ペルー北部のクエラップ遺跡の開発が動く
2010-04-07
ペルー政府は、ペルー北部のアマゾン県チャチャポヤス近郊にあるインカ以前の時代の遺跡「クエラップ」を中心とした地域の観光開発に力を入れるそうです。
これは、通商・観光省のマルティン・ペレス大臣が明らかにしたものです。
説明によると、この地域の開発計画を作成したのは日本のJICA(国際協力機構)で、クエラップ遺跡と世界で3番目の落差があるというゴクタ滝の観光開発がメインとなります。また、これに要する費用は1億3000万ドルと見積もっているそうです。
具体的な計画としては、第1フェーズで、JICAが3000万ドルの資金を提供してこの地域の開発にとりかかり、さらにペルー政府や地域などが合計3800万ドルを投じて開発を進めるとしています。最終的には、クエラップをマチュピチュに匹敵する一大観光地に育てるという壮大な計画のようです。
このアマゾン地方のチャチャポヤス(雲上の人々)というのは、以前から一部の学者などから注目を集めており、日本からもテレビ取材が何度か入っています。この地域には、紀元800年ころからチャチャポヤス文化が栄えており、クエラップはその城塞都市です。山の上に位置する難攻不落の要塞で、インカ軍が何度も攻撃したが落城させることができなかったとも言われているのです。

山の上にある石垣を積んだ都市というのがマチュピチュとの共通点ですが、マチュピチュに匹敵するというのは期待しすぎという気もします。ただ、ペルーは観光立国ですから、マチュピチュやクスコだけに頼らず、インカ以前の時代の魅力的な遺跡がたくさんある北部地域の開発を進めるのは非常にいいことだと思います。
よろしければワンクリックお願いします。

にほんブログ村
スポンサーサイト
タグ :