メキシコ国立自治大学(UNAM)のキャンパスへ行く!

 2014-04-11
 メキシコを代表する大学は、メキシコシティにあるUNAM(ウナム)と呼ばれるメキシコ国立自治大学です。

 日本では大学に観光に行く人は少ないでしょうが、UNAMはキャンパスが世界遺産になっているため、観光地としても有名です。今回は、このUNAMに行こうと思います。
 
 シティの中心部から地下鉄で行くには、3号線でUniversidad(ウニベルシダー)方面に向かい、終点のUniversidad駅の一つ手前のCOPILCO駅で降ります。ここから中央キャンパスまでは徒歩で10~15分です。今回、私はメトロバスの1号線を利用して行きました。この路線はメキシコシティを南北に貫き、大学の敷地内も通るインスルヘンテス大通りを走ります。このため、UNAM北西端のDr. Gálvez駅で降りると、大学本部まで徒歩5分ほどで行けるのです。

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メトロバス1号線のDr. Gálvez駅(googleストリートビューの写真)

 20年前、私がUNAMで勉強していたころは、メトロバスはありませんでした。しかし、駅の周辺はよく知っていますので、すぐに中央キャンパスに行くことができました。大学の様子は昔とほぼ同じです。見所は、フアン・オゴルマンによる中央図書館のモザイク壁画や巨匠シケイロスによる大学本部棟の壁画があります。

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フアン・オゴルマンのモザイク壁画ががある中央図書館(左)。右奥が中央広場。

 シケイロスの壁画は、以前は長期にわたる修理を行っていて全く見ることができず、今回初めて見ました。デフォルメした人物の絵を特殊な素材を用いて立体的にした巨大壁画です。大きいので迫力はありますが、シケイロスらしい、尖ったところが感じられません。

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大学本部棟のシケイロスの壁画。


 まあ、壁画も悪くはありませんが、私が好きなのは中央キャンパスの広い芝生の庭です。一面の緑の中で、友人同士で話したり、ボール遊びをしたり、木陰で本を読んだりする学生の姿を見ていると、かつて、ここで同じように友達と遊んだり、昼食を食べたりしたことが思い出されます。

 周囲の学部の建物を結ぶ通路には、タコスやハンバーガー、コーヒーなどを売る店があり、そこで食べ物と飲み物を買って、芝生に寝転がりながら食べるのがいいのです。ただ、以前に比べて芝生の緑がかなり薄くなっている気がします。それが冬だから仕方ないのか、手入れが悪くて剥げてしまっているのかわかりませんが、少し寂しい気がします。

 広場の北西に隣接しているのが哲文学部(Facultad de Filosofía y Letras)の建物です。この通路には、いつも何人もの物売りが店を広げていますが、中には装飾品や大学土産を売る店もあります。学生相手ですから、値段もリーズナブルで見ていると面白いです。

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哲文学部前の通路。この手前左側にエルネスト・チェ・ゲバラ講堂がある。

 哲文学部の建物の横にUNAMで最大の講堂があるのですが、これはエルネスト・チェ・ゲバラ講堂と呼ばれています。正式名称ではないようですが、社会改革の砦であるUNAMにはゲバラファンが多く、こういう名がつけられたのだろうと思います。この講堂ではよく映画上映会が開かれます。世界中の良質な映画を安い料金で学生に見せたいということでしょう。例えばアカデミー賞候補映画特集などといった企画が行われ、日替わりで映画上映が行われるため、私は毎週のようにここで映画を見ていました。日本ではとうてい考えられないことです。

 映画に触れるという意味では、メキシコ人学生は恵まれているわけです。当時、メキシコ映画はまだ、有名監督が少ない時代でしたが、そんな環境で育った人たちの中から、アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥやアルフォンソ・キュアロンといった世界的な名監督が生まれました。

 特に「ゼロ・グラビティ」で米国のアカデミー賞7部門を受賞したアルフォンソ・キュアロン監督は、このUNAMで哲学と映画を学んだ人ですから、チェ・ゲバラ講堂はよく利用したはずです。

 ここから、北側の道路を越えたところにあるのがCEPE(外国人教育センター)です。基本は語学を教える学校で、日本からも多くの学生や社会人が留学しています。私も、1年間ここで勉強していました。

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CEPEの庭に設けられたテラス。

 CEPEの特徴は、語学だけでなく、文化、歴史、政治、経済といった様々な科目の授業が用意されていることです。一定の語学レベルに達すると、それらの授業を受けることができます。私の場合は、特に文学の授業を中心に取りました。

 クラスは先生の教え方によって大きく違います。ただ「出席しているだけでいい」という感じの先生もいますが、中には「自分のクラスではキチンと勉強しない人は許さない」という厳しい先生もいます。一度、文学の授業に出た時、「日本人は話さないからお断り」と言われたことがありました。私は「努力するから授業に出たい」と言って許可を得ましたが、その後が大変。一週間に1時間のその授業の予習のために、ほかの勉強ができなくなるほどでした。

 今回、CEPEのキャンパスに行ってみると、以前より環境が整備されたような感じでした。やはり、日本人が結構いるようで、時々、日本語も聞こえてきます。ここは、授業料さえ払えば誰でも勉強できますから、短期間でもメキシコでの学生生活を楽しむことが可能です。



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コメント
幻の鳥、ケツァールを観察するために、機会があれば、中米に行きたいと思います。メキシコから、バナマにかけて生息しているとのことですが、ヴィクーニヤさんは、見たことありますか?
また、コスタリカが生物観察旅行に適していると聞きました。
【2014/04/19 09:15】 | キャットフィッシュ #- | [edit]
ケツァール鳥はまだ見たことがないので見たいですね。確かにメキシコからパナマの中米各地の森にいるようですが、実際に見れる可能性が高いのはコスタリカやグアテマラだと聞いています。私も、機会があればぜひ見に行きたいと思っています。

【2014/04/19 10:12】 | ヴィクーニャ #- | [edit]












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