スペイン旅行記⑥ 4日目 マラガ
2019-05-23
スペインの朝食はチョコレートとチュロス
朝、目が覚めると8時半を過ぎていました。ちょっと寝すぎたかと思いながらホテルのベランダに出てみたのですが、街は静まりかえっていて早朝の雰囲気です。
天気は回復したのですが、気温が低く、肌寒いのです。
朝食をとるため、ダウンを着て外へ出ました。街に人通りは少なく、商店やレストランなどはほとんど閉まっています。金曜日の朝9時の街中の状態とは信じられません。
歩いていると、開いているカフェを見つけました。かなりの客で賑わっていたので入ってみました。何を注文しようか迷っていると、隣の席の人が「ここはチュロスだよ」と言うので、チョコラテ(ホットチョコレートドリンク)とチュロスを注文しました。この組み合わせはスペインの朝食の定番です。ちなみに、チュロスの注文は1本ずつのところと、一皿2~3本のところがありますが、ここは1本でした。
チョコラテとチュロスを出すカフェは多い。
板チョコを溶かしただけといった感じの濃厚なチョコレートドリンクがおいしいです。これが甘い分、チュロスは甘みを加えないシンプルな味でよく合います。寒い朝には、こんなホッとする食べ物が最高です。価格も二人分(チョコラテ2杯とチュロス4本)で税込み5ユーロですから安いです。
隣の御夫婦は、スペイン北部の町から来た観光客でした。「マラガがこんなに寒いとは思わなかった」と言うと、奥さんが「私たちも思わなかったわ」と笑っていました。今年は異常気象なのかもしれません。
チョコラテとチュロス。店によって味が異なる。
マラガの中心部を巡る
太陽が昇るにつれて気温も上昇し、活動するにはちょうどいい感じになりました。今日は、街の中心部にある観光ポイントを巡ります。目玉は、マラガ出身の画家ピカソの作品を展示した美術館です。
マラガの中心部はトレドのような古い建物ではなく、ネオクラシックといった伝統とモダンが融合したデザインの建物が並んでいます。
マラガ中心部には観光客がいっぱい。
ピカソ美術館近くのメルセー広場はリゾート感に溢れている。
美しい街路も多い。
まずは、ピカソ美術館へ。10時過ぎに着いた時はあまり人が並んでいなかったのですが、見終わって出るころには入場を待つ人で長蛇の列ができていました。ピカソ美術館はパリ、バルセロナ、マラガと三つあります。マラガには約200点の絵画や彫刻などが年代順に展示されていて、それなりに見応えがあります。三つの美術館の中ではパリのコレクションが最も充実していますが、当然ながら、ここでしか見られないコレクションですので、ピカソ好きには見逃せない場所でしょうね。

ピカソ美術館への入場を待つ人の列。
ピカソの生家の前の公園にはベンチに腰掛けたピカソ像もある。
マラガはカテドラルも立派です。ただ、スペインの各都市には競うように立派なカテドラルが建てられていますので、あまり違いが分かりませんし、ただ「凄いな…」と思うくらいですね。
立派な塔を持つカテドラル。本来は右側にも塔が作られる予定だったが資金不足で工事が終了したそうだ。
カテドラルの内部は荘厳な感じだが、どこのカテドラルも同じように見える。
絶景が楽しめるヒブラルファロ城
夕方から、街の東にあるヒブラルファロ城に行ってみました。14世紀に作られた要塞で小高い丘の上に位置しています。
街の中心から徒歩で40~50分ほどで登ることができるのですが、天気が良かったため、マラガ全体を一望できる眺めが素晴らしかったです。マラガ観光では、ここは外せない場所でしょうね。

途中からの街の眺め。中央がカテドラル。その下にイスラム時代の要塞アルカサバがある。

ヒブラルファロ城から見たマラガ港。右下に市庁舎がある。
この日の夕食は、街を歩いている時に見つけた地元の人で満員のレストランでした。
近くで、祭りのプロセッションが行われていたため、周囲は大勢の人で溢れていたのですが、窓から空いた席が見えたので入ってみました。
客席の間を忙しそうに歩き回っているウエイターに声を掛け、赤ワインと壁のメニューボードに書かれている料理を適当に注文してみました。
ピーマンの炒め物、エビの串焼き、トルティーヤ(スペイン風オムレツ)でしたが、どれもおいしくて、ようやくスペインのバルを楽しめた気分になれました。マラガはビノ・ドゥルセという甘口ワインの有名な産地ということで、これも飲んでみましたが、ただ甘いワインでした。

頼んだ料理と赤ワイン。ビノ・ドゥルセには小ぶりのコップが使われていた。
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