スペイン旅行記⑤ 3日目 太陽海岸の中心地マラガへ!
2019-05-22
コスタ・デル・ソル(太陽海岸)の中心都市マラガ
スペインの高速列車AVEに乗る!
この日は、あいにくの雨の中、トレドからマドリードに戻り、スペイン南部の主要都市マラガに向かいます。
AVEの客車には、ツゥリスタ(2等車)、トゥリスタ・プルス(準1等車)、プレフェレンテ(1等車)の3つのクラスがあります。ツゥリスタは通路の左右に2列で計4席の並び、トゥリスタ・プルスとプレフェレンテは1列と2列の計3席の並びで、幅広のいい座席になっています。トゥリスタ・プルスは席がいいだけですが、プレフェレンテは食事や飲み物のサービスがあるようです。
AVEの車両
トゥリスタ・プルスの車内。車両の先頭席(右)は対面4人席になっている。
飲み物と軽食を提供する車両もある。
私たちは、もちろんトゥリスタです。ネット予約をするときに空いている座席を指定できるのですが、座席表の見方がよくわからなかったため、ちょっとしたミスを犯しました。前の人がいない車両の先頭の席がいいと思い、よく図を確かめずに指定したのです。
実際に車両に乗り込んでみて驚きました。そこは対面4人席の後ろ向きだったのです。新幹線のように椅子を移動させることはできません。マラガまで約5時間、見知らぬ人と顔を突き合わせていなくてはならないと思うとへこみました。まあ、最後の1時間は他の席が空いたので移りましたが…。予約する際は、よく座席図を見て選んだ方がいいです。
マラガはお祭りの真っ最中!?
マラガの駅はショッピングセンターと一緒になった新しい建物で、近代的で華やかな感じがします。マラガはセビリアと共にカトリックの重要な祭りであるセマーナサンタの行事を盛大に行う街として知られており、祭りの期間中はスペインのみならずヨーロッパ中から観光客が集まります。
このため、ホテル代が高騰し、私が予約したホテルはツインが1泊2万円ちょっと。このホテル、祭りが終わった平日なら1泊6000円くらいでした。このため、最初は3泊予定していたのを2泊にしたのです。
地図を頼りに迷いながら歩くこと15分。駅からそれほど遠くないところにひっそりと建つ、いかにもオスタル(安宿)といった感じのところでした。ただ、部屋はそれほど悪くなく、洗濯物がたくさん干せるバルコニー付きですし、ベッドもきれいで快適な感じです。
窓の外ではセマーナサンタの音楽が流れており、プロセッションという神輿の行列がどこかで行われているようです。祭りの浮かれた気分が伝わってきて、私たちも町に出てみました。大勢の人が街角に集まっていて、賑やかな音楽は流れているのですが、特に行列があるわけでもなく、なんだか分かりません。雨がパラつくような天気の悪さが影響しているのかもしれません。
聞くところでは、大きなプロセッションは夜から街の中心で行われるそうです。そこで、夜8時過ぎになってから出かけてみることにしました。
厳かなキリスト教の祭りだけど、残念!!
この時期は夜9時ころになると、ようやく辺りが暗くなり始めます。街のメインストリートには大勢の人が集まり、キリストやマリアの像を乗せた大きな神輿を中心とした行列が厳かな音楽と共にゆっくりと進んでいました。しかし、沿道には厚い人垣ができていて、よく見えません。また、日本の神輿のように激しい動きをするわけではないので、見ていて面白いわけでもないのです。
マリア像を載せたプロセッションの神輿がゆっくりと動く。
こちらはキリスト像を載せた神輿。沿道には大勢の人が集まっている。
以前、中米グアテマラのアンティグアでセマーナサンタを見たことがありますが、こちらのプロセッションは昼間に行われます。見物客もそれほど多くないので、道路に敷いた花の絨毯の上を移動する神輿や様々な衣装を着た参加者たちの動きがよく見えるなど、かなり楽しめました。
しかし、プロセッションはやはり宗教行事です。全体的に沈痛な雰囲気で、厳かではありますが、「それだけ?」という感じ。キリスト教徒のような信仰や歴史への思い入れがない者は、すぐ飽きてしまうのでではないかと感じました。その上、悪いことに雨が降り出しました。
行列の参加者はこんな感じ。
ダウンは着ていたのですが、濡れたせいもありかなり寒くなってきました。人は多くても辺りはかなり暗いため安全面でも不安がありました。仕方なく、祭りはあきらめて夕食に行くことにしました。
しかし、ただ街を歩いているだけでは、適当なレストランが見当たらないのです。結局、ホテルのそばのレストランでビールを飲み軽食を食べただけでした。食事に期待したのに残念!!
スポンサーサイト