マチュ・ピチュ遺跡行きの列車が、一時運行停止に

 2010-09-27
 ペルーのマチュ・ピチュ遺跡に通じる鉄道が、また、一時、運行停止になる事態が起きました。


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 現地の報道によると、マチュ・ピチュへの列車を運行する鉄道会社3社が9月21日と22日の二日間、列車の運行を停止したということです。

 この理由は、クスコ市の南に位置するエスピナールで計画されているダム建設をめぐって、これに反対する現地農民とペルー政府の対立が激化したことにあります。

 2009年に計画が発表されたこのダムは、水力発電とアレキパ地方の農地の灌漑に利用されるもので、政府は50万人に上る雇用効果があるとしています。しかし、このダムによって灌漑の恩恵を受けるのはエスピナールの農民たちではないことから、地元の農民たちは、このダムによって逆に農業用水が不足する事態になると危機感をつのらせたというわけです。

 この計画は、農民の反対で一旦は白紙になったはずだったのですが、今年の9月13日に建設工事を請け負う企業の入札が行われたため、エスピナールの農民が怒り、反対運動を激化させたのです。これに対し、政府は警察と軍隊を投入してデモの鎮圧を開始。16日には農民と警察が衝突して農民1人が死亡する事件となりました。その後、抗議活動はクスコにまで拡大し、エスピナールの農民を支援するクスコの学生や住民、労働組合なども巻き込んだ騒乱となったのです。
 
 これにより、9月21日と22日の二日間、クスコでは学校の授業がストップしたり、商店などが休業するといった事態になりました。そこで、マチュピチュへの列車を運営する鉄道会社も、旅行者への安全配慮を理由に列車の運航を停止したというわけです。

 この問題は、まだ、解決の糸口が見えませんので、今後も同様の活動や混乱がクスコとその周辺で生じる可能性があります。クスコやマチュピチュに行かれる方は、現地の状況に注意したほうがいいと思います。

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