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「キューバの恋人」とキューバ関連映画紹介

 2012-05-29
 先日、立教大学で開かれたキューバ映画上映会に行ってきました。上映されたのは「キューバの恋人」という、1969年制作の日本キューバ合作作品でした。

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 革命から10年後のハバナを舞台に、津川雅彦演ずる日本人青年とキューバの女生との触れ合いを描いたものです。古い映画ですから、仕方がない部分はあるかと思いますが、とても「いい映画」と言えるようなものではありませんでした。

 何と言っても、主人公のアキラ(津川)が軽すぎて、キューバの女性をバカにしているように見えるし、日本人ならこんなバカな日本人にはキューバに行ってほしくないと思うでしょう。実際、この映画を見た日本人女性から黒木監督は怒りの攻撃を受けたことがあるそうです。

 ただ、これを娯楽映画として見るのではなく、知られざるキューバのドキュメンタリーとして見れば興味深い映像が多くて、なかなか味があると思います。 

 黒木監督はこの映画を撮影するにあたってキューバ政府側から何の制約も受けなかったということで、自由に撮影しています。ハバナなどは現在もあまり変わっていませんが、当時の町や人々の様子がそのまま映っているのがいいですね。また、若き日のカストロの演説風景なども、臨場感があってけっこう面白いです。

 この映画は昨年のラテンビート映画祭でも上映されました、今後も上映の機会はあると思います。

 今後上映されるキューバ関連映画としては、8月4日公開の「セブン・デイズ・イン・ハバナ:7DAYS IN HABANA」があります(ヒューマントラストシネマ渋谷にて上映)。これは、国際的に活躍する7人の監督によるオムニバスで、ハバナの7日間をそれぞれの監督が描き出すそうです。監督は俳優のベニチオ・デル・トロや「苺とチョコレート」のファン・カルロス・タビオなどです。



映画を撮影するベニチオ・デル・トロ

 
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