注目の大統領選挙が目白押しのラ米諸国
2009-11-18
多くのラテンアメリカ諸国で大統領選挙が行われる時期になりました。その先陣を切って、ウルグアイの大統領選挙が10月25日に行われましたが、元極左ゲリラのホセ・ムヒカ氏(74歳)は当選に必要な過半数の票を確保できず、中道右派・国民党候補のラカジェ元大統領(68歳)とともに11月29日の決選投票に進むことになっています。
この選挙では、何と言っても元極左ゲリラだったムヒカ氏が政権を取れるかが注目されます。そうなれば、テンアメリカにまた1カ国、左派反米政権が増えることになります。
ウルグアイの大統領選挙を伝えるCNNスペイン語ニュース
その次は、11月29日にクーデター騒ぎで注目されるホンジュラスの大統領選挙が行われる予定です。これに対しては、クーデターで追放されたセラヤ氏が「クーデター政権下での大統領選挙は承認できない」との姿勢を示していましたが、米国はこの大統領選挙が事態打開のきっかけになるとして選挙結果を承認することを示唆しています。
選挙の予想では、野党である国民党のロボ氏が勝利する可能性が高いと言われており、この選挙結果が国際的に承認されるかどうかが焦点となる。ちなみに、セラヤ氏は与党の自由党に所属しています。
12月6日には、ボリビアの大統領選挙が行われます。こちらは、強固な反米姿勢を示しているエボ・モラレス大統領が、7人もの候補者が乱立した野党候補に対して優勢に選挙戦を進めています。現地の報道では、最近の世論調査でモラレス大統領の支持率は60%以上ということです。
12月13日にはチリの大統領選挙が行われます。こちらは、世論調査で右派連合のセバスティアン・ピニェイラ候補が36%の支持を集めてトップを走っているようです。与党である「民主主義をもとめる政党連合」のエドワルド・フレイ候補が26%、独立派のマルコ・エンリケス・オミナミ候補が19%で追っています。
もし、ピニェイラ候補が大統領になると、1990年にアウグスト・ピノチェト軍政が終結して以来、初めて右派政権が誕生することになるだけに、注目する必要があります。
ただ、現状ではピニェイラ候補が当選に必要な過半数の票を1回目の選挙で取るのは難しそうです。決選投票になった場合は、フレイ候補とオミナミ候補の票を合わせれば、ピニェイラ候補を上回ることが可能です。ただ、二人のうちどちらが有利かが問題となりそうです。
ちなみに、その後は年明けにコスタリカ(2月)、コロンビア(5月)と大統領選挙が続きます。
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