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ブラジルのリオが世界遺産に登録

 2012-07-05
 ロシアのサンクト・ペテルブルクで開催された第36回世界遺産委員会により、新たに26の世界遺産が登録されました。

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 今回の世界遺産委員会では、パレスチナの世界遺産が初めて登録されたことが話題になりました。ラテンアメリカ関係では、メキシコの「バンコ・チンチョロ生物圏保護区」とブラジルの「リオデジャネイロ、山海に挟まれたカリオカの景観群」の2か所が候補になっていましたが、リオが登録され、メキシコのほうは不登録となりました。

 リオの景色は確かに素晴らしいですね。世界3大美港の一つ(リオは入らないとの説もある)と言われますが、その景観の美しさは格別です。

 私は、リオには2度行きました。最初は10日ほどいたのに、毎日コパカバーナ海岸で寝ていただけでした。2度目は仕事で行ったのですが、あるオフィスを訪ねた時に、その窓からリオの街と海岸全体が見渡せ、その美しさに驚きました。

 ただ、美しく見える海は、実は汚染が進んでものすごく汚いのだと聞かされました。それを解消するために、様々な対策を実施していたようですが、今は改善しているのでしょうか?

 汚染の原因は、その多くが高い場所に作られたスラムです。海岸通りをコパカバーナからイパネマ、レブロンを超えて西に進むと、山腹にたくさんの家が建てられている光景を目にすることができます。これが、ファベーラと呼ばれるスラムで、山は貧しい人たちの家で埋め尽くされているような状態になっています。

 このファベーラは下水道整備などされていませんから、汚水が垂れ流し。それが川を伝って海に流れ込んでいるのです。ですから、このファベーラの問題をなんとかしないとリオの海は綺麗にならないと思います。

 2014年のサッカーW杯、2016年のオリンピックと、リオはこれから世界中の注目を集めるだけに、関係者も環境整備や治安対策には取り組んでいると思います。ただ、ファベーラの問題は解決が難しいかも・・・・。


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