展示会「アンデスの色と形」に行ってきた
2010-10-19
東京の自由が丘で開かれていた、展示会「アンデスの色と形」に行ってきました。この展示会では、アンデス地域に30年も通われている山本さんという方が集めた古代の土器や染織品を展示しています。特に、モチェやチャンカイなどの土器は、デザインも保存状態もなかなか素晴らしかったです。個人で、このような古い文明の土器を集めるのはかなり大変なことですから、ちょっと驚きました。

展示されていたチャンカイの大きな壺。ジャガーをかたどった取っ手がついている。

非常に質がいい現代の織物の展示
一方、織物についてもアンデスの古代文明では高度な染織技術が発達したことが知られています。ただ、私がペルーやボリビアを旅した1980年代には、その技術はほとんど途絶えてしまっていて、現地に行っても観光客に売りつけるために作った安物のいいかげんな織物しか見ることができなかったのです。
ところが、展示会には自然の染料を使って染めた素晴らしい色と柄の織物がたくさんありました。山本さんに聞いたところでは、近年になって昔の優れた染織技術を復活させる活動が盛んになっているそうでなのです。
織物といえばマヤ文明が有名で、私は、現代のマヤの人々が作る素晴らしい織物に心惹かれ、いくつもの村々を訪ね歩いたことがありました。それだけに、古い技術を失ったペルーの状況は残念と思っていたのです。こうして復活したアンデスの織物を見ると嬉しくなりました。
この展示会は残念ながら本日が最終日です。また、こうした催しをやってほしいものです。
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