アタカマ高地にできた世界最高所の天文台
2010-07-09
東京大天文学教育研究センターが南米チリのアタカマ高地に建設した「東京大学アタカマ天文台(TAO)」が 7月7日に開所しましたが、これを記念してチリ国営郵便会社が記念切手を発行したそうです。
東京大学アタカマ天文台(TAO)
このTAOは、チリ北部のアタカマ高地にあるチャナントール山の山頂、標高5640mの場所に建設したもので、世界最高所にある天文台としてギネスブックへの登録申請を行う予定ということです。施設内には、現在、口径1mの反射望遠鏡が備えられていますが、今後、6.5mの大型望遠鏡の設置も計画されています。
ちなみに、チリのアタカマ高地は世界で最も天体観測に適した場所とされ、「ALMA(アタカマ大型ミリ波サブミリ波干渉計)」と呼ばれる、巨大な次世代大型電波干渉計を建設する国際共同プロジェクトも行われています。
ALMAの詳細はここをクリック。
アタカマは不毛の高地で、これまで、観光的にはあまり注目されていなかった場所です。私は1度、アタカマ高地にあるアタカマ塩湖の近くの村に行きましたが、地の果てを思わせる景観には壮絶な美しさがあると思いました。最近では、高地に湧く温泉に行くツアーなどもあるようで、観光資源としても見直されているところです。
世界各国の天文台などが造られることで、今後は、天文観測のメッカとして注目されるようになるのではないかと思います。特に、ここで宿泊することができれば、世界で一番綺麗な星空が見られるのではないでしょうか。
なお、TAOプロジェクトについては、明日、7月10日に東京大学の天文学教育研究センターで「世界で一番高い天文台」と題した講演会が開かれます。参加は無料ですので、宇宙に興味があり、近くの方は参加されるといいと思います。
講演会詳細はここをクリック。
また、池袋のサンシャインシティにあるコニカミノルタプラネタリウムでは、TAO計画の全貌をドラマ仕立にした「遥かなる銀河へ TAO計画が迫る最新宇宙」という映画を9月5日(日)まで上映しています。
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