昆虫、150種の両生類、121種の爬虫類、4000種のシダ・種子植物が存在するという、自然の宝庫です。これはエクアドルだけでなく、世界全体の貴重な自然遺産ですから、各国が協力してこれを守るのは当然のことだと言えるのではないでしょうか。

◆コレア大統領来日に際してのイベント(学習会)は次の通り。

●京都
日時 9月5日(日) 午後2-5時
シンポジウム「ヤスニ計画:アマゾンの自然を守る逆転の発想」
コレア大統領来日にあたって
場所:京都・「かぜねの」 京阪・出町柳駅から徒歩すぐ
実行委員会連絡先:yasuni@attac.jp

●東京
日時 8月21日(土)19:00~
エクアドル・コレア大統領来日!
持続可能な社会に挑戦するエクアドルに学ぶ実行委員会(仮)
場所 ATTAC首都圏 事務所
住所 東京都千代田区神田淡路町1-21-7静和ビル1階A
   TEL/FAX:03-3255-5910(共同回線)


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自然保護のため石油採掘を封印するエクアドルの画期的提案

 2010-06-17
 メキシコ湾における原油流出事故による環境破壊が深刻化していますが、南米の産油国エクアドルでは環境保全のために石油採掘を行わないとする画期的な提案が実現しようとしています。

 これは「ヤスニITTイニシアチブ」と呼ばれるもので、エクアドル東部のヤニス国立公園の地下に眠る10億バレルの石油の採掘を封印するのと引き換えに、先進国や企業からの援助を求めようという試みです。

 このヤニス国立公園というのは、世界でもまれに見る動植物の宝庫ということで、エコツーリズムもかなり盛んなようです。エクアドルは石油資源の採掘で経済を支えている国ですから、新たな油田開発は国の最重要政策です。しかし、もし、この地区の石油を採掘するとなると、生息する動植物に多大な被害をもたらし、世界的な環境破壊にもなりかねません。

 実際、これまでエクアドルでは米国資本の石油会社が原油の採掘を行い、自然環境はもとより住民の健康などにも深刻な被害をもたらしてきたのです。


石油開発と環境破壊を告発する映画「CRUDE」


 従って、この環境を守るために石油採掘は行わないが、それでは経済が持たないので、経済的な余裕がある外国政府や企業はその分の補償として資金援助をしてほしいという、エクアドル大統領の提案は理にかなっていると思います。

 実際には、こうした提案に反対する国民がいるし、開発が行われないことをどうやって担保するかなど、難しい問題が多いようで、一時は交渉が暗礁に乗り上げたそうです。それが、エクアドル大統領の熱意によって、ようやく計画が進み始め。この7月には、海外の援助国との間で条約の調印にこぎつけることができそうだということです。

 この試みが成功すれば、中南米だけでなく、アフリカやアジアの豊かな熱帯雨林を保護する画期的なスキームとなるかも知れません。ヤスニITTイニシアチブの行方には注目です。

 ヤスニITTイニシアチブについての詳しい記事はナショナルジオグラフィックの記事を参照してください。

 また、6月19日には、エクアドルにおける石油開発と環境破壊を告発する映画「CRUDE」の上映会も東京で開かれます。

6月19日(土)午後 1時
上映:午後 1時半から3時半
解説と質疑:午後 3時半から4時          
会場 :人権ライブラリー(東京都港区芝大門2-10-12 KDX芝大門ビル4F)
参加費:300円


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ガラパゴス諸島に世界初のエコ空港ができる?

 2010-03-24
 ガラパゴス諸島に世界初のエコ空港が作られるそうです。

 4月23日の現地報道によると、エクアドル民間航空局のフェルナンド・ゲレロ氏がインタビューに答え、「環境に配慮した世界初の空港をバルトラ島に作る」と語ったということです。

galapmap.jpg
ガラパゴス諸島の地図

 インタビューでどんな環境配慮がされているのかという質問に対して、ゲレロ氏は「空港の基盤も運営もすべてが環境保護を基本としている。滑走路はコンクリートで作られ、水道、電気空調などのシステムも環境に配慮したものとなる」と答えています。

 あまり具体的ではないのは、まだハッキリしていないからでしょうか?。なお、建設費は総額2100万ドル。開港は2011年6月を目指しているということです。

 現在、ガラパゴス諸島にはバルトラ島とサン・クリストバル島の2カ所に空港があります。エコ空港をバルトラ島につくるということは、既存の空港を改修するということではないでしょうか。

 ちなみに、バルトラ島は小さな島で、到着した観光客は、ここからすぐに船に乗ってツアーに出てしまうことが多いのです。そして、ツアーの最後には隣にある大きな島であるサンタクルス島に宿泊し、船でバルトラ島に渡って空港に行くという形になることが多いようです。わたしの場合もそうでした。

 しかし、最近では、帰路はサン・クリストバル島の空港を使うことが多いようです。サン・クリストバル島は比較的大きな島で、宿泊施設もあるので便利ということらしいです。

 いずれにしろ、世界初のエコ空港というのがどんなものになるのか興味深いです。

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