マチュピチュの峰に登る!

 2017-06-09

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マチュピチュ峰って何?

 マチュピチュ遺跡はシーズンオフでも大勢の観光客が押し寄せます。このため、一応、入場制限を設けているようですが、よほどのことがない限り入れないことはないようです。

 ただ、入場料はどんどん高くなっていて、2017年時点では遺跡の入場料が一般成人で5000円ちょっと、ワイナピチュなどに登るには別途1600円ほどが必要になります。

 私は、インカ道のトレッキングに参加できなかったため、別の山登りなどを検討しました。マチュピチュ遺跡の後ろに聳えるワイナピチュ峰はすでに登ったことがあるので、徒歩1時間ほどの所にあるインティプンク(太陽の門)に行こうと思いました。しかし、旅行会社の担当者から「マチュピチュ峰はどうか」という提案があったのです。

 マチュピチュ峰という山があることも、そこに登れることも知りませんでしたから、すぐ入山チケットの手配をお願いしました。聞くところでは、ワイナピチュは登山人気が高く、ハイシーズンには1か月前に入山チケットの予約が必要とのことですが、マチュピチュ峰はあまり知られていないため、直前でもチケットが入手できるそうです。


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 マチュピチュ村の景観

 

遺跡行きのバスは長蛇の列

 マチュピチュ峰に登るには、午前7時から8時、午前9時から10時の2グループのどちらかを選択しなくてはなりません。チケットにその時間が記入され、遅れると入山できないそうです。

 遺跡見学の時間を考えて7時からを選択しました。ただ、遺跡内の登山口に朝7時ころに着くためには、6時ころマチュピチュ村を出るバスに乗る必要があります。バス乗り場はいつも長蛇の列になるため、615分前には並んでおきたいと思いました。

 宿泊したホテルは朝の早い客のために5時から朝食を用意してくれます。食事を終えて5時半にホテルを出ました。10分ほどでバス乗り場に着くと、聞いていた通り旅行者の長い列が道路を埋めています。しかし、中型のバスが次々と来るので、15分ほど待っただけでバスに乗ることができました。

 遺跡に向かって、バスはジグザグの坂道を上り続けます。天気が悪いため、周囲の山々を雲が覆い、神秘的な感じがしました。


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 マチュピチュ遺跡行きのバスはきれい


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 雲が多くて周りの山が見えない!


 30分もかからず遺跡の入り口に到着。ところが、ここも入場を待つ人達が大勢いて、入り口ゲート前の階段は埋め尽くされています。

 遺跡内には食べ物の持ち込みは禁止されていると聞いていたので、私は水しか持ってこなかったのですが、入場ゲートでは特にバック内を調べたりすることはありませんでした。遺跡だけなら水でいいと思いますが、山に登る場合はエネルギー補給用の食べ物を多少は持って入ってもいいのではないでしょうか。

 すでに7時近かったため、遺跡内を歩いてマチュピチュ峰登山口に向かいました。マチュピチュ峰はワイナピチュ峰とは反対側に聳えるため、途中のテラスからはマチュピチュ遺跡とワイナピチュの絶景が見られます。


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 遺跡の入り口前も大混雑!


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 マチュピチュ峰の登山口方向に広がるテラス


マチュピチュの絶景現る!

 最初、遺跡はほとんど雲に埋め尽くされて見えない状態だったのですが、風が雲を払ったことでその姿を現しました。

 そこにちょうど朝日が差し込み、3回目のマチュピチュで、これまでで最も神秘的で美しい光景が見られました。1回目は4月に来たので雲はそれなりにあったのですが、遺跡が包まれるほどではありませんでした。2回目は乾季の9月だったので、まったく雲がなく、神秘的な感じはなかったのです。


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  雲が吹き払われマチュピチュが現れた!


マチュピチュ峰登山を開始!

