ペルーで古代史を変える発見があった!?
2011-02-27
ペルーの遺跡発掘で古代史を変えるかもしれない発見があったということです。ペルー国立文化研究所(Instituto Nacional de Cultura)の発表によると、ペルーの考古学者グループがクスコ県にある古代遺跡地区からワリ文化の高度な統治者の墳墓を発掘し、1200年前のものと思われる人骨を発見しました。セニョール・ワリと名づけられた墳墓の主は、2つの石板に覆われ、金と銀でできた胸飾りやブレスレットなどで身に着けていたということです。

ワリというのはペルー南部のアヤクチョに都があり、ここにはワリ遺跡が残されています。栄えたのは、インカ文明が出現する前で、西暦600年から1000年ころにかけてペルーアンデス一帯を支配したようです。同じ時期に現在のボリビアにはティワナク文明が栄えており、この二つの文化に類似性があることから一つの文明と考えられたこともあります。いずれにしろ、インカ出現の前の時代にワリとティワナクという二つの文明がアンデス地域に強大な勢力を誇っていたわけです。
問題はこのワリの墳墓があった場所がクスコ県のビルカバンバということなのです。
クスコの文化局長によると、これまでクスコの奥地にあるビルカバンバにまで到達していたのはインカだけと考えられていたが、この発掘によってワリがインカより早くこの地域に到達していたことが明らかになったと言うことです。そのため、これはペルーの古代史を変えるかもしれない発見というわけです。
ビルカバンバはインカ帝国の聖地ともいわれる場所ですから、そこにワリ文明の墓があったというのは意外なことなのでしょう。ただ、ワリはかなり大きな勢力を持った文明だったようですから、ビルカバンバにまで到達していたとしても少しも不思議ではないと思うのですが・・・。
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