世界遺産ランキング2位「マチュピチュ」6位「ティカル国立公園」
2009-11-15
朝日新聞の11月14日の別刷り「be on Saturday」に掲載された「いつか行きたい世界遺産」という記事の中で、おすすめの世界遺産ランキングが出ていました。これによると、1位はカンボジアのアンコールワットですが、2位にマチュピチュ、5位にベネズエラのカナイマ国立公園、6位にグアテマラのティカル国立公園、8位にチリのラパヌイ(イースター島)国立公園とラテンアメリカから4ヵ所が入っていました。

6位に入ったグアテマラのティカル国立公園の風景
この評価をしたのは、世界遺産を100カ所以上踏破した3人で、選考基準は「人生観を変える」ということだそうです。
まあ、多くの世界遺産を見た人の評価ということで、評価する人の数が少ないという疑問はありますが、見ていない大勢の人の意見をランキングする人気投票よりはましだと思います。
マチュピチュが2位というのは順当でしょう。見た目のインパクトがすごいですから、訪ねた人の心に感動を呼び起こすのは事実です。
しかし、グアテマラのティカル国立公園が6位に入っていたのには驚きました。日本では知る人がほとんどいませんから、人気投票では決して上位には入りません。しかし、この遺跡のすごさはマチュピチュを凌ぐと私は思います。
最初のインパクトはどちらも甲乙つけ難いのですが、2回目の訪問では、ティカルがその素晴らしさを失わなかったのに対し、マチュピチュの魅力はほとんど感じられなくなってしまいました。
ただ、有名になるとマチュピチュやエジプトのピラミッドのように単なる観光客が大勢押し寄せ、環境は悪くなるし、遺跡は壊れる、人間は金もうけに走って悪くなると、いいことがありません。
ですから、こういう遺跡の大きな価値である神秘性を壊さないためにも、是非、こんなランキングに乗せるのはやめて、遺跡や世界遺産が本当に好きな人にだけ行ってほしいものです。
それでは経済的に困るという意見もあるでしょうが、遺産としての価値が守られることで、周辺の人々の持続的な生活が可能になるということも大事ではないでしょうか。
ところで、同じ14日に、テレビ番組の「世界不思議発見」でも、映画「2012」に絡めて、これまでほとんど知られていなかったキリグア遺跡を紹介していました。これからマヤの遺跡に対する注目度はあがりそうです。
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