 7時ちょうどに登山口に着きました。すでに10人ほどが待っており、ゲートが開くと小屋で登山ノートに自分の名前を記入してから坂道を登り始めました。

 10分も坂を上ると、もう、嫌になりました。坂がきついし、周囲は林で景色は見えないし、ただ苦しいだけです。頂上までは2時間と聞いていましたが、これではとうてい上れないと思いました。

 ワイナピチュの方は切り立った崖に付けられた道を昇っていくので、結構辛いのですが、景色が見られる楽しみがあったように記憶しています。こちらは、最初のところは景色が見える場所が少なく、インカ道の石の階段をひたすら上り続けるしかないのです。


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 登山口には開門を待っている人たちが・・


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 こんな感じの石段が延々と続いている


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  断崖のそばを通る石段もある


 それでも、急がず、「時間が無くなれば途中で戻ろう」という気持ちで、一歩ずつ階段を上り続けました。途中、何カ所も設けられている展望台に着くと、しばらく休憩し、ゆっくり景色も楽しむようにしました。周囲は雲に覆われていて、ほとんど景色は見られませんでしたが…。

 1時間半を経過するころ、山道は細くなり、崖の淵を歩くようになりました。右後方の雲の間からワイナピチュの尖った峰が突き出しているのが見えます。晴れていれば、マチュピチュとワイナピチュの絶景が見られると思います。


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  下の方にワイナピチュが見える!


 やがて、急な坂の上に空に突き出すような展望台が見えました。「ひょっとしたら頂上が近いのか?」と思い、最後の力をふり絞るようにして登っていくと、それは頂上直下の展望台でした。結局、1時間45分ほどで頂上に到着。着いてみると、意外にあっけなく、最初に思ったほど大変ではなかったような感じです。


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  頂上から見た景色。下方に展望台がある


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  ここがマチュピチュ峰の頂上。なんも見えん


 残念なのは天気です。マチュピチュ峰は標高3060mあり、ワイナピチュ峰の2720mより高いのです。晴れていれば、頂上から周囲を囲む山脈群の360度パノラマが楽しめるはずです。ところが、この時、周囲は完全に厚い雲に覆われており、景色はほとんど見えませんでした。流れる雲が時々私たちまで包み込んで、視界が失われます。待っていても雲がなくなる様子が見えなかったため、あきらめて下山することにしました。


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  帰り道。時々は雲が切れて景色が見えたりする


 登山口には10時過ぎに戻って来ました。すでに閉められたゲート前に、到着が遅れた人がいて「ちょっと遅れただけだ、入れてくれ!」と係員に頼んでいましたが、係員は応じようとしませんでした。


雨が降って来た!!

 これから遺跡をゆっくり見学しようと思ったのですが、雨が降り始めました。大勢の観光客が遺跡の屋根のある部分に固まって空を恨めしそうに見ています。私は、持っていたレインウエアを着て少し歩きましたが、防水ズボンに水が浸透するほど濡れてしまいました。しばらくしたら雨が上がるかもしれないと屋根の下で待ってみたりしたのですが、雨脚はかえって強くなるばかりです。


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  霧に包まれてしまった!


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  雨に濡れながら観光も仕方ない


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  一旦、遺跡外へ退避する


待っても雨は上がらない…

 昼が近かったため、一旦遺跡の外で食事をして雨が上がるのを待つことにしました。遺跡の外にはホテルのレストランとスナックがあります。レストランはビュッフェ形式で4000円以上しました。そこで、スナックに行きましたが、ここにも長蛇の列。屋根付きのオープンテラスのテーブルは人で埋まっています。それでも、食事を終えて帰る人も多いので、少し待てば座ることができました。

 大きなハンバーグとコーラ(両方で1300円くらい)を頼み、派手に雨漏りする屋根の下で、水滴をよけながら食事を済ませました。午後1時近くになっても、雨はやむ気配を見せません。衣服が濡れているせいもあって座っていると寒いのです。残飯をあさる野良犬同士がテーブルのそばで喧嘩を始めました。ついに待ち続けるのが苦痛になり、あきらめて村に帰ることにしました。初めて来たのならもう少し粘ったかもしれませんが、マチュピチュ峰に登れただけでもう十分という思いでした。

 

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  村へ帰る人たちがバスを待つ。奥の建物の2階がスナック


そうだ温泉に行こう!

