インカが残した古道を世界遺産にする会合開く
2010-05-08
インカ文明が広大な支配地域間の交通や公益を円滑にするために、現在の南米6カ国、全長2万3000キロにわたって築いたのが「カパック・ニャン(Qhapaq-Ñan)」と呼ばれるインカの古道です。現在も南米各地に残るこの古道は、南米の豊かな自然を味わえるトレッキングツアーなどに利用されていますが、今も残るインカ文明の貴重な遺跡と言うことができます。

インカ古道の中心を占めるペルーでは、これまでも世界遺産登録を目指してきたのですが、古道を有するエクアドル、ボリビア、コロンビア、チリ、アルゼンチンにも協力を依頼していました。そこで、ペルーをはじめとした6カ国の代表が、5月12日からエクアドルのリオバンバという所に集まり、世界遺産登録のための具体的な行動計画を話し合うことになったそうです。
道というのは、文化遺産としてはこれまであまり注目されてきませんでしたが、最近はウォーキングを楽しむ人が増えたことで、自然や伝統文化に触れ合える道ということで、日本の世界遺産である熊野古道やスペインの巡礼道カミーノ・デ・サンティアゴなどが注目を集めるようになっています。
インカ古道は、これまで計画的な保全が行われてこなかったそうですが、世界遺産になり、道と周辺の整備が進めば、南米6カ国を歩いて巡るような冒険ツアーも可能になるかもしれませんね。いつか、歩いてみたいです。
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