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芸術都市ビルバオへ行く! スペイン旅行記⑳

 2019-06-26

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近代的なビルとクラシックなビルが共存するビルバオ

サン・セバスチャンからビルバオへバス移動


 今日は、バスク地方の主要都市であり、近年の都市創造事業の成功によって注目を浴びているビルバオに向かいます。

 サン・セバスチャンからビルバオまではバスで1時間半ほどです。バスの本数も多いため事前にチケットを購入する必要はないだろうと思ったのですが、最初にいつものALSA社の窓口に行くと、次のバスは満席と言われました。
 窓口の係員が「急いでいるなら他社のバスにしな」と言うので、隣に窓口があるPESA社に行くと、「あと5分で発車」と言います。すぐチケットを購入してプラットフォームに向かうと、待っていたバスに乗車しました。車内はほぼ満員。自由席のため私たちはそれぞれ空いていた席に離れて座りました。やはり、チケットの事前購入は必要と痛感しました。

 バスは無事にビルバオのバスターミナルに到着。現在、バスターミナルは工事中らしく屋根もない駐車場のような所にバスは停まりました。

 ターミナルがあるのは街の西側に当たるサン・マメスという地区です。近くに、地元のサッカーチームであるアスレティック・ビルバオの本拠地となっているサッカースタジアムがあります。

 ホテルはこのスタジアムのすぐそば、ターミナルからは歩いて5分ほどのところにありました。その名も、ホテル・サンマメス。スタジアムでサッカーの試合が行われる時にはファンで一杯になるでしょうが、5月上旬のこの時期は閑散としています。ペンションレベルのホテルですが、設備は整っており、部屋も清潔で悪くないです。

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ビルバオの仮バスターミナル。新しいターミナルは間もなく完成する。

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サン・マメス・スタジアム


路面電車トラムに乗る!


 ビルバオの見どころは、ビルバオ・グッゲンハイム美術館を中心とした都市創造プロジェクトによって開発された地域です。
 かつて、ビルバオは鉄鋼業や造船業が盛んで、スペイン北部の中心的な工業都市として発展しました。ところが、1980年代に入ると産業が衰退し、深刻な経済状況と社会不安を引き起こしたのです。こうした状況から街を救うために計画されたのがアートを中心とした都市創造プロジェクトであり、その先駆けとして建設されたのがグッゲンハイム美術館でした。

 サン・マメスからグッゲンハイム美術館までは歩いて行くには少し遠いのです。地下鉄やバスもありますが、最も便利なのはトラムと呼ばれる路面電車です。このトラムも都市創造の一環として地下鉄などと共に整備されたもので、電車のデザインが美術館周辺の近代的な風景にマッチしています。
 サン・マメスの停留所に行くと、ホームに切符の販売機があるので電車を待つ間に切符を購入しました。トラムの料金は1回1.5ユーロ。さらに、その切符を販売機の隣にある改札機に挿入し、使用した時間を刻印しておきます。これをしなければ切符を使い回しできそうですが、途中で切符のチェックがあった場合に無賃乗車とされて罰金が科せられるそうです。

 電車に乗って約10分でグッゲンハイム美術館近くのグッゲンハイム停留所に到着しましたが、乗り越して次のウリビタルテ(Uribitarte)で下車。この停留所のすぐそばに、スペインの著名な建築家が作った独特なデザインのスビスリ橋があります。歩行者専用のそれほど大きくない橋ですが、湾曲した支柱と吊り橋のようなワイヤーが面白いデザインになっています。


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独特なデザインのトラム

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こちらも独特なデザインのスビスリ橋


多くのオブジェが置かれているグッゲンハイム美術館


 スビスリ橋からグッゲンハイム美術館に向かうと、美術館の敷地内に様々な彫刻などの芸術作品が置かれています。その中には、六本木ヒルズの庭にも置かれている「ママン」という巨大な蜘蛛のオブジェや、日本人女性芸術家による「霧の彫刻」という、霧を使ったパフォーマンスなどがあります。

 グッゲンハイム美術館は外から見ても巨大な建造物ですが、内部も非常に広く、世界各国の芸術家による数多くの近代アートが展示されています。ヨーロッパの有名美術館の展示は、ルネッサンスから印象派にかけての絵画作品群が中心となっており、なじみがあるために見ごたえも感じます。一方、近・現代の芸術は絵画だけではなくオブジェや映像を含めて幅広く、難解な感じで、見ていてもちょっと疲れました。

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グッゲンハイム美術館は金色に輝いている

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巨大な蜘蛛のオブジェ「ママン」

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定時になると霧が吹きだす、日本人芸術家の作品「霧の彫刻」

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美術館の内部は広い

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廃墟のビルバオを思わせる展示作品


シンボルの「パピー」は檻に入っていた。


 最後に、グッゲンハイム美術館のシンボルともいえる芸術作品「パピー」を見るため、玄関横のテラスに向かいました。高さ12mの子犬の形をした骨組みに色とりどりの花を植え込んだもので、ビルバオ市の象徴ともなっています。
 しかし、この時は巨大な足場で子犬が囲まれていました。花の植え替え作業の最中だったのです。残念ですが、こうした変化も芸術の一面として見れば、面白い風景と言えます。

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檻に入れられた「パピー」。よく見えない…。


 曇り空の下で光を放つ巨大な美術館を振り返ると、アートを都市創造の核に据えるというのは素晴らしいアイデアだと感じます。この建物は「現代建築で最も称賛されるべき作品のひとつ」と評価されているそうです。なにしろ、この美術館の成功によってビルバオの名は世界に知られるようになり、サン・セバスチャンよりも多くの観光客を集めるまでになったのですから。

 古いスペインだけでなく、ビルバオのように新しいスペインの躍動を感じる街が、日本でももっと注目を集めるようになってほしいものです。

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街の中心部、ネルビオン川の岸で輝く美術館の建物


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