 バスで村に戻りホテルに着いた頃になって雨が上がりました。山の上の遺跡と村は違いますので、遺跡では雨が続いている可能性はありますが、残念な思いはぬぐえませんでした。

 時間が余ったので、温泉に行くことにしました。元々、この村はアグアス・カリエンテス(温泉)という名前で、村はずれに温泉が湧いていたのです。35年前にもこの温泉に行きましたが、泥道を昇って行った所にいくつかの温泉プールを持つ貧弱な施設があり、地元の人たちが入浴を楽しんでいました。

 今では坂道が整備され、山間の美しい景色を楽しみながら温泉まで行けるようになっています。


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  川沿いの道を上って行く・・・


 温泉にはレストランや土産物屋が併設された施設もあります。日本と違って温泉には水着で入りますので、脱衣所で着替え、脱いだ服はクロークに預けます。入浴料は660円くらいです。

 山に囲まれた川沿いのスペースに大小6つほどのプールが作られており、大勢の人で賑わっていました。ただし、観光客ばかりで地元の人は見当たりません。以前は、ぬるい湯のプールと熱い湯のプールがハッキリ分かれていたのですが、この施設には熱い湯のプールがありません。底に石が敷き詰められた大きなプールに人が集まっており、他と比べて少し温度が高い気がするのですが、熱い湯好きの日本人には物足りない。というか、寒くて、充分温まらないと風邪をひきそうです。

 日本の温泉とは比べられませんが、清潔感もあまりなくて完全にはリラックスできないのです。それでも、大勢の人が酒など飲みながら楽しそうにお湯につかっているのはいい感じです。友達と一緒に酒を飲みながら入るなら楽しいでしょう。


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  温泉のプールが作られている施設


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  ビールなど飲みながら楽しそう

 

村ではピザがお勧め!?

 マチュピチュ村には観光客相手のレストランがたくさんあり、ペルー料理だけでなく世界中の料理が食べられます。トリップアドバイザーを見ると、おいしいいピザを出す店が何軒も出ています。その中から特に評判がいい店に行ってみました。

 ピザはマルゲリータを注文。「一人で1枚食べきれるか?」とウエイターに聞くと、ピザ焼き窯のそばまで来いと手招きし、「ほら、これくらい食えるだろう」と、焼き上がったピザを指差すのです。

 大きなピザでしたが、食べられないほどではない感じです。価格は28ソレス(950円くらい)で、日本と比べれば安いです。見た感じも、味も私が知っているマルゲリータとは違うのですが、ピザ生地とチーズがおいしく、食が進みます。耳の部分を少し残しましたが、久しぶりに大満足の夕食となりました。


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  美味しいピザを出す洒落たレストラン


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  マルゲリータ?でもおいしい



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マチュピチュに列車で行く!

 2017-06-06

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マチュピチュ・トレッキングツアーを断念


 3年ぶりのクスコです。

 今回はトレッキングでマチュピチュに行くつもりしたが、シーズンオフでもあり1泊ツアーの参加者が集まらず、断念しました。トレッキングツアーは34日のツアーの方に人気があり、1カ月以上前に予約しないと参加できないほどと聞きました。もう少し若ければ当然34日を選択したのですが、残念です。

 ただ、今年は天候が不順で、例年ですと4月になればほとんど雨が降らなくなるのに、今年は毎日のように雨が降っています。このため、インカ道のトレッキングはかなり大変そうで、「行かないでよかった」とツアー会社の担当者が言っていました。

 そこで、マチュピチュには列車で行くことにしました。

 マチュピチュ行きの観光列車はペルーレイルとインカレイルの2社が運行しています(本数が多いのはペルーレイル)。客車には3種類あり、一番料金が高いのがオリエント急行と同じ豪華列車の「ハイラム・ビンガム」。食事、マチュピチュ遺跡までのバス、入場券、ガイドまでついた日帰りツアーが910万円とかなりの高額です。

