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ボリビア高地の旅へ

 2017-04-26

kororada.jpg 


標高4000mの高地を走る 


ウユニ塩湖を見た後、私たちのランクルは南西に向けて走り続けました。

 標高4000m弱の大平原の中を未舗装の一本道が延々と続き、時々、野生のビクーニャの群れが草を食んでいるのを見ることができます。

 ビクーニャの毛は非常に細く柔らかいため、これを使った織物などはアルパカ以上に高級とされているのです。ただ、リャマやアルパカなどと異なり人に慣れないため、飼育は困難だそうです。以前は、毛や肉を取るために乱獲されて数が激減したのですが、保護政策が功を奏して、今ではかなり増えています。


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途中で見たビクーニャの群れ

 

 やがて、大平原の中にあるチュピカという小さな村に到着。この村はずれに塩でできた山小屋のようなホテルがあり、ここが1日目の宿泊施設になっています。外観は、塩でできていると思えないのですが、中に入ると確かに壁などが塩でできていて、歩くと床の塩がジャリジャリと音を立てます。 

 各部屋にはシングルベッドが二つ並んでおり、電気も水道もあるので居心地はそれほど悪くありません。ただ、シャワーは水しか出ないようです。温水がなければ、寒くてとてもシャワーを浴びる気になれません。また、スマホやカメラの充電も食堂のコンセントで可能です。みんなが充電するため、たくさんの機器がたこ足状態になっていて、場所がないという問題はありますが・・・。

  食堂では車両ごとにテーブルが決められています。夕食時にはボリビア産の赤ワインが1本出てきました。「ボリビアのワインもおいしいんだよ」とガイドが言いますが、まあ、そこそこの味。夕食はチキンフライとポテトフライ、サラダ。食べやすく、ワインにも合う食事でした。

 

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1日目の宿泊施設、「なんちゃって塩のホテル」


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宿泊施設の部屋


絶景のエドアルド・アバロア自然保護区


 2日目、朝5時ころ出発した車両があり騒音で目が覚めました。ツアーによってルートが違うのでしょう、私たちの車両は出発時にもたつき、8時過ぎになって出発となりました。

  途中、チナグア塩湖を通り、南のエドアルド・アバロア自然保護区を目指します。この辺りは標高5868mのオヤグエ火山などがあり、車窓から素晴らしい景色が楽しめます。途中にはいくつかの湖があり、水の中にいるフラミンゴの群れを見ることもできます。ただ、時期によっては多くのフラミンゴを間近で見ることができるようなのですが、私たちは結構遠い位置で十数羽しか見られなかったのが残念でした。


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こんな風景が続く


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湖も綺麗だ。

 

 その後、アルボル・デ・ピエドラ(石の木)に到着。風化や浸食によってできた奇岩が集まっている場所です。特に有名なのが、細い幹から葉が茂った木のような形になっている石です。

  夕方になって、この日のハイライトであるラグーナ・コロラダに到着です。赤い湖という意味の名前の通り、赤く染まった不思議な湖面が目の前に広がっています。これは湖に赤い藻が繁殖しているためだそうです。また、湖面にはピンクのフラミンゴの群れがいて、荒涼とした景色に花を添えています。

 ガイドが「この湖の色は時間帯によって変化するんだ。こんなに美しい場所は他にない」と言います。同じ赤でも太陽の光の具合によって、深紅から淡いピンクまで変わっていくようです。

 昔、テレビでこの湖をチリ側から目指した番組を放送していました。何日もかけて大変な悪路を4WDで乗り越え、なんとかここに辿り着いた人達を見て、「大変だけど、ここに行ってみたい」と思ったものです。それを思い出しながら、目の前に広がる絶景を眺めていると「ここに来れてよかった」と感じました。


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赤い湖ラグナ・コロラダ。白い点はフラミンゴ、場所によってはもっとたくさんいる。

 

 2日目の宿泊はエドアルド・アバロア自然保護区の中にあるロッジです。ドイツ人夫婦が追加料金で二人部屋に入ったそうで、私と日本人の若者は夫婦の二人の娘と4人部屋に入りました。

 電気は夕方7時から9時ころまでしか使えません。7時になるとすぐ、ロッジの管理人にカメラの充電をお願いしました。夕食はスパゲッティ。食べたらすぐ寝る。シャワーは水ですから、また浴びられませんでした。困ったのはトイレです。夜は電気がつかず真っ暗ですから懐中電灯が必要なのですが、忘れてしまったのです。悲惨!!


