チリの若者の麻薬使用率はなぜ高いのか

 2010-03-12
 米州機構(Organizacion de Estados Americanos=OEA)が最近、南米の主要国の若者を対象に行った興味深いデータが発表されました。これは、13歳~17歳の若者が、どれくらい麻薬やタバコなど健康に害があるものを使用しているかをアルゼンチン、ボリビア、チリ、エクアドル、ペルー、ウルグアイの6カ国について調査したものです。

 それによると、チリの若者のマリファナ使用率は約23%と6カ国中最も高く、次いでウルグアイ18.3%、アルゼンチン11.5%、エクアドル6.8%、ボリビア5.6%、ペルー4.0%、平均では約11%となっています。

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チリの小学校の生徒たち。麻薬使用はすでに始まっている?

 また、シンナーもチリが7.8%で最も高く、次いでエクアドル6%、そのほかの国は4%前後。パスタバセと呼ばれる、コカイン製造の中間物である安価な麻薬の使用もチリが2.8%で最も高くなっています(平均は1.4%)。

 さらには、タバコの喫煙率もチリが 67.9%と高く、次いで、エクアドル48.8%、ウルグアイ47.9%、アルゼンチン47.2%、ペルー41.1%、ボリビア 37.4%となっています。

 なぜ、チリの若者がこんなに薬物などを好むのでしょうか?。一つは、マリファナやコカインなどは貧しい国で生産し、豊かな国で消費するという構図がありますから、南米の中では比較的経済的に安定しているチリでの使用が他の国と比べて多くなっているということでしょう。このデータにはブラジルが入っていませんから、もし、この国を入れたらチリよりも上になるかもしれません。

 それにしても、マリファナ使用率が約23%というのは、若者の4人に1人ということですから、日本人の感覚から言えばタバコの喫煙率以上に多いという異常な状態です。どうしてこうなるか分かりませんが、チリの若者がマリファナを平気で吸っている状況は私も見ています。

 私がチリに滞在していたとき、知り合ったチリ人の友達に誘われて、地元の高校に出かけたことがありました。学校の校門のところに10数人の女子高校生がいたため、友人が彼女たちに話しかけ、しばらく話をしたのです。その時、そのうちの誰かがタバコを吸い出したと思ったのです。しかし、そのタバコを彼女たちが回し飲みをはじめたため、それがマリファナだと気が付きました。

 私は驚きました。だって、学校の校門の前で、しかも制服姿で、15~6歳の若い娘が集団で堂々とマリファナを吸っているのです。日本ではとても考えられないことですが、たぶん、学校の先生もそれを見ても何も言わないのだと思います。

 なぜマリファナを吸うのか聞いてはみませんでしたが、それをおかしなこととか、悪いこととかという意識はまったくないようでした。友人もそれを見ても笑って話を続けており、彼女たちがマリファナを吸うのは自然なことのようにさえ思えてくるほどだったのです。ですから、チリの若者のマリファナ使用率が約23%と言っても、実際はさらにたくさんの若者がマリファナを吸っているに違いないと思います。

 問題なのは、マリファナだけでなく、コカイン系など他の薬物の使用もチリは多くなっていることです。若者がこういう状況の国が果たして、今後どうなっていくのでしょうか。私は、チリは美しく素晴しい国だと思っているだけに暗い気持ちになります。

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コメント
それはマリファナに対する偏見だよ。麻薬とは違います。
酒に対する寛容さの方がよっぽど異常。
【2010/10/02 13:23】 | #- | [edit]
酒に対する寛容さのほうがよっぽど異常?
そんなことはない。例えばワインハは調子の悪い胃のために少し飲むと改善され体に良いことがある。
しかし、マリファナは脳が萎縮したり、少量の利用でも良くない。
そういう常識だから世の中、非常識な人が増えていくんだ。
残念な世の中になったものです・・・。
【2014/03/08 03:45】 | コメントした人へ #qbIq4rIg | [edit]












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