 次が「ビスタドーム」。料金は時間と区間によってかなり差があり、オリャンタイタンボマチュピチュ間で片道7000円~12000円ほど。最も安い「エクスペディション」は同区間で片道6000円~9500円ほどです(価格は時期によっても変わる)。

 タイムテーブルを見ると、マチュピチュ日帰り観光に都合がいい朝8オリャンタイタンボ発と夕方4時ころマチュピチュ発のビスタドームが高いのです。私はマチュピチュ村で1泊する予定ですので、行きは、午後337オリャンタイタンボ発のビスタドームを選択。この列車の料金はエクスペディションと変わりません。帰りは朝9時ころ発のエクスペディションにしました。


クスコからオリャンタイタンボへ移動


 マチュピチュ行きの列車の多くはオリャンタイタンボから出ますので、クスコからそこまで行く必要があります。

 朝、インカ時代の太陽の神殿コリカンチャ近くのバス会社の前まで行くと、タクシーの客引きにつかまりました。乗り合いタクシーはバスより早いし、料金も大差ないのですが、運転手によってはものすごくスピードを出すので危険なのです。

 客引きは「バスはまだ発車しないが、タクシーはすぐ出る」と言います。そんなに急ぐわけでもないのですが、待っているのも面倒だし、助手席に座れると言うのでタクシーで行くことにしました。

 同乗者の女性が運転手に「安全運転でお願いします」と言っていました。私は「無駄なお願いだな」と思いましたが、前に乗ったタクシーよりはましでした。以前のタクシーは何度も事故にあう恐怖を感じましたが、今回は23回危ない思いをした程度で済みました。


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インカの神殿コリカンチャは教会になっている


オリャンタイタンボにも見所は多い


 タクシーはオリャンタイタンボ村を抜けて駅の近くに止まりました。そこにはペルーレイルとインカレイルのチケットブースがあって、列車の当日券が買えるようになっています。シーズンオフですから、列車は空いているようでした。

 ところで、観光客のほとんどはマチュピチュにしか興味がないようですが、オリャンタイタンボにはマチュピチュ以上に素晴らしい遺跡があり、インカ時代から残る村も味があっていいのです。もし、12日でマチュピチュに行くのなら、オリャンタイタンボ遺跡や村にも寄ってみることをお勧めします。私はこの遺跡にはすでに3回も行っていますから今回はパスし、列車の時間まで村の中をじっくりと見学することにしました。


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オリャンタイタンボ村の中央広場

 

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インカ時代からの石垣が残る村の中


最前列の席が取れた!


 列車の発車時間になり、いよいよビスタドームに乗り込みます。その名前通り、客車の天井角部分が丸いガラス張りになっていて、上の方の景色も見えます。実際にはあまり意味はないのですが・・・。

 チケットには座席指定の番号が2と記されていました。最前列を見ると、運転ブースの横が2席設けられています。前の窓から進行方向を見ることができるのですから、この列車の中で最良の席と言えます。間もなく、年配の白人女性が隣に座りました。聞くと、「アメリカから家族で来たが、私一人先にチケットを予約したのでこの席が取れた」と言います。

 後で、チケットの予約をお願いしたツアー会社の担当に聞くと、「早く予約しても席の指定はできないので、その席が取れたのは運がいい」と言っていました。


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 オリャンタイタンボ駅


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 列車に乗り込む乗客たち


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 ビスタドームの客車内


列車内のサービスには満足


 発車時間になって雨が降り出しました。しかし、小雨程度ですので前方の視界は良好です。ドリンクサービスで、マラクジャ(パッションフルーツ)ジュースを頼むと、キヌアを使ったケーキも一緒に持ってきました。「これは何?」と質問すると、女性スタッフは笑顔で丁寧に説明してくれます。ジュースもケーキもおいしいし、日本にも負けないおもてなし精神がここにはありました。


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 車内サービスのジュースとケーキ


 列車はウルバンバ川沿いを走る


列車が、突然、森の中で停車


 列車は激流のウルバンバ川沿いを快調に走り、1時間ほど経ちました。突然、列車がスピードを落としました。前方を見ると、先行した列車が止まっています。「どうしたのかな?」と思っていると、前の列車に接近して停まったのです。

