ボリビア・長距離バスの旅

 2017-05-10

長距離バスで移動する・・・

スクレ~コチャバンバ~ラパス

 スクレからボリビア第3の都市コチャバンバに向かうことにしました。長距離バスで89時間かかるため、夜行便を利用します。

 スクレのバスターミナルは街の中心部から市内循環バスで15分ほどのところにあります。2階建てのかなり古い建物ですが、主要都市間の長距離バスを運行するバス会社がたくさん入っています。中に入ると、バス会社の係員が乗客を確保しようとして声を掛けてきます。その誘いを無視して、私はトランス・コパカバーナという旅行者に評判のいいバス会社を探しました。


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スクレのバスターミナル内部。かなり狭く、古い感じだ。


 その会社の窓口にいた若い男性が、「セミカーマは830分、カーマは9時発」と言います。長距離バスには、ノーマルな4列シートのバスの他、4列シートでリクライニングの傾きが大きいセミカーマ(カーマとはベッドのこと)と3列シートでシートがフラットに近くなるカーマの2種類があります。一人旅の場合、横に身体が大きい人が座ると窮屈で熟睡できない心配があります。3列シートなら、一人用の独立シートが選べますから快適に過ごせます。そこで、9時発のカーマを選びました。価格は80ボリビアーノ(1200円くらい)と、意外に安いです。

 ちなみに、この会社のホームページから同区間のチケットを購入するとカーマが20ドル、セミカーマが13ドルとなっています。為替の誤差にしては違いすぎるので、80ボリビアーノはシーズンオフの設定ではないかと思います。

 座席指定はモニター画面を見て行い、一人用の列から空いていた席を確保。係員に荷物を預ければ準備完了。バス会社は2階にあるので、バスが出るプラットフォームがある1階に降ります。ボリビアの主要都市のバスターミナルでは利用料を払う必要があります。チケットブースで2ボリビアーノ(約30円)を払い、渡されたチケットをバス乗り場の入り口にいる係員に渡すとバスに乗れます。

 プラットフォームでは係員に渡した自分の荷物がバスに積まれるか確認するため、前の便の乗客が集まっています。その時、自分の荷物が積み込むバスを間違われていないか不安になり、荷物の受け取り票を確認してみました。すると「830分」と書いてあるではありませんか。あわてて2階に駆け上がり、私の荷物を1階に下ろそうとしていた係員を制止しました。

 「危なかった・・・」と思いました。日本なら30分前のバスに荷物を載せても大丈夫でしょうが、ここでは無事では済まないでしょう。

 カーマの3列席は一人分の幅が広く、かなりゆったりした感じです。背もたれはフルフラットではないのですが、かなり深く倒せるため寝るのに問題ありません。曲がりくねった夜の山道をバスは走りますが、舗装路ですので、気持ちいい揺れに身を任せているうち眠ってしまいました。


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トランス・コパカバーナのバス。ベンツを使っている。


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カーマの内部。3列席で座席の幅が広い。


 整然とした美しさの街コチャバンバ


 朝5時半にコチャバンバのターミナルに到着しました。ターミナルから街の中心までは歩いて2030分です。ホテルを探すにも早すぎるし、時間つぶしも兼ねて歩くことにしました。

 コチャバンバは標高2600mに位置する人口50万人の都市です。この街もポトシ銀山の繁栄の恩恵を受けて発展しました。温暖な気候を利用して生産した食糧をポトシに供給する役割を担っていたそうです。

 今でも農業が盛んで、比較的豊かな土地柄のせいか、他のボリビアの都市に比べて整然とした美しさがある街です。気候も穏やかで、歩いていると朝の空気が気持ちよく感じられました。


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コチャバンバのシンボル、カテドラルの塔


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コチャバンバの中心街


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コチャバンバの中央公園に面した建物


 今回は、恐竜の足跡で有名なトロトロという場所に行くために来たのですが、事情があって断念。コチャバンバには特に見るところもないので、翌日、長距離バスでラパスに移動することにしました。コチャバンバ~ラパス間はバスで9時間ほどですが、今回は昼間の長距離バスにしました。


 安いバスはボロかった!!


 コチャバンバのターミナルは広く、たくさんのバス会社のブースが並んでいます。その中から、朝9時発のカーマがある会社を探し、値段を聞くと「30ボリビアーノ(450円くらい)」と言います。耳を疑いました。スクレ~コチャバンバ間とかかる時間もバスのクラスも変わらないのに値段は半額以下です。すぐチケットを購入し、バスが停まっているプラットフォームに行きました。

 外見はスクレから乗ったバスと変わらない二階建ての綺麗な車体です。しかし、中に乗り込んでみると、かなりボロでした。座席も汚れていて埃っぽいのです。この路線はバス会社の競争が激しく、古い車体を使ったバスは客が集まりにくいため、運賃を安くせざるを得ないわけです。客も安さにひかれてきますので、外国人観光客などは見当たらず、大きな荷物を持った地元の人たちばかりでした。しかし、カーマの一人席でゆったりできますから多少汚れていても問題ないです。


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コチャバンバのバスターミナル。スクレに比べかなり大きい。


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ボリ―バル社のカーマは安いがボロい。車体はブラジルのマルコポーロ社製


 昼間のバス移動は、やはり時間がかかる気がします。長時間の移動で窓の外の景色にも飽きてしまい、時計を見ながら「まだ着かないかなー」と何度も思っていると、ラパス市内の名物である渋滞にはまりました。そのうち雨が降り出しました。今年は例年になく天候が不順だそうです。6時ちょっと前にバスターミナルに到着。

 この移動は疲れました。


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雨に煙るラパスの街

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