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山小屋の食事風景


世界一高所にある温泉


 翌朝は5時出発です。標高4300mの朝は寒いです。車のフロントウインドウが凍り付いていて、運転手はワイパーを動かしても氷がうまく溶けないため、前が見えない状態でしばらく運転していました。「事前に氷を溶かしておけよ」と言いたくなりました。

 暗闇の中を走ると、白い煙がもうもうと立ち上っている所に出ました。先行車両が何台も止まっていて、大勢の人が煙の周辺を歩いています。車から降りると、硫黄の臭いがして、蒸気が噴き出すシューという音がしています。間欠泉です。しばらくすると、噴出音が急に大きくなり、地面から勢いよく蒸気が噴き出し始めました。気温は氷点下なのですが、蒸気は温かくて気持ちよく、そこから動きたくなくなりました。


kanketusen01.jpg 

間欠泉が噴き出している場所。


 そこから少し先には温泉があります。湖の岸辺から温泉が湧いていて、プールのような露天風呂が作られているのです。脇にある小屋で水着に着替えた人たちが大勢温泉につかっています。たぶん、世界で最も高い場所にある露天風呂でしょう。

 ちょうど太陽が山から顔を出して上り始め、みんな温泉で暖まりながら美しい日の出の風色を楽しんでいました。私は、水着がないので入れませんでした。


onsen01.jpg 

温泉につかる人々。

 

 この日はエドアルド・アバロア自然保護区を南下してチリとの国境まで行きます。標高4300mから5000m近い高地の移動です。 

 途中には、サルバドール・ダリの砂漠と呼ばれる場所があります。尖った茶色の山々に囲まれた高地には植物が育たず荒涼とした光景が広がります。それが、ダリが描いたシュールな光景に似ているためこの名がついたのです。


uyunikouti03.jpg 

 ダリの砂漠


富士山のようなリカンカブール山に登る?


 やがて、行く手にチリとの国境に位置するリカンカブール山が見えてきます。標高5916mの富士山に似た円錐形の山です。同行の日本人の若者はこの山に登るために来たそうです。彼曰く、ベースとなる場所が4500mほどあるため、5900mもある山にしては登りやすく、登山する者が多いそうです。

 国境の山小屋に車が到着し、ガイドと彼が登山の交渉に行きました。ところが、なかなか戻って来ません。私が山小屋のフロントに行くと、若者が事前に聞いていた登山ガイドがおらず、困っていました。登山するにはガイドが一緒に行く必要があるのです。

 私も交え、小屋の人といろいろと話しましたが、ガイドや車両の用意ができるのかハッキリしません。その人は「誰か別の登山者がいれば、ガイドと車両をシェアして行けるけど・・・」と言います。若者は「いなければ一人で全額支払う」と言うのに、曖昧な返事しか返って来ません。

 「仕方ないので、ここで別の登山者が来るのを待つ」と彼は言います。南米では、事前の約束と違うことはよくあります。悔しい思いは理解できますが、どうにもなりません。 

 若者を小屋に残して、私たちは来た道を戻ります。途中、奇岩が並ぶ場所を見たりしましたが、ランクルは荒野の道を北に向かってひた走ります。やがて、山間の小さな村に到着。ここにはホスタル(小さなホテル)があり、長距離走行の疲れを癒すとともに、昼食を取りました。

 その後は、ひたすら走り続けました。3時ころにサン・クリストバルという町で休憩。そこから1時間半ほどたった4時半にウユニに帰って来ました。


uyunitur1.jpg 

2泊3日ツアーのルート図


 2泊3日のツアーは車に乗り疲れました。しかし、他では見ることができない素晴らしい景色を堪能できましたし、3日間、病気や車両の故障・事故など、何のトラブルもなくツアーを終えられたのはラッキーだったと思います。



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コメント
ボリビアの温泉は魅力的ですね。南米ではペルーのバーニョス・デル・インカや、チリのブジュウアビもいい温泉とのこと。「世界の温泉&SPAリゾート」より。
【2017/05/08 15:57】 | catfish #- | [edit]
ペルーのバーニョス・デル・インカは3年前に行きました。大きな温水プールがあって快適です。今回は、マチュピチュの温泉に入って来ました。後で、紹介したいと思います。
【2017/05/09 13:57】 | ヴィクーニャ #- | [edit]












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