 間もなく車掌がやって来て「崩落事故があって、しばらく停車する」と言うのです。「どのくらい?」と聞くと、「2時間はかからない」と言います。

 「2時間!」思わず聞き返しました。オリャンタイタンボからマチュピチュまで1時間半なのですから、それ以上待つことになります。以前、崖崩れで線路が埋まってしまい、列車が引き返すこともあったそうですから、それよりはましと思うしかないです。

 隣の線路を、作業員を乗せたトロッコが走って行きました。「頑張ってくれよ」と思いました。

 1時間を過ぎたころ、再び車掌がやって来て言いました。「あと2時間ほど待ってほしい」。私が「それは確実?」と聞き返すと、車掌は顔を曇らせて「私は作業員ではないので、確実とは言えない」と答えます。そりゃそうだねと思いながら、絶対2時間では無理だと感じました。

 外は暗くなり始めていましたが、乗客たちはじっとしていられなくなったようで、列車のドアを開けて降り始めました。私も外に出てみました。客車内は暑いのですが、外に出ると夕方の空気がひんやりして気持ちいのです。作業現場までは距離があって、様子を見られないのは残念でしたが、一時的な気晴らしにはなりました。


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大勢の客が列車から降りてうろついていた


 思った通り2時間を過ぎても列車は動く気配がありません。車掌は、さっきの私の質問でうるさい客だと思ったのか、時々やって来て「まだダメみたいだ。もう少し我慢してね」などと言います。隣のおばあちゃんはすっかりあきらめたみたいで、私が車掌の言葉を伝えても、あまり反応しなくなりました。

 待つこと4時間。夜8時半になってようやく列車が動き出しました。下手をすれば、夜中になるかもしれないという不安を感じていただけに、嬉しかったです。乗客たちからも歓声が上がりました。


光あふれるマチュピチュ村に到着!


 9時過ぎになって、列車は沿線にレストランやバーなどが並び、まばゆい光が溢れるマチュピチュ駅に到着しました。35年前は周辺にバラック小屋が立ち並ぶだけのド田舎の駅でしたが、今は数えきれないレストランやホテル、土産物屋が駅周辺に密集する一大観光地となっており、常に大勢の観光客で溢れているのです。マチュピチュがいかに人気のある観光地となっているか思い知らされた感じです。


machup1701.jpg マチュピチュ駅の夜は賑やか


machup1702.jpg 観光客相手のレストランなどが軒を連ねるメインストリート



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アンデス豪華バスツアーの旅 プーノ~クスコ

 2017-05-27
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アンデス高地を走る超豪華列車

 プーノからクスコの間は、これまでアンデアン・エクスプローラーという豪華列車が運行されていましたが、20175月から新たにアレキパ~プーノ~クスコをつなぐ新しいアンデアン・エクスプローラーの運行が始まりました。

 移動だけだったこれまでの列車と異なり、途中、ラクチ遺跡やチチカカ湖などの見学も含めたのが特徴です。車両にはベッド付き個室やサロン、スパなどがあり、例えばクスコ~プーノ間は12日、クスコ~アレキパ間は23日というかなりゆったりした行程を組んでいるようです。料金は分かりませんが、これまでの列車はクスコ~プーノ間で250ドル以上だったのが、かなり高くなっているのではないかと思います。鉄道ファンなら一度は乗ってみたい列車でしょうね。


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  アンデアン・エクスプローラーのプロモーションサイト

 

リーズナブルな豪華バスツアー

 私はこの区間の移動を、列車より安く、途中の観光も充実した豪華ツアーバスを選びました。このサービスを行っている会社は2社ほどありますが、私が利用したのはインカエクスプレスでした。料金は季節によって異なるようですが、今回はクスコまで65USドル。昼食、経由地での観光もついてアンデアン・エクスプローラーの3分の1ですから、お得な感じです。

