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クーデターで追放されたホンジュラスのセラヤ大統領が帰国

 2009-09-22
 6月28日の軍事クーデターで追放されたホンジュラスのマヌエル・セラヤ大統領が、9月21日に本国へ帰還したようです。

 クーデターで政権の座に着いたロベルト・ミチェレッティ氏はセラヤ大統領が帰国すれば逮捕するとしており、セラヤ大統領がこれまで試みた入国はすべて阻止されていました。このため、ミチェレッティ政権は、当初、セラヤ大統領が帰国したという情報に対して「ありえない」と否定していたのです。


セラヤ大統領の帰国を否定するミチェレッティ氏


 しかし、首都テグシガルパにあるブラジル大使館がセラヤ大統領を保護していることが明らかになりました。その後、ブラジル大使館にはセラヤ大統領支持派の人々が集まってきており、ミチェレッティ政権はホンジュラス全土に外出禁止令を発令したということです。

 この問題に対して米州機構(OEA)は、コスタリカのオスカル・アリアス大統領が7月に提案した「サンホセ合意」を受け入れるように要求しています。その主な内容は、次のようになっています。

・セラヤ大統領の復職
・双方代表を含む「団結のための政府」の設置
・合意遂行を監視する「実証委員会」の設置
・選挙の一ヶ月繰り上げ(10月最終日曜日の実施)
・セラヤ大統領に対し、今後非合法的ないかなる世論調査、国民投票の実施をも控えることを求める

 これに対し、ミチェレティ政権はセラヤ大統領の復職に同意せず、対話は暗礁に乗り上げています。また、ニカラグアのオルテガ大統領も団結のための政府の提案は「クーデターを起こした犯罪者と合法的な政府を一緒にしようなどというのは非常識」と批判しています。

 そんななか22日にはOEAのホセ・ミゲル・インスルサ事務局長がテグシガルパに向かうということで事態の打開が期待されているところです。


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