スペイン旅行記⑦ 5日目 白い町ミハス
2019-05-24
ビーチリゾートの町フェンヒローラ
スペイン最大のビーチリゾートとして知られるコスタ・デル・ソル(太陽海岸)には、マラガ周辺の町も含まれます。ビーチリゾートを楽しむなら比較的規模の大きな都市であるマラガより、周辺のトレモリーノスやフエンヒローラなど規模の小さな町のほうが向いているのです。
マラガの鉄道駅からセルカニアスと呼ばれる近郊線の電車に乗って約50分ほどでフエンヒローラに着きました。地下鉄のような駅から地上に出ると、通りの様子にも行き交う人々にも、リゾート地らしい華やいだ雰囲気が溢れています。
地方の町を結ぶ近郊線の列車。
フエンヒローラの駅は地下鉄みたい。
大人気の白い町「ミハス」
午前11時。ホテルのチェックインには早い時間だったので、白い町に行くためにホテルで荷物を預かってもらいました。駅の方に戻ると、道路脇に大型バスが停まっており、「MIJAS(ミハス)」と書いてあります。すでにバスは満席に近い状態でしたが、なんとか座ることができました。その後も、どんどん客が増えて行き、かなりの人数が立ったままの状態でバスは出発しました。
バスは左右に揺れながら坂道を登っていき、30分弱でミハスの中心部にある広場に着きました。向かいにツーリストインフォメーションがあったので、地図をもらうことにしました。冗談めかして「日本語の地図はないよね?」と係員に言うと、「あるよ!」と、どこかで聞いたような台詞が返ってきました。
見ると、日本語、韓国語、中国語で書かれた地図でした。日本人などアジア人観光客に人気の観光地なんでしょうね。
スペインには数多くの白い町がありますが、それぞれ異なった特徴を持っています。以前行った別の白い町は、全体の景観は美しかったのですが、町の中には何もないし、白壁ばかりで単調な景色ですから、通りを歩くのもすぐ飽きてしまいました。
ミハスは写真映えするスポットが多い。
観光化がかなり進んでいる。
とにかく白い町
気持ちのいい展望レストラン
すでに昼時でしたので、ガイドブックに載っていたアルカサバという城砦跡にある展望レストランに行くことにしました。ここには複数のレストランがあるのですが、最も見晴らしがよさそうな席が空いていたピザレストランにしました。
天気は快晴で、陽光が燦燦と降り注ぐテラス席です。目の前は緑に覆われたスペインの大地と、その先には霞んだ青さを見せる地中海が広がっています。フルーツが入った冷たいサングリアとピザとミックスサラダを注文しました。
サングリアの甘みとアルコール分がいい気分にさせてくれました。ピザはそこそこの味でしたが、あまりの気持ちのよさに、このままシエスタ(昼寝)をしたくなりました。
見晴らしがいい展望レストラン
眺望は抜群。右にフエンヒローラの町が見える。その先は地中海。
町の見所はいろいろとあるのですが、白い町ですから、白い街路などの景観が重要です。一番絵になる通りは、アルカサバの北側にあるサン・セバスティアン通りでしょう。ここにはレストランや土産物屋も多く、いつも観光客でにぎわっています。
にぎやかなサン・セバスティアン通り
午後、3時過ぎのバスで帰りましたが、このバスも混んでいました。土曜日ですから、外国人だけでなくスペイン人の観光客も多かったのだと思います。
夕食は絶品のパエリャ
ホテルは海岸から1ブロックの場所にありました。夕方、海岸に出てみると、長いビーチを包む美しい夕景が見られました。海岸沿いにはリゾートマンションやホテルなどが建ち並び、レストランやカフェ、バルなども並んでいます。まさにリゾートの町という雰囲気で、夏に来たら楽しかっただろうと思いました。
フエンヒローラの海岸
夕食はバルやレストランが並んでいるモンカジョ通りでと思いましたが、どの店も混んでおり、なかなか決められません。適当なバルでビールとタパスで済ますのもいいのですが、さっき海岸で見た海鮮レストランが気になって行ってみました。
他のレストランは通り沿いにあるのに、この店はビーチにありました。店はカジュアルな感じですが、ちょっと高級感もあり、おいしい料理を出してくれそうです。テーブルに着き、メニューを見ると海鮮パエリャがお勧めのようです。
それならとパエリャ(二人分)を注文。それにビールとシーザーサラダを頼みました。
サラダをつまみながら待っていると、来ました、海鮮パエリャ。二匹のスカンピ(手長エビ)と二匹のカラビネーロが入っています。豪華ですね。スカンピも高級食材ですが、カラビネーロはスペイン南部特産のエビでかなり高価だそうです。
ビーチにある洒落たレストラン。
絶品のパエリャ
味は、おいしいに決まってます。また、量が多い。日本のレストランなら4人前くらいあります。スペインのパエリャと日本のパエリャの違いは、ジューシーさだと思います。もちろん、日本でもレストランによって異なるのですが、なぜかパサパサになっているパエリャが多いと思います。パエリャ鍋で米を炊いた後、オーブンに入れて水分を飛ばしているからでしょうか?
スペインでは最後まで鍋で仕上げ、水分を残しますから、リゾットのような感じになっておいしいのです。
ちなみに、パエリャ(二人分)は30ユーロ(約4000円)、サラダは7ユーロ(約1000円)、飲み物6ユーロ(約780円)で、計43ユーロ(5000円弱:税抜き)でした。
今日は一日大満足の日でした。
フエンヒローラのバルが集まった通り
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