自然保護のため石油採掘を封印するエクアドルの画期的提案

 2010-06-17
 メキシコ湾における原油流出事故による環境破壊が深刻化していますが、南米の産油国エクアドルでは環境保全のために石油採掘を行わないとする画期的な提案が実現しようとしています。

 これは「ヤスニITTイニシアチブ」と呼ばれるもので、エクアドル東部のヤニス国立公園の地下に眠る10億バレルの石油の採掘を封印するのと引き換えに、先進国や企業からの援助を求めようという試みです。

 このヤニス国立公園というのは、世界でもまれに見る動植物の宝庫ということで、エコツーリズムもかなり盛んなようです。エクアドルは石油資源の採掘で経済を支えている国ですから、新たな油田開発は国の最重要政策です。しかし、もし、この地区の石油を採掘するとなると、生息する動植物に多大な被害をもたらし、世界的な環境破壊にもなりかねません。

 実際、これまでエクアドルでは米国資本の石油会社が原油の採掘を行い、自然環境はもとより住民の健康などにも深刻な被害をもたらしてきたのです。


石油開発と環境破壊を告発する映画「CRUDE」


 従って、この環境を守るために石油採掘は行わないが、それでは経済が持たないので、経済的な余裕がある外国政府や企業はその分の補償として資金援助をしてほしいという、エクアドル大統領の提案は理にかなっていると思います。

 実際には、こうした提案に反対する国民がいるし、開発が行われないことをどうやって担保するかなど、難しい問題が多いようで、一時は交渉が暗礁に乗り上げたそうです。それが、エクアドル大統領の熱意によって、ようやく計画が進み始め。この7月には、海外の援助国との間で条約の調印にこぎつけることができそうだということです。

 この試みが成功すれば、中南米だけでなく、アフリカやアジアの豊かな熱帯雨林を保護する画期的なスキームとなるかも知れません。ヤスニITTイニシアチブの行方には注目です。

 ヤスニITTイニシアチブについての詳しい記事はナショナルジオグラフィックの記事を参照してください。

 また、6月19日には、エクアドルにおける石油開発と環境破壊を告発する映画「CRUDE」の上映会も東京で開かれます。

6月19日(土)午後 1時
上映:午後 1時半から3時半
解説と質疑:午後 3時半から4時          
会場 :人権ライブラリー(東京都港区芝大門2-10-12 KDX芝大門ビル4F)
参加費:300円


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