 朝7時にプーノのバスターミナルを出発するので、15分ほど前に到着。バス会社のブースに行くと、制服の係員が3人ほどいて非常に丁寧な対応です。ボリビアのバス会社とは大違い。バスに案内されると、外観も内部も日本のツアーバスよりずっと綺麗で「豪華バス」と呼んで間違いない感じ。

 シーズンオフのせいか乗客は7人しかいません。40人は乗れそうな大型バスを少人数で贅沢に使えるのは嬉しいです。

 乗客が集まったので、7時ちょっと前に出発。間もなく若い女性乗務員がドリンクサービスをしてくれました。

 

プカラ村で博物館を見学

 最初の停車地はプカラという村です。この村の外れにプカラ文化の遺跡があり、出土品が村の博物館に展示されているのです。プカラ文化はシルスタニ遺跡でも出てきましたが、紀元前200年から紀元500年ころまでチチカカ湖周辺を支配していた文化です。

 遺跡には7段のテラス状建造物があり、その頂上には半地下式の広場が作られているそうです。ティワナク遺跡のアカパナのピラミッドとよく似ていますね。バスツアーでは、ガイドが博物館を案内してくれますが、遺跡を見る時間まではなく、30分ほどでバスに戻らなくてはなりません。残り時間を利用して遠くから遺跡の写真を撮りましたが、ちょっと残念でした。


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 プカラ村の様子


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 岩山の前に積まれた遺跡の石垣が見える

 

4335mの絶景を楽しむラ・ラヤ

 バスは標高4000mの大平原、アルティプラーノを貫くハイウエイを快適に走り続けます。35年前にもこのルートを夜行バスで移動しましたが、当時は舗装路がなく、ひどく揺れました。現在は、バスも道路もいいため、非常に快適でした。

 昼ちょっと前に、ラ・ラヤという標高4335mの峠に着きました。道路わきの駐車場では地元の人たちがアルパカセーターやリャマの敷物などの土産物を売っています。下の方を見ると草原の中に鉄道の小さな駅があり、アンデアン・エクスプローラーもここで停車するようです。周囲には雪をかぶったアンデスの高峰が連なっており、素晴らしい景色です。


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 ラ・ラヤから雪をかぶったアンデスを眺める


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 大平原を鉄道が走っている


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 バスの車窓から見たリャマかアルパカの群れ

 

 昼食はシクアニという町にあるツアーバス専用のレストランで摂ります。サラダ、メイン(ペルー料理)、スープ、デザートを並べたビュッフェ方式で、ホールのステージではアンデスの音楽フォルクローレを演奏していました。


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 ビュッフェ形式のレストラン

 

インカの巨大神殿が残るラクチ遺跡

 次に寄るのはラクチ遺跡です。

 ラクチ(Raqchi)はインカ時代の都市で、ビラコチャを祀った大規模な神殿や食料貯蔵庫、支配層の居住区などから構成されています。

 最も特徴的なのは、ビラコチャ神殿です。現在は、石の基盤の上にアドベ(日干し煉瓦)の壁だけが残っていますが、これは神殿の中にあった壁だそうです。実際は、左右に広がる二階建ての建物で、幅92m、奥行き25.5m、高さ1820mという四角形をしていました。この壁を見るだけでいかに大きな建物だったか想像できます。

 もう一つの特徴は、ここにはコルカと呼ばれる食料貯蔵庫が156個も残されていることです。コルカは石を積み上げて直径8m、高さ4mの円筒形にしたもので、上部には藁屋根が掛けられていました。

 コルカは食料を盗難などから守るとともに、戦争の際の非常食を貯蔵する意味もあります。このため、ラクチがインカの軍事戦略上、非常に重要な位置を占めていた都市であったことが分かります。

 ガイドの説明では、ラクチはインカの主流であるケチュア族の支配地と隣のアイマラ族の支配地の境目に位置していたそうです。インカがアルティプラーノ南東部に勢力を拡大する過程でこの地方ではかなり激しい争いがあったのでしょう。都市全体を大規模な石の壁で囲っていることからも、それが推測できます。

 ラクチ遺跡は見どころが多いですし、周辺の景色も綺麗です。また、遺跡の前には土産物屋がたくさん店を出していますので、23時間かけてゆっくり見たいところです。しかし、バスツアーですから40分ほどで終了。


