ラテンアメリカに浸透する「すし」文化
2009-08-19
最近、ブラジルやチリで巻きずしなどが人気になっていると海外ニュースに出ていました。私が以前、ブラジルやチリに滞在していた時には、すしはまだ一部の日本料理店でしか出していなかったのですが、今では、ブラジルでは現地人が考案した創作手巻きずしが大人気ということですし、チリにはすしバーや宅配すし屋まであるというのですから驚きです。
チリ人は貝や魚などの海産物をよく食べるほうだと思いますが、海苔、ウニなどは苦手な人が多いようです。
ウニは現地でも食べられるのですが、味にくせがあるせいか嫌う人が多いのです。海苔は見た目がまっ黒ですから気味悪がって手を出しません。やはり、チリのすしの具にはエビ、サーモン、アボガド、チーズなどが多く、巻きずしは海苔を表に出さない裏巻きが主流ということです。


チリのすし
一方、メキシコでは米国の日本食ブームの影響があり、早くからすしが一般化していました。
15年ほど前に仕事で現地に行って聞かされたのは、メキシコシティでは日本料理屋のほうが中華料理屋より多いということです。それから数年して、メキシコに留学してそれが本当だとわかりました。
日本人が経営する本格的なすし屋はそれほど多くはないのですが、メキシコ人が経営するすしチェーンがかなり多いのです。また、大きなスーパーマーケットでは折り詰めのすしを普通に売っていますし、ショッピングモールのフードコートにもすし屋があることが多いのです。
ですから、テレビドラマなどを見ていると、記念日にはすしを食べるという場面が出てきますし、町の人の会話でも「今日はすしを食べよう」と言っているのを聞くなど、すしはすっかり現地に定着しているようです。
そんなことで、メキシコでの生活は、日本食が食べたくなるとすぐに行きつけのすし屋にいくという具合で、食生活には困らなかったですね。メキシコ料理もおいしいのですが、日本人ですからどうしても日本食が恋しくなることがあるのです。
25年前、私が初めてメキシコで生活したころは、日本料理は高級すぎて手が出なかったですから、いい時代になったと思います。
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