火山の爆発で滅亡したメキシコの古代都市に行く!

 2014-05-20
 前回の記事に引き続き、メトロバスで出かけたクイクイルコ遺跡を紹介します。

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クイクイルコのピラミッド

 メキシコシティの南部、国立自治大学がある周辺は、古代に起きた火山の噴火で溶岩流に覆われてしまった土地です。この辺りを歩くと、広大な溶岩の原野が続いているのです。

 その中にある、メキシコ中央高原で最も古いとされる古代都市の跡がクイクイルコです。年代的には、先古典期にあたる紀元前800年ころから人々の定住と都市化が始まったとされますが、紀元後150年ころに近くのシトレ(Xitle)火山が噴火。このため都市は溶岩流に覆われ、人々はここを放棄してしまいました。

 古い遺跡で、規模も大きくないため、訪れる人はあまり多くありません。それでも、歴史的に重要な場所ですし、メキシコシティの中心部からバスで1時間程度で行けるアクセスの良さもあり、平日でもそこそこ訪問客が来ているようです。

 メトロバスのVilla Olímpica駅から歩いて5分程度で遺跡の入り口に着きます。私が訪ねた日は、天気が抜群に良く、気温もかなり高い状態でした。

 入り口から遺跡の中心にあるピラミッドまで、さらに5分以上歩くのですが、サボテンと灌木に覆われた広い土地を切り裂くように、乾燥して埃っぽい道が続きます。周囲の自然景観はなかなかよく、人が少ないため、涼しい木陰でいちゃつくカップルの姿も見えます。遺跡に興味がなくても、ここを散歩するだけで楽しめそうです。

 やがて、前方に小山のようなものが見えてきます。これがクイクイルコ独特の円形ピラミッドです。日本にも埼玉などに円形の古墳がありますが、同じような感じです。

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西側から見たピラミッド。正面に頂上に続く道がある。


 ピラミッドは、直径110m、高さ25mで、一つ30㎏以上の石を大量に積み重ねて構成しています。頂上に続く通路を登ってみると、上部には丸く掘り下げられた場所があり、そこから、これまでに異なった時代に作られた5つの石碑が見つかっているそうです。

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ピラミッドの側面を見ると石を積み上げているのが分かる。

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頂上部にある掘り下げたスペース。屋根があるので下にあるものが見えない。立ち入りは禁止されている。


 また、ピラミッドは太陽の運行と関連付けた作りになっており、宗教的な儀礼に用いられていたようです。この地域の人たちは古くから太陽や月などの天体の動きに注意を払っていたことが分かります。

 紀元前後に繁栄したクイクイルコは火山の噴火で滅んだわけですが、この土地を捨てた人たちは、テオティワカンに移って、新たな文化を花開かせたとされています。それが本当であれば、テオティワカンで行われた天文観測はクイクイルコの伝統を引き継いだものかもしれません。

 見る所は、このピラミッドと併設の小さな博物館だけですから、1時間ちょっとあれば十分です。遺跡に行くというより、郊外の自然を楽しむついでに珍しい円形ピラミッドに登る、という感じで来てみると、意外に楽しめる場所だと思います。



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タグ : テオティワカン
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