ユカタン旅行その10(バジャドリッド、エク・バラン遺跡)

 2012-02-23
 カーニバルに入り、ますます騒がしくなったメリダを後にして、チチェンイツア遺跡の近くに位置するバジャドリッドという町に向かいました。
 この町のことは「地球の歩き方」にも出ていませんが、近くにエク・バランという遺跡があります。バジャドリッドに行くのは、もちろんこの遺跡に行くためです。

バジャドリッド教会
バジャドリッドのメキシコ風教会


 スピードが遅い代わりに値段が安い2等バスで、3時間ちょっとでバジャドリッドに着きました。途中、チチェンイツア遺跡の前を通りましたが、相変わらず観光客が多く、その周辺の観光開発も盛んに行われていました。

 バジャドリッドは典型的なメキシコのコロニアル都市です。中央広場やカテドラルはメリダを小さくした感じですが、メリダよりはるかに落ち着いた田舎町の風情がいいです。メリダで泊まったホテルが気に入り、その姉妹ホテルがこの町にあると聞いて、すぐに訪ねました。

 中央広場のカテドラルのすぐ横にホテルはあり、宿泊料はシーリングファンの部屋で415ペソ(40ドル弱)ですが、部屋が非常に綺麗で、庭に面しているのですが、そこにはプールもあります。この価格でこれだけの施設のホテルは、メキシコではなかなかないと思います。

バジャドリッドホテル


 暑い日でした。「遺跡から帰ったら絶対プールで泳ごう」と思いながら遺跡行きのタクシーを探しました。
 エク・バランは、最近になって発掘と開発が進んだ遺跡で、観光客はそれほど多くありません。そのため、みんな高級ホテルのツアーか自家用車で行きます。私のような単独の旅行者は地元のタクシーを使うのですが、一人だと高いので乗り合いを探すわけです。

 乗り合いタクシーの待合所には地元民であるマヤの老婆と二人の若者が待っていました。20分ほどするとタクシーが来て、地元の3人が後部座席に乗り込みました。私が、助手席に乗ろうとすると、運転手が「ダメだ」と手を振ります。

 私は訳が分からず「どうして?」と聞きました。このタクシーに乗れないと、当分、次は来ない感じだったのです。その時、老婆がマヤ語で運転手になにやら声をかけました。すると、運転手は私に「乗れ」と言ったのです。

 運転手が断った理由は間もなく分かりました。このマヤの家族が用事でタクシーを使うため、遺跡に行くつもりがなかったのです。タクシーはマヤの村に入っていき、一軒の食堂の前で停まりました。若い男性が車から降り、食堂の中から「20分くらいかかるよ!」と運転手に声をかけました。

 運転手はうなづくと、車のエンジンを切って、降りてしまいました。車の中はひどく暑い状態になり、私も我慢できずに外に出て、食堂に入ってみました。そこでは、チキンの炭火焼きを作っていたのです。  

 それまでは、私が話しかけても適当な返事しかしない、無愛想な運転手でしたが、わたしがボーっとチキンが焼けるのを見ていると、声をかけてきました。そこに、暇そうにしていた村の老人も加わって、料理の話や日本の話が弾みました。  

 ずいぶん道草を食いましたが、こういう地元の日常生活に出会える時間こそ個人旅行の楽しみです。

 本来、30分程度で着く遺跡ですが、1時間以上かかって到着しました。料金は40ペソ。一人でタクシーを使うと150ペソ以上ということでした。

エク・バラン
遺跡入り口のエンブレム

 エク・バラン遺跡は、パレンケより少し小さい、中程度の規模の遺跡です。いくつかの神殿と綺麗な球技場がありますが、見所は主神殿の壁の造形です。この神殿は高さが33mある立派なもので、頂上まで一直線に上れる広い階段が着いています。これは巨大な王墓ということですが、厳かな神事を行うにふさわしい感じがします。

エクバランピラミッド


 この神殿の途中に、精密な彫刻が残る壁があります。その形はチカンナ遺跡にあるのと基本的に同じ、神が口を開けた造形ですが、その周囲の像などの保存状態が良く、人物像なども何体か残っています。こういう立体的で細かい造形は他のマヤ遺跡では見れないので貴重だと思います。

エクバラン細部


 また、神殿の頂上に登ると密林に覆われた遺跡の様子が見渡せます。この日は風が強く、私はよろけそうになりながらピラミッド神殿の上からの絶景を楽しみました。

エク・バラン遺跡
ピラミッドの上からの景色

 バジャドリッドは欧米の観光客が多いため、レストランも結構充実しています。夕食に、旅行者が利用する洋風レストランに入ってみました。西洋料理中心のメニューでしたが、なじみのある料理なので、悪くなかったです。

バジャドリッドレストラン


 この街は、のんびりと旅行の疲れをいやすのに向いていると思います。

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