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エンジェルフォールズの名前をチャベス大統領が変える?

 2009-12-22
世界最大の落差を誇るベネズエラのエンジェルフォールズ(Salto Angel)の名称をチャベス大統領が変更しようとしているようです。

angel.jpg


 エンジェルフォールズはベネズエラ東部のギアナ高地にあるカナイマ国立公園の滝で、落差が978mあります。

 この滝の名前について、ベネズエラのウゴ・チャベス大統領は、自らが出演するラジオ番組で「この土地の先住民が使っていた名前に戻そう」と語ったということです。

 チャベス大統領は娘のマリアから指摘され、ペモン族の呼び名である「ケレクパイ・メル(Kerekupai-meru)」とすることを提唱しています。
 
 そもそもエンジェルフォールズのエンジェルは、1931年に米国のパイロットであるジェームス・クロフォード・エンジェルが飛行機で飛行中に発見し、滝があるアウヤンテプイ山の上に降りたことで命名されたものです。

 チャベス大統領の考え方もわかります。日本人にはあまりこういうこだわりがなく、外国人がつけた名前でも受け入れていますが、民族のアイデンティティにこだわるラテンアメリカの国では、大切な自然遺産に敵国である米国人の名前がつけられているのは我慢出来ないでしょう。

 もっとも、ベネズエラで呼び名を変えたとしても、欧米や日本では引き続き名前が知られたエンジェルフォールズという呼び名を使うでしょうから、大勢に影響はないと思います。

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コメント
オーストラリアのエアーズロックとウルルの関係を思い出しますね。2年前の夏に行きました。現地ではウルルの名称が多く使われていたように思います。航空機はエアーズロック行きと表示されていましたが。

国名としては、セイロンとスリランカ、ビルマとミャンマーとかいろいろとありますね。

私自身はチャベス大統領の古くからその地域の人たちが呼んでいた名称に戻すことに賛成です。

ウルルもですが、最初は聞き慣れなくてもその内慣れてきます。欧米の発見者の名前をつけることは現地の人に失礼だと思いますね。
【2009/12/23 10:10】 | arima #LkZag.iM | [edit]
 コメントありがとうございました。

> 欧米の発見者の名前をつけることは現地の人に失礼だと思いますね。

 本当にそうですね。発見と言っても、地元の人はそれ以前から知っているわけですから、勝手に名前をつけられても困ります。特に、聖域のような特別な場所では、観光などより、その地域の文化を大切にしていかなければならないと思います。
【2009/12/24 11:08】 | ヴィクーニャ #- | [edit]
今更の遅れたコメントで恐縮です。
日本でも北海道の地名で、アイヌの人たちの呼び名に漢字を当てたものが数多くあります。
オーストラリアのウルルは、オーストラリア白人も今ではウルルと呼ぶのが一般的ですから。
先住民の価値を尊重するのは、これからの時代と世界の当然の流れでしょう。
【2010/02/18 15:14】 | totto #- | [edit]












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