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 ラクチ遺跡のビラコチャ神殿


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 支配層の住居跡。かなり規模が大きく立派だ

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 食糧を貯蔵したコルカがたくさん並んでいる


インカの吊橋を楽しむ

 次はインカ時代から使われているという吊り橋がある場所です。ここには、インカ時代の吊橋、スペイン時代の石橋、現代の鉄橋の3つの橋が作られています。インカ時代の吊橋は木のツルや藁束を編んだロープなどで作られていたようです。この橋も同じように作られているように見えますが、安全性を高めるためワイヤーロープやプラスチック繊維が使われています。それでも、日本の山にある吊り橋のような揺れ防止がないので、非常に不安定で、渡るのが結構恐いです。


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 スペイン時代の石橋の前にインカ時代の吊橋がある


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 吊り橋は不安定に揺れるので恐い

 

アメリカのシスティーナ礼拝堂

 最後の訪問地は、アンダーワイリーリャスという小さな村です。ここにはサン・パブロ・アポストロ教会という、ちょっと変わったキリスト教会があります。別名「アメリカのシスティーナ礼拝堂」と言われているそうですが、それは、教会内部の壁や天井に所狭しと古い宗教画が描かれているからです。洗練されたシスティーナ礼拝堂の絵画とは異なり、素朴な民衆画の手法で描かれたラテンアメリカらしい幻想絵画は独特の味があって面白いです。ちなみに教会内部の写真撮影は禁止でした。

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 サン・パブロ・アポストロ教会の外観


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 正面の壁にも絵が描かれている


andahuay03.jpg  アンダーワイリーリャスの村では日曜市が開かれる

 

 これで観光は終了。一路、クスコに向かいます。バスは、ピキリャクタ遺跡などがあるクスコの南の谷を走り抜け、午後5時、クスコ市内にあるバス会社の駐車場に到着しました。


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 クスコに到着


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神秘の遺跡シルスタニへ!

 2017-05-23

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プーノ近郊にあるシルスタニ遺跡


コパカバーナからプーノ

 

 次の目的地ペルーのプーノに向けて出発です。バスは朝9時発。天気は、またも雨。

 出発して約30分でペルーとの国境に到着。まず、ボリビア側のコントロールで出国スタンプをもらい、雨の中、徒歩でペルー側のコントロールに向かいます。バスの中でもらったツーリストカードに必要事項を記入しておいたのですが、抜けていた所があったため、ペルーの係官から「テーブルで記入して来い」と言われてしまいました。せっかく早く到着したのに記入している間に78人が列に並んでしまい、ちょっと残念。

 ここで、ボリビアの余った通貨をペルーの通貨に交換。交換率がいいのか悪いのか分かりませんが、大した金額ではないのでOK。必要な金はプーノで両替したほうが安心です。

 再びバスに乗り、プーノを目指します。チチカカ湖岸を走るため景色はよさそうですが、雨なのでよく分かりません。

 12時にプーノに着きました。ただし、ペルー時間はボリビアより1時間遅れているので、4時間かかったことになります。けっこう遠いです。

 

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ボリビアとペルーの国境は雨だった


 プーノのバスターミナルは街の中心からは少し離れたチチカカ湖のそばにあります。ターミナルの近くにもホテルはありますが、できれば街の中心部に近いホテルにしたいのです。中心部までどうやって行こうか考えていると、年配の男性が声を掛けてきました。

 「また、ホテルの客引きか」と思っていると、「遺跡に行かないか?」と言います。プーノで遺跡といえばシルスタニ遺跡のことでしょう。出発時間を聞くと「まだ間に合う」と言います。

 そこで、「先にホテルに行かなくてはならない」と言うと、「どこのホテル?」。まだ決めていなかったので、地球の歩き方に乗っていたホテル名をとっさに言うと、「そこはよく知っているから一緒にタクシーで行こう」と言います。「まあ、いいか」という感じでホテルに行き、近くのツアーオフィスで遺跡ツアーに申し込みました。料金は45ソレス(1500円くらい)。

