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話題の映画「ゼロ・グラビティ」を製作したメキシコ人監督

 2013-12-25
 最近、話題になっている映画「ゼロ・グラビティ」を見てきました。

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 宇宙空間のスペースシャトルで作業をしていた乗組員が突然の事故にあい、絶対絶命の宇宙から地球に戻ろうと努力する様を描いた、非常にシンプルなストーリーの映画です。

 テレビの映画評などでも絶賛された作品で、かなり期待していきましたが、評価されるだけのことはあると思いました。3Dで見たのもよかったのですが、宇宙ステーションなどのリアルさが半端ではなく、宇宙空間の恐怖も味わうことができました。

 で、何でこれがラテンか?ということですが、実はこの映画の監督はメキシコ人のアルフォンソ・キュアロンという人なのです。

 キュアロン監督は、私も勉強したメキシコ国立自治大学で映画製作を学んだのですが、2001年の「天国の口、終りの楽園」という作品で注目を集めました。

 実は、メキシコ国立自治大学では様々な場所で映画の上映会が行われており、私も毎日のように学内で映画を見ていました。1994年当時、メキシコ映画はまだ世界的な評価を得る作品は少なかったのですが、学生などの映画に対する関心は日本よりはるかに高かったと思います。このため、私は学内で数多くの黒沢作品を見ることができました。

 当時、メキシコ映画よりは日本映画の方がまだ少し先を行っていると私は安心していたものです。ところが、日本に帰国して「天国の口、終りの楽園」を見たときに、これは日本はもう抜かれたと思いました。これは、本当に素晴らしい作品でした。

 しかも、その少し前、もう一人のメキシコ人監督アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥも出てきていました。彼が作製した「アモーレス・ペロス」も素晴らしい作品でした。その後、菊地凛子が出た「バベル」でカンヌの監督賞を受けています。

 この二人の前に日本映画は完全に敗北したと言えるでしょう。

 特に、キュアロン監督は「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」などで評価を固め、「ゼロ・グラビティ」の制作に至ったのです。

 「ゼロ・グラビティ」は、新しい時代を切り開いた映画という評価もありました。それを成し遂げたのがメキシコ人監督というのは、私にとって、ちょっと嬉しいことでした。


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映画「コロンビアーナ」を見た!

 2012-09-04
 昨日、「コロンビアーナ」という映画を見てきました。


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 「レオン」のリュック・ベッソン脚本、「トランスポーター3」のオリヴィエ・メガトン監督の作品。それだけで、内容がわかる感じですね。

 映画の内容は、両親を殺されたコロンビアの女の子が復讐をするという、まあ、ありきたりな内容です。映像表現や殺しのテクニックには特に新しさはなく、激しいアクションとテンポの良さだけが売りという感じです。

 ただ、お決まりのストーリー展開ではありますが、主役のゾーイ・サルダナが魅力的で、その華麗なアクションを見るだけで価値があると思います。また、主人公の少女時代のアクションもよかったですね。

 まあ、期待は裏切らない佳作と言えるでしょう。

 実は、この映画で興味深いのは、冒頭のコロンビアの街とされている場所を空撮した映像です。映画の撮影はメキシコで行われたということですから、これもコロンビアではなくメキシコのどこかかもしれません。

 眼下に広がる広大なスラムを見ると、「こんな町があるんだ」という驚きを感じます。

 以前、リオデジャネイロで最大のスラムを見たことがありますが、それをはるかにしのぐ大きさだと感じました。空から撮影すると、スラムか普通の街かわからないので、とんでもなく大きく感じるのかもしれませんが、ラテンアメリカではこういう街がどんどん大きくなっているのも事実です。

 映画はマフィアの抗争の話ですが、実際に、それに似た様々な犯罪が起きるスラムに暮らす人たちのことを思うと、暗い気持ちになります。

  コロンビアーナ公式HP


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アルゼンチン映画「ル・コルビュジエの家」が公開される

 2012-08-25
 昨日、アルゼンチン映画を紹介するスペイン語の会に行ってきました。
 
 ラテンアメリカ諸国の映画については、特にアルゼンチンとメキシコが優れた作品を数多く世界に送り出しています。

 メキシコの場合は「アモーレス・ペロス」や「バベル」のアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥや「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」のアルフォンソ・キュアロンといった有名監督がいますが、アルゼンチン映画では「タンゴ ガルデルの亡命」のフェルナンド・E・ソラナスくらいしか私は思い浮かびませんでした。ちょっと古いですね。

