クスコで新空港の建設工事が始まる
2010-04-14
マチュピチュ観光などの拠点となるペルーのクスコで新空港の建設工事が始まるようです。
インカの石組みが残るチンチェロの遺跡
現在のクスコのベラスコ・アステテ空港は、増加する観光客に対応するために発着回数を増やす必要性があるのですが、市街地に近いために周辺の住民から騒音に対する苦情が多く、発着回数の増やすのは無理だったのです。
そこで、政府やクスコ県が様々な検討をした結果、新しい空港をウルバンバ郡のチンチェロに建設することを決めたのです。地理的に見ても、チンチェロに空港を作れば24時間稼動ができ、天候の影響も受けにくいため安定した運行ができるというメリットがあるそうです。また、クスコ市街からは約30kmで、車で約20分の距離です。この空港が実現すると、国際線の受け入れも本格化するそうで、リマを経由せずに直接クスコに行くことができそうです。これにより、年間400万人が利用すると考えられています。
現地の報道では、新空港の建設工事は今年の8月に着工することになったそうですが、いつ完成するかは示していません。2、3年はかかるんでしょうか・・・?
チンチェロというのは、クスコ観光ではピサックと並んで有名な町で、インカ時代の遺跡も残されています。クスコとオジャンタイタンボの中間に位置しますから、ここに空港ができると、マチュピチュに行くにはクスコから列車に乗るのではなく、オジャンタイタンボや現在鉄道が開通しているピスカクチョから列車に乗るというルートの方が一般的になりそうです。
これは決して悪いことではないと思います。というのは、クスコからだとマチュピチュしかいかない人が多くなりますが、チンチェロからなら、周辺にある数多くの遺跡や先住民の村などをついでに観光しようという人が増えるはずだからです。また、宿泊についても標高が高いクスコに行くより、標高が低いオジャンタイタンボ周辺に宿泊したほうがいいということになります。これによって、ホテルの建設なども進み、地域の開発にも役立つことになると思います。
この次は、新空港を利用して、クスコ周辺の観光をしてみたいものです。
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