アンデス豪華バスツアーの旅 プーノ~クスコ

 2017-05-27
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アンデス高地を走る超豪華列車

 プーノからクスコの間は、これまでアンデアン・エクスプローラーという豪華列車が運行されていましたが、20175月から新たにアレキパ~プーノ~クスコをつなぐ新しいアンデアン・エクスプローラーの運行が始まりました。

 移動だけだったこれまでの列車と異なり、途中、ラクチ遺跡やチチカカ湖などの見学も含めたのが特徴です。車両にはベッド付き個室やサロン、スパなどがあり、例えばクスコ~プーノ間は12日、クスコ~アレキパ間は23日というかなりゆったりした行程を組んでいるようです。料金は分かりませんが、これまでの列車はクスコ~プーノ間で250ドル以上だったのが、かなり高くなっているのではないかと思います。鉄道ファンなら一度は乗ってみたい列車でしょうね。


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  アンデアン・エクスプローラーのプロモーションサイト

 

リーズナブルな豪華バスツアー

 私はこの区間の移動を、列車より安く、途中の観光も充実した豪華ツアーバスを選びました。このサービスを行っている会社は2社ほどありますが、私が利用したのはインカエクスプレスでした。料金は季節によって異なるようですが、今回はクスコまで65USドル。昼食、経由地での観光もついてアンデアン・エクスプローラーの3分の1ですから、お得な感じです。

 朝7時にプーノのバスターミナルを出発するので、15分ほど前に到着。バス会社のブースに行くと、制服の係員が3人ほどいて非常に丁寧な対応です。ボリビアのバス会社とは大違い。バスに案内されると、外観も内部も日本のツアーバスよりずっと綺麗で「豪華バス」と呼んで間違いない感じ。

 シーズンオフのせいか乗客は7人しかいません。40人は乗れそうな大型バスを少人数で贅沢に使えるのは嬉しいです。

 乗客が集まったので、7時ちょっと前に出発。間もなく若い女性乗務員がドリンクサービスをしてくれました。

 

プカラ村で博物館を見学

 最初の停車地はプカラという村です。この村の外れにプカラ文化の遺跡があり、出土品が村の博物館に展示されているのです。プカラ文化はシルスタニ遺跡でも出てきましたが、紀元前200年から紀元500年ころまでチチカカ湖周辺を支配していた文化です。

 遺跡には7段のテラス状建造物があり、その頂上には半地下式の広場が作られているそうです。ティワナク遺跡のアカパナのピラミッドとよく似ていますね。バスツアーでは、ガイドが博物館を案内してくれますが、遺跡を見る時間まではなく、30分ほどでバスに戻らなくてはなりません。残り時間を利用して遠くから遺跡の写真を撮りましたが、ちょっと残念でした。


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 プカラ村の様子


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 岩山の前に積まれた遺跡の石垣が見える

 

4335mの絶景を楽しむラ・ラヤ

 バスは標高4000mの大平原、アルティプラーノを貫くハイウエイを快適に走り続けます。35年前にもこのルートを夜行バスで移動しましたが、当時は舗装路がなく、ひどく揺れました。現在は、バスも道路もいいため、非常に快適でした。

 昼ちょっと前に、ラ・ラヤという標高4335mの峠に着きました。道路わきの駐車場では地元の人たちがアルパカセーターやリャマの敷物などの土産物を売っています。下の方を見ると草原の中に鉄道の小さな駅があり、アンデアン・エクスプローラーもここで停車するようです。周囲には雪をかぶったアンデスの高峰が連なっており、素晴らしい景色です。


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 ラ・ラヤから雪をかぶったアンデスを眺める


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 大平原を鉄道が走っている


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 バスの車窓から見たリャマかアルパカの群れ

 

 昼食はシクアニという町にあるツアーバス専用のレストランで摂ります。サラダ、メイン(ペルー料理)、スープ、デザートを並べたビュッフェ方式で、ホールのステージではアンデスの音楽フォルクローレを演奏していました。


