プラヤデルカルメンで中南米・カリブ海諸国の首脳会議始まる
2010-02-23
2月22日、メキシコのユカタン半島にあるリゾート地プラヤデルカルメンにおいて中南米・カリブ海地域の統合のための新機構の創設を話し合う統一首脳会議が始まりました。
プラヤデルカルメンの風景
この会議には32カ国の招待国のうち25カ国の首脳が出席しており、メキシコのカルデロン大統領は、中南米とカリブ海諸国の統一を実現させるために新たな地域機構の創設を呼びかけたということです。
アメリカ大陸における国際的組織には、すでに米州機構(OAS)がありますが、この新たな機構は米国とカナダを除く中南米・カリブ海諸国を対象に組織されることになっています。
このような米国の影響力を排除した国際組織の活動に対しては、近年、ラテンアメリカで次々に誕生している反米政権諸国の期待も大きいようです。
このため、会議には、キューバのラウル・カストロ国家評議会議長やチャベス・ベネズエラ大統領など、反米を掲げる左派政権諸国の首脳たちも出席しています。一方、昨年6月にクーデターを起こし、新政権が誕生したホンジュラスは会議に招待されていません。
この他、ラテンアメリカでは米国主導の米州自由貿易地域(FTAA)に対抗し、左派政権諸国が中心となった米州ボリーバル代替構想(ALBA)も動いています。ラテンアメリカ諸国の米国離れが進むことで、今後、米国がどう出るか注目されます。
ところで、統一首脳会議が開催されているプラヤデルカルメンというのは、カンクンの南にあるビーチリゾートです。昔は、国際会議というとホテルなどの設備が整ったカンクンで行うことが多かったのですが、ちょっと観光客が多くてうるさいということで、静かめのプラヤデルカルメンにしたのでしょうか。
私も、十数年前に夫婦で5日間ほど滞在しました。カンクンにおとらず美しい海を見ながら、のんびり食事したりビールを飲んだりできる環境は本当に気に入りました。首脳会議のニュースを見ながら、それ自体への関心より、プラヤデルカルメンにまた行きたいと強く思ったのでした。
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