メキシコのテオパンソルコ遺跡で新たな神殿が見つかった!
2018-07-21
メキシコシティから近く、保養地としても人気のあるモレロス州のクエルナバカ近郊にある古代遺跡のピラミッドの中から古い時代の神殿が発見されました。
昨年9月、メキシコ中部で起きた地震によって、クエルナバカ周辺にある遺跡にも様々な被害が出ました。そこで、メキシコの国立人類学歴史学研究所(INAH)が遺跡の被害状況を調査していたのです。その結果、今年の7月中旬、クエルナバカ市にある小規模な遺跡であるテオパンソルコで、古代アステカ文明のピラミッドの内部に、雨の神トラロックを祭った古い時代の神殿があることがわかったのです。
トラロック神
テオパンソルコ遺跡は、元々、この地方を支配していたトラウイカス族が建造した神殿都市ですが、のちにこの地域に侵入したアステカ族によってアステカ様式の神殿群に作り変えられたとされています。
この遺跡のメインの神殿の上部には、アステカの軍神ウィツィロポチトリと雨の神トラロックの神殿がありました。地震の被害が最も大きかったのがここだったようです。INAHの研究者は「いずれの神殿も床が沈んで屈曲し、安定性を欠いた状態となった」と言っています。
そこで、調査隊がレーダー探知機を使って神殿の内部構造を調べたところ、そこにトラロックを祭った神殿が見つかったということです。
この神殿は、1150年ごろのトラウィカス時代のものとみられ、奥行き約6メートル、幅約4メートル。その他、陶器や香炉も発見されたそうです。
アステカやマヤなどのメソアメリカの文明は、古い時代の神殿の上に新しい神殿を作ることで規模を大きくさせていく方法を用いました。また、支配下に置いた古い文化が作った神殿の上の自分たちの神殿を被せるて作ることで、支配力を誇示したとも考えられます。
神殿発見を伝える現地のテレビニュース
テオパンソルコ遺跡の旅行記はこちらへどうぞ!
よろしければワンクリックお願いします。
スポンサーサイト