 しかし、アルゼンチン映画の紹介を聞いて、すぐれた監督がけっこう多く出ていることが分かりました。2009年にアカデミー外国語映画賞を受賞した「瞳の奥の秘密」の監督フアン・ホセ・カンパネラはその代表格でしょう。これはいい作品でした。

 今回の催しは、アルゼンチン映画の紹介と共に、9月15日から日本で公開されるアルゼンチン映画「ル・コルビュジエの家」の紹介でもありました。


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 日本でも有名な建築家コルビュジエが設計した家がアルゼンチンにあるのですが、そこを舞台に繰り広げられる人間模様を描いたもので、意表を突いたストーリーが展開するコメディタッチの映画と言うことです。

 監督は、ストン・ドゥプラットとマリアノ・コーン。二人は共同制作の映画を数多く世に出し、世界的な映画祭で数々の賞を受賞。アルゼンチン映画界の風雲児と呼ばれているそうです。

 説明を聞くと結構面白そうな映画でした。ちなみに、映画の公開は、9月15日から新宿のK's cinema、10月6日からは六本木のシネマート六本木です。

 興味がある方は、映画の公式ホームページをご覧ください。




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「キューバの恋人」とキューバ関連映画紹介

 2012-05-29
 先日、立教大学で開かれたキューバ映画上映会に行ってきました。上映されたのは「キューバの恋人」という、1969年制作の日本キューバ合作作品でした。

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 革命から10年後のハバナを舞台に、津川雅彦演ずる日本人青年とキューバの女生との触れ合いを描いたものです。古い映画ですから、仕方がない部分はあるかと思いますが、とても「いい映画」と言えるようなものではありませんでした。

 何と言っても、主人公のアキラ(津川)が軽すぎて、キューバの女性をバカにしているように見えるし、日本人ならこんなバカな日本人にはキューバに行ってほしくないと思うでしょう。実際、この映画を見た日本人女性から黒木監督は怒りの攻撃を受けたことがあるそうです。

 ただ、これを娯楽映画として見るのではなく、知られざるキューバのドキュメンタリーとして見れば興味深い映像が多くて、なかなか味があると思います。 

 黒木監督はこの映画を撮影するにあたってキューバ政府側から何の制約も受けなかったということで、自由に撮影しています。ハバナなどは現在もあまり変わっていませんが、当時の町や人々の様子がそのまま映っているのがいいですね。また、若き日のカストロの演説風景なども、臨場感があってけっこう面白いです。

 この映画は昨年のラテンビート映画祭でも上映されました、今後も上映の機会はあると思います。

 今後上映されるキューバ関連映画としては、8月4日公開の「セブン・デイズ・イン・ハバナ:7DAYS IN HABANA」があります(ヒューマントラストシネマ渋谷にて上映)。これは、国際的に活躍する7人の監督によるオムニバスで、ハバナの7日間をそれぞれの監督が描き出すそうです。監督は俳優のベニチオ・デル・トロや「苺とチョコレート」のファン・カルロス・タビオなどです。



映画を撮影するベニチオ・デル・トロ

 
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戦後の日系移民社会を描いたブラジル映画「国賊」が完成した

 2011-07-21
 戦後のブラジルで起きた、日本人の勝ち組と負け組の対立を描いたブラジル映画「Coracoes Sujos(ヴィセンチ・アモリン監督、邦題は国賊)」が完成し、現地で先行上映会が開かれたということです。

 勝ち組、負け組というと、現代の日本では社会的な勝者と敗者を指す言葉になっていますが、戦後のブラジルにおいては日本の勝利を信じる人たちと、日本の敗戦を認める人たちのことを区別してこう呼びました。そして、皇国日本の敗戦などありえないと考える過激な勝ち組は負け組を国賊、非国民として攻撃する暴力事件を起こしたのです。

 映画では、ブラジルで写真館を経営する日本人を主人公に、日系移民の社会が勝ち組と負け組に引き裂かれ、その中で様々な事件が引き起こされていく様子を描いているようです。

 この映画の面白いところは、主演の伊原剛志や常盤貴子などをはじめ多くの日本人俳優を使い、セリフも9割が日本語になっていることです。ブラジル映画としてはかなり特殊な作品ですから、ブラジル人が見たら不思議な感じがするのではないでしょうか。それだけに、この映画がなぜ、いまブラジルで作られたのかという疑問はあります。

 ただ、ここで描かれているのは日本人にとって忘れてはならない重要な事件だと思います。これによって軍国思想や戦争が日本人に何をもたらしたかを考え直すとことができますし、ブラジルにおける日系移民の苦悩を知ることで現代のブラジルと日系人を知ることにもつながると思います。

 なお、ブラジルにおける映画の一般公開は11月ころということです。日本での公開はまだわかりません。







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