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メキシコ、マヤの巨大遺跡で彩色の壁画を発見

 2009-12-01
メキシコの世界遺産であるマヤの古代都市「カラクムル」で、西暦620~700年頃の古代マヤの日常生活を描いた壁画が発見されたというニュースがありました。


カラクムルの紹介ビデオ(スペイン語)

 これまでに発見された古代マヤの壁画に描かれていたのは、マヤの支配層や戦争、宗教的なものばかりだったため、この発見は、当時のマヤの人々の暮らしぶりを知る上での重要な手がかりとなると期待されているようです。

 カラクムルはメキシコのユカタン半島の付け根に位置する巨大遺跡で、その南に位置するグアテマラの巨大都市ティカルをも凌ぐ勢力を誇ったと言われています。発見されたのは1931年で、世界遺産には2002年に登録されました。最近の碑文の研究によって、「蛇(カーン)」王朝という強大な都市国家の首都であったと推測されています。

 これまで発掘調査がそれほど進んでおらず、ジャングルに埋もれたピラミッドが残されていたのです。これを調査したところ、外壁に壁画が描かれた「彩色ピラミッド」が現れたというわけです。

 この壁画を発見したのは2004年ということですが、今年の11月にマヤ文明研究家のマイケル・D・コウ氏が米国の「Proceedings of the National Academy of Sciences」誌で論文を発表したということです。

 この壁画には、かつての地に住んでいた様々な階級の人たちの衣服や装飾品が描かれているそうです。また、絵文字で“塩の人”や“タバコの人”といった説明が付けられた人々が、食事の準備や配膳をする様子や、マヤの主食であるトウモロコシの料理に関しても、トウモロコシを使ったちまきのような料理であるタマーレスやトウモロコシの粥などをふるまっている様子も描かれているということです。

 また、この壁画は、他のマヤの壁画とは異なり、建物の外壁に描かれているのです。

 カラクムルはメキシコに残された謎の巨大遺跡ですから、これから、まだまだ新たな発見が続くのではないかと思います。次は、是非、この遺跡に行って見たいと思っています。


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