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 ビュッフェ形式のレストラン

 

インカの巨大神殿が残るラクチ遺跡

 次に寄るのはラクチ遺跡です。

 ラクチ(Raqchi)はインカ時代の都市で、ビラコチャを祀った大規模な神殿や食料貯蔵庫、支配層の居住区などから構成されています。

 最も特徴的なのは、ビラコチャ神殿です。現在は、石の基盤の上にアドベ(日干し煉瓦)の壁だけが残っていますが、これは神殿の中にあった壁だそうです。実際は、左右に広がる二階建ての建物で、幅92m、奥行き25.5m、高さ1820mという四角形をしていました。この壁を見るだけでいかに大きな建物だったか想像できます。

 もう一つの特徴は、ここにはコルカと呼ばれる食料貯蔵庫が156個も残されていることです。コルカは石を積み上げて直径8m、高さ4mの円筒形にしたもので、上部には藁屋根が掛けられていました。

 コルカは食料を盗難などから守るとともに、戦争の際の非常食を貯蔵する意味もあります。このため、ラクチがインカの軍事戦略上、非常に重要な位置を占めていた都市であったことが分かります。

 ガイドの説明では、ラクチはインカの主流であるケチュア族の支配地と隣のアイマラ族の支配地の境目に位置していたそうです。インカがアルティプラーノ南東部に勢力を拡大する過程でこの地方ではかなり激しい争いがあったのでしょう。都市全体を大規模な石の壁で囲っていることからも、それが推測できます。

 ラクチ遺跡は見どころが多いですし、周辺の景色も綺麗です。また、遺跡の前には土産物屋がたくさん店を出していますので、23時間かけてゆっくり見たいところです。しかし、バスツアーですから40分ほどで終了。


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 ラクチ遺跡のビラコチャ神殿


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 支配層の住居跡。かなり規模が大きく立派だ

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 食糧を貯蔵したコルカがたくさん並んでいる


インカの吊橋を楽しむ

 次はインカ時代から使われているという吊り橋がある場所です。ここには、インカ時代の吊橋、スペイン時代の石橋、現代の鉄橋の3つの橋が作られています。インカ時代の吊橋は木のツルや藁束を編んだロープなどで作られていたようです。この橋も同じように作られているように見えますが、安全性を高めるためワイヤーロープやプラスチック繊維が使われています。それでも、日本の山にある吊り橋のような揺れ防止がないので、非常に不安定で、渡るのが結構恐いです。


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 スペイン時代の石橋の前にインカ時代の吊橋がある


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 吊り橋は不安定に揺れるので恐い

 

アメリカのシスティーナ礼拝堂

 最後の訪問地は、アンダーワイリーリャスという小さな村です。ここにはサン・パブロ・アポストロ教会という、ちょっと変わったキリスト教会があります。別名「アメリカのシスティーナ礼拝堂」と言われているそうですが、それは、教会内部の壁や天井に所狭しと古い宗教画が描かれているからです。洗練されたシスティーナ礼拝堂の絵画とは異なり、素朴な民衆画の手法で描かれたラテンアメリカらしい幻想絵画は独特の味があって面白いです。ちなみに教会内部の写真撮影は禁止でした。

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 サン・パブロ・アポストロ教会の外観


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 正面の壁にも絵が描かれている


andahuay03.jpg  アンダーワイリーリャスの村では日曜市が開かれる

 

 これで観光は終了。一路、クスコに向かいます。バスは、ピキリャクタ遺跡などがあるクスコの南の谷を走り抜け、午後5時、クスコ市内にあるバス会社の駐車場に到着しました。


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 クスコに到着


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神秘の遺跡シルスタニへ!

 2017-05-23

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プーノ近郊にあるシルスタニ遺跡


コパカバーナからプーノ

 

 次の目的地ペルーのプーノに向けて出発です。バスは朝9時発。天気は、またも雨。

 出発して約30分でペルーとの国境に到着。まず、ボリビア側のコントロールで出国スタンプをもