メキシコのアカデミー賞、作品賞は「ノラの遺言」

 2010-04-16
 メキシコのアカデミー賞であるアリエル賞が4月14日に発表され、最優秀作品賞にMariana Chenillo(マリアナ・チェニーリョ)監督の「Cinco días sin Nora(邦題:ノラの遺言)」 が選ばれました、この作品は、主演男優賞、助演女優賞、オリジナル脚本賞なども受賞しています。
 
 この作品は、昨年、埼玉で開催された「SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2009」の長編コンペティション部門にも出品され、脚本賞を受賞しています。監督のマリアナ・チェニーリョ氏は、まだ若い女性です。


Cinco días sin Nora

 映画の内容は、メキシコには珍しいユダヤ教信者の自殺と残された家族の問題にスポットを当てたということです。深刻そうなテーマですが、映画はユーモアがあってかなり面白いと言うことです。ただ、日本で一般公開される可能性は低いですね。

 近年、メキシコ映画は非常に面白くなり、世界的に活躍する監督が数多く出てきています。たとえば、「バベル」のアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ、「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」のアルフォンソ・キュアロンが代表格です。私にとっては、キュアロンが監督した「天国の口、終りの楽園」が特に強い印象があります。
 この映画をビデオで見たときは、こんな映画がメキシコで作られるようになったのかと驚き、日本の映画は、メキシコに遠く及ばない状況になってしまったと落胆したものです。

 メキシコのインテリ層は映画に対する関心が非常に高く、日本映画も、黒沢はもちろん、若手監督の作品の上映会も結構行われています。いわゆる、世界の名作映画が非常に安い価格で鑑賞できるような仕組みができているのです。そういう中から、優れた監督などが育ってきているのでしょう。

 子供向けアニメ映画全盛で、収益に結びつかない良質な映画は上映されることがほとんどない日本は、映画でも世界的な敗者になりつつあると思います。

よろしければワンクリックお願いします。
にほんブログ村 海外生活ブログ 中南米情報へ
にほんブログ村
スポンサーサイト
タグ :
コメント












管理者にだけ表示を許可する
トラックバック
トラックバックURL:

http://latename.blog113.fc2.com/tb.php/145-b921a3b1

  • 映画「或る夜の出来事」【ヘルプデスク】
    フランク・キャプラ監督、クラーク・ゲーブル、クローデット・コルベール……
【2010/05/10 18:46】
≪ トップページへこのページの先頭へ  ≫