ユカタン旅行その9(メリダ、ルータ・プーク)

 2012-02-21
 カンペチェからユカタン半島の北西に位置する古都メリダにやってきました。

 メリダもコロニアル都市ですが、カンペチェより規模が大きく、人も車もいっぱいです。至る所で「都市再生」と銘打った工事をやっているため、騒々しくて、埃っぽいのにはまいります。聞いたところでは、2012年のマヤの世紀末予言を契機としてこの地域の観光振興をはかるため、政府はかなりの額の投資を行っているそうです。もう少ししたら、メリダは綺麗ないい町に生まれ変わるかもしれません。
 
 今でも、中央広場に面したカテドラルの夜の光景は下写真のように綺麗ですが。

メリダ夜景

 メリダはユカタン半島の中心都市であり、マヤの遺跡も周辺にたくさんあります。有名なのは町の東に位置するチチェンイツア遺跡ですが、今回、私は町の南に位置するルータ・プークを訪ねます。

 プークというのはマヤの建築装飾の様式のひとつで、切石をモザイク状に配置して神の顔や幾何学模様などを浮き上がらせるものです。マヤ遺跡の中でもプーク様式の遺跡はマヤの華麗な装飾技術が見られるので人気が高いのです。

 このプーク様式が残る5つの遺跡を一日で回るルータ・プークというツアーがありるのですが、金、土、日だけに行われます。私は、火曜日にメリダに着いたので、3日間このツアーを待ちました。5つの遺跡のうち2つだけを回るツアーは毎日あるのですが、私はどうしても5つすべて見たかったのです。
 
 土曜日になり、朝8時にツアーが出発しました。車はミニバンで、参加者はヨーロッパのカップルが3組、ポーランド人の年輩の男性、アラブ系らしき精悍な顔つきの男性、日本人の大学生、それに私の合計10人です。

 車は密林を切り開いて作った直線道路を高速で走ります。ルータ・プークは最もメリダに近いウシュマル遺跡まで、非常によく道路整備されています。2時間くらいで、最初の目的地であるラブナー遺跡に着きました。

 ラブナーは小さな遺跡ですが、プーク様式の神殿が良く保存されており、写真のようなマヤの持ち送り式アーチとプーク様式のデザインが合わさった建物もあります。

ラブナー遺跡

 次は、シュラパック遺跡です。ここも下写真のような、雨の神チャックを顔を表現したプーク様式の美しい神殿を見ることができます。

シュラパック

 それにしても、この時期、ユカタンは乾期に当たり、毎日、晴天が続いています。強い日差しの中を何時間も遺跡を歩き、ピラミッドに登ったりしていると、疲れと暑さで頭がくらくらするほどになります。遺跡巡りもつらいものです。

 次のサイール遺跡も、まあ同じような感じの遺跡です。私たちの期待はカバー遺跡に向かっていました。ここは、雨の神チャックの顔がたくさん並んだ神殿の壁で有名です。下写真のように、かなり大きな壁一面にチャックの顔が集まっていて、結構、壮観です。

カバー

 いよいよ最後はウシュマル遺跡です。すでに昼を過ぎていて、運転手が「ウシュマルは何でも高いので、近くの村で食べ物を調達しよう」と言います。連れて行かれたのは、小さな村の雑貨屋のようなところで、飲み物とスナック菓子くらいしかありません。

 しかたなく、私はオレンジジュースとビスケットを買って昼食としました。「食事の時間はないのか?」と参加者の一人が聞きましたが、運転手の答えは「時間はない」でした。

 まあ、このツアーに参加しているのは、基本的にみんな遺跡好きですから、特段文句も出ません。それより、ウシュマル遺跡を見る時間の方が気になります。日本人の大学生も「ウシュマルを見る時間が足りないんじゃないですか」と心配そうでした。

 ウシュマルは15年前に来た時より、周辺が格段に整備されていました。その分、入場料も高くなり、なんとここだけで、ツアー料金の159ペソを上回る177ペソも取られました。5つの遺跡を合わせると、300ペソ(30ドル弱)を超えます。これは予想外でした。

 ウシュマルは魔法使いのピラミッドで有名です。堂々とした姿の巨大なピラミッドで、以前は上れたのですが、今は遺跡保護のために登頂禁止です。このピラミッドは裏から見ると見事なプーク様式で飾られています。これを見るだけでもウシュマルに来た甲斐があります。

ウシュマル

 また、プーク様式の最高峰と言える尼僧院の建物や、他の遺跡に類を見ない堂々たる建築物である総督の館も素晴らしいとしか言いようがありません。これを見ると、チチェンイツア遺跡が貧相に感じるほどです。

ウシュマル尼僧院
見事な装飾が施された尼僧院。後ろに魔法使いのピラミッドがそびえる。


 ただ、このツアーでは1時半しかウシュマルを見ることができません。初めてウシュマルに行く人には時間が足りないと思います。アラブ系の男性は私に向かって「時間がぜんぜん足りないよね」と不満そうに言っていました。


 それにしても、こういうツアーに参加する人は本当に遺跡が好きなんですね。単独参加のポーランド人とアラブ系と私が3人で遺跡の話をしましたが、二人とも、次はどこの遺跡に行くとか、この遺跡は良かったから是非行って見ろとか言うのです。

 彼らと話しながら 世界にはこういう同志が結構いることがわかり、嬉しくなりました。私も負けずに、さらに遺跡を訪ねたいと思います。



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コメント
とても魅力的な記事でした。
また遊びに来ます!!
【2014/07/08 09:31】 | 株の初心者 #- | [edit]












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