 

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プーノの中心に聳えるカテドラル



シルスタニ遺跡へ


 ホテルに荷物を置いてしばらくすると、玄関にマイクロバスがやって来ました。参加者は6人ほどでしたが、その中に20代後半と思われるチェコ人の女の子がいました。私と同じ一人旅の上、スペイン語を勉強中ということで話が弾み、楽しいひと時を過ごせました。

 シルスタニ遺跡は、プーノの北33㎞にあるウマヨ湖を見下ろす高台にあります。この地に人が居住し始めたのは紀元前200年から紀元500年に栄えたプカラ文化の時代です。その後、1200年から1450年にはコリャ文化(Cultura Qolla)が占有し、1450年から1532年の間はインカの支配下にあったそうです。


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遺跡は高台に位置している。ボリビアと異なり周辺が整備されている。


巨大な塔墓チュルパが残る


 コリャ文化の時代に、石を円柱の塔のように積み上げたチュルパと呼ばれる墓が数多く作られ、亡くなった支配層が葬られました。この習慣を受け継いだインカも多くのチュルパを残しました。数多くあったチュルパは、その後、盗掘などによってほとんど破壊されてしまい、現在、元の形が残っているのは6基程度ということです。最大のもので高さが12mほどある巨大な壺のような形をしています。死者を胎児のような姿勢で中に安置し、周りに食べ物や副葬品を納めてあったそうです。また、東側に出入り口が設けてあり、冬至にはここから太陽の光が内部に差し込むようになっていますが、これは、死者の復活を願ったものと推測されています。

 コリャ文化のチュルパは石を積み上げるだけのシンプルな作りだったのですが、インカ時代になると、石の加工技術を駆使した美しい塔墓が作られるようになりました。石と石を隙間がほとんどないように組み合わせる技術はさすがインカと思わせます。ちなみに、シルスタニの語源は爪(シルス)滑る(ルスタニ)だそうですが、これは爪さえ引っかからない塔墓表面の見事な加工を示しているのではないかと、スペイン語版のウイキペディアでは解説しています。


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最大の墓が見晴らしのいい場所に立っている


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インカ時代の墓は美しい。上部には再生のシンボルであるトカゲが彫られている。


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大きさの異なる墓が点在する

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コリャの墓は石を積み重ねた荒い作りになっている

 

UFOが見られる?ウマヨ湖


 遺跡として見て面白いかどうか疑問もありますが、遺跡から見るウマヨ湖の景色は美しいです。古代の墳墓が点在するシュールさと山が平らにならされたような形をした島が浮かぶウマヨ湖の不思議な光景がマッチするのでしょう、ここはUFOの発見場所や強力なパワースポットとして知られているようです。


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ウマヨ湖に浮かぶ平らな島。UFOが着陸する場所だとか言われているそうな???

 

おいしいケーキに感動!!


 ホテルに戻る途中、プーノのメイン通りでコーヒーが飲みたくなりました。この町にも35年前に1泊したことがありますが、その時は、町がみすぼらしく、街路やチチカカ湖岸があまりにも汚なくて驚いたものです。

 しかし、今のプーノは賑やかで街路もキレイで、昔の面影はありません。中央広場周辺には観光客相手の洒落たレストランやカフェも多く、ボリビア側のコパカバーナと比べてもはるかに発展した観光地という雰囲気です。大勢の人で賑わうメイン通りを歩いていると、感じのいい小さなコーヒー屋さんがありました。ショーウインドウにはケーキが飾ってあり、おいしそうな感じです。

 狭い店内は欧米の観光客でいっぱいでしたが、空いている端っこの席に腰を掛けてカフェラテとリンゴパイを注文しました。カフェラテもおいしかったのですが、リンゴパイは絶品でした。大きなリンゴが入っていて、甘さもちょうどよく、クリームの滑らかさも抜群。この旅行で初めて、心から「おいしい!」と思う食べ物に出会った感じでした。やはり、ペルーは進んでいます。


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プーノのメイン通りは賑やかだ


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