チチカカ湖に水中博物館が建設される!
2018-07-06
水中博物館の建設を報じるニュース。
ボリビア政府は、同国のチチカカ湖に古代文明の遺物などを展示する水中博物館(Museo
Subacuático)を建設する計画を発表しました。
場所は、首都ラパスから約100キロ離れた町サン・ペドロ・デ・ティキーナ(San Pedro de
Tiquina)の近くということです。
サン・ペドロ・デ・ティキーナは、チチカカ湖最大の観光地であるコパカバーナとラパスの間にある町です。ここで道路が途切れているため、車は渡し舟、旅行客はボートで湖を渡ることになるのです。このため、ここを通った多くの旅行者が印象深く記憶している場所だと思います。
昨年、この周辺の湖の底から1万点以上の考古学的遺物が発見されていたそうです。遺物はティワナク以前、ティワナク、インカの3時代に属するとされています。
ボリビア政府は、考古学の研究拠点に加えて、遺物を展示する施設を作ることで、渡し場以外にほとんど見るものがなかった場所の観光が振興できると考えているのです。
総工費は1000万ドル(約11億円)。このうち200万ドルをベルギー政府とユネスコが支援するそうです。
水中博物館のイメージ動画
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チチカカ湖
ボリビア大統領来日でリチウム開発の行方は?
2010-11-18
外務省の報道によると、南米ボリビアのエボ・モラレス大統領が12月7日と8日の両日、日本を訪れる予定ということです。
モラレス大統領の訪日を伝えるベネズエラの新聞のWeb版
モラレス大統領の訪日は2007年3月に次いで二度目になります。以前は、ボリビアに対する日本人の感心が非常に低かったため、移民の受け入れなどで比較的関係が深い沖縄では新聞報道がなされたものの、本土のマスコミはまったく無視していました。
今も基本的には状況は同じですが、一部の人たちの間でボリビアのリチウム資源の重要性が認識されはじめていますので、今度は、少し扱いが変わるかもしれません。
テレビなどでも時々報道されますが、ボリビアのウユニ塩湖には世界最大のリチウム資源が埋蔵されており、これを獲得するため世界中の国々が競争を繰り広げています。
この資源はまだ手付かずの状態になっていて、多くの国が何とか自国でリチウム開発を手がけたいと考えているのです。しかし、モラレス大統領は資源開発や製品化を外国に牛耳られたくないため、自国でリチウムの採掘から製品化までを行うことを計画しています。そのための技術や資金を出してくれる国を探しているのです。
これまで、フランス、韓国、ブラジル、日本などがボリビア政府に開発プロジェクトへの参加を求めてきましたが、ボリビアはイランや韓国との協力を決定し、日本は遅れを取っていました。11月になって、ようやくリチウムの研究開発などに日本も参加する合意ができたばかりでした。
従って、今回の大統領の訪日を利用し、日本側は両国間の協力関係を強めることで、リチウムをはじめとした様々な鉱物資源を持つボリビアとの関係を強めたいと考えていると思います。これには、中国がレアアースの輸出規制を行ったことの影響が大きいわけですが、そうでなくとも日本はもっと広く世界に目を向けていかないと、資源獲得競争でも中国や韓国などに負けてしまうのではないかと思います。そうなれば、日本の産業に未来はないでしょう。
モラレス大統領の訪日の際は天皇陛下との会見や管総理との会談が予定されていますが、具体的にどのような話し合いがされるか、また、それを日本のマスコミがどう扱うか注目です。
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ボリビア・ウユニ塩湖の新空港は2011年完成へ・・・
2010-10-18
南米ボリビアの南部に広がる白い大地であるウユニ塩湖は、その観光的価値と世界最大の埋蔵量を誇るリチウムによって最近注目されるようになりました。ただ、これまでウユニには軍用の飛行場しかなく、定期便もあるにはあったのですがアクセスはあまりよくなかったのです。そこでエボ・モラレス大統領は、ウユニの観光と資源の両方の開発を目的に2008年から新たな空港の建設をはじめました。

ウユニ飛行場の建設について発表するモラレス大統領の記事
ところが、当初2009年末にも開港できるとされていた空港の建設は遅れ、その詳細もこれまで明らかにされていなかったのです。それが、10月17日の現地紙に、モラレス大統領が「ウユニ空港の滑走路は4000メートル」と発表したという記事が出ていました。
この滑走路は、首都ラパスにあるエルアルト国際空港の滑走路に次ぐ国内第二位の長さということです。また、この空港は国際線の就航もできるようにするということで、国外からウユニ塩湖に直接アクセスすることも可能になるわけです。
完成するのは2011年末だそうです。そうなると、ウユニ塩湖を含めた南米のツアーが多くなりそうです。
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奇跡の絶景「ラグーナコロラダ」が消滅する
2010-07-05

赤い湖ラグーナ・コロラダ
ラグーナコロラダは、アンデス山中の標高4278メートルの高地にある、世界的にも珍しい赤い色をした湖です。湖が赤い色をしているのは、ここにわく温泉が赤い藻を繁殖させ、それにより水が赤く染まって見えるということです。また、ここにはたくさんのフラミンゴが生息しているのですが、この鳥たちも藻を食べることで身体がピンク色になるのだそうです。
赤い湖にフラミンゴの群れが遊ぶ美しい光景が見られるため、かなり人気が高い場所なのですが、ここに行くための道路がかなり悪く、気軽に観光できるような場所ではありません。それが、この湖の環境を守り、神秘性を高めていたと思います。
それが、近年の干ばつの影響で水が減り、このままでは近い将来、湖が消滅してしまいそうだというのです。新聞記事では、この湖の周辺では2年間も雨が降っていないそうで、これは世界的な環境変化の影響と言えるのではないでしょうか。
私も、一度は見てみたいと思っていた場所だけに、なんとか消滅を免れてほしいものです。
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ボリビアで新飲料水「Coca Colla(コカコーリャ)」発売
2010-04-18
以前、紹介したコカの葉を原料にしたボリビアの新しい飲料水「Coca Colla(コカコーリャ)」が4月中旬に発売されました。最初の出荷は1万2000本で、ボリビアの首都ラパスのほか、コチャバンバやサンタクルスといった主要都市でも販売されたということです。価格は500mlで1.5USドルということです。

ボリビア政府はこの飲料を事業化するために必用な、コカの葉の栽培を増やすということで、合法的な栽培面積を、これまでの1万2000ヘクタールから2万ヘクタールに拡大することを認めたということです。
これは、米国など麻薬問題を抱える国にとっては困ったことですが、ボリビアのモラレス大統領はコカの栽培を行っていた経歴があり、コカの利用を積極的に進めています。
コカは麻薬の原料ではありますが、ボリビアの先住民にとっては、伝統的な栽培作物であり、日常生活の必需品でもあるのです。 実際、コカの葉は非常に効果が高い薬草です。4000mの高地で暮らすと分かりますが、疲れて身体がだるいとき、高山病で辛いときなど、コカの葉を噛んだり、せんじて飲むとまたたく間に効果を発揮します。
ですから、外国からいくら非難されようが、栽培をやめるつもりはないでしょう。今後も、麻薬転用を防ぎながら、薬草としての効能を生かした製品の製造を拡大していくものと思います。
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