好評価のアルゼンチン、ボロボロのベネズエラ

 2009-10-28
 英国のロンドンに本部がある民間研究機関のレガタム研究所が10月26日に発表した2009年版「レガタム繁栄指数」のランキングで、北欧のフィンランドが1位となりました。日本はアジアで最高の16位、ラテンアメリカではコスタリカが最高の32位となっています。このほかチリが36位、アルゼンチンが38位と健闘しており、BRICsの一角であるブラジルは41位、メキシコは43位と低迷しています。

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 レガタム繁栄指数というのは、世界人口の約9割をカバーする104カ国・地域を対象に、経済成長や民主主義の度合い、生活の質などの要因を組み合わせて算出するものだそうです。経済成長だけでなく、民主主義や個人の自由、健康、セキュリティー、社会資本なども取り入れて総合的に判断しているのが特徴です。

 このため、アジアで目覚しい発展を遂げている香港は18位、シンガポールは23位、中国は75位と意外に低くなっているのです。研究所のコメントでは「香港とシンガポールは、総体的な繁栄にとって不可欠な民主的制度が弱く個人の自由が少ないという状況でなければ、より高位にランクされるだろう」としています。

 全体的に見ると、北欧諸国が上位を独占し、米国、英国、ドイツ、日本などがそれに続いています。次いで、アジアの新興国、ラテンアメリカ諸国、アラブ・西アジア諸国、最後はアフリカという具合です。
 いろいろなランキングを見ると、時々首を傾げたくなるような結果が出ますが、これについては順当ではないかと思います。

 それにしても、ラテンアメリカでは、コスタリカが最高の32位というのは納得ですが、数年前、深刻な経済危機で苦しんでいたアルゼンチンが38位と意外に良かったのが目を引きました。経済状況はそれほど良くなくても、かっては世界有数の経済大国だっただけに、資本蓄積や社会の自由度があるのが評価されるのだろうと思います。

 一方、世界有数の石油産出国であるベネズエラが74位と、ラテンアメリカ諸国中でも最下位に近い評価を受けています。詳細を見ると、評価が低いのは「基礎経済」「起業家精神とイノベーション」「ガバナンス」「安全とセキュリティ」で、特にガバナンスはイランやカメルーンと同等の最悪な評価になっています。この評価では、チャベス大統領は国をまとめる力がないひどい大統領ということになるわけです。

レガタム繁栄指数 ラテンアメリカ順位

32 コスタリカ
33 ウルグアイ
36 チリ
38 アルゼンチン
41 ブラジル
42 パナマ
43 メキシコ
54 ドミニカ共和国
57 パラグアイ
60 エルサルバドル
64 ペルー
65 コロンビア
66 ホンジュラス
67 グアテマラ
71 エクアドル
72 ニカラグア
73 ボリビア
74 ベネズエラ


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