戦後の日系移民社会を描いたブラジル映画「国賊」が完成した

 2011-07-21
 戦後のブラジルで起きた、日本人の勝ち組と負け組の対立を描いたブラジル映画「Coracoes Sujos(ヴィセンチ・アモリン監督、邦題は国賊)」が完成し、現地で先行上映会が開かれたということです。

 勝ち組、負け組というと、現代の日本では社会的な勝者と敗者を指す言葉になっていますが、戦後のブラジルにおいては日本の勝利を信じる人たちと、日本の敗戦を認める人たちのことを区別してこう呼びました。そして、皇国日本の敗戦などありえないと考える過激な勝ち組は負け組を国賊、非国民として攻撃する暴力事件を起こしたのです。

 映画では、ブラジルで写真館を経営する日本人を主人公に、日系移民の社会が勝ち組と負け組に引き裂かれ、その中で様々な事件が引き起こされていく様子を描いているようです。

 この映画の面白いところは、主演の伊原剛志や常盤貴子などをはじめ多くの日本人俳優を使い、セリフも9割が日本語になっていることです。ブラジル映画としてはかなり特殊な作品ですから、ブラジル人が見たら不思議な感じがするのではないでしょうか。それだけに、この映画がなぜ、いまブラジルで作られたのかという疑問はあります。

 ただ、ここで描かれているのは日本人にとって忘れてはならない重要な事件だと思います。これによって軍国思想や戦争が日本人に何をもたらしたかを考え直すとことができますし、ブラジルにおける日系移民の苦悩を知ることで現代のブラジルと日系人を知ることにもつながると思います。

 なお、ブラジルにおける映画の一般公開は11月ころということです。日本での公開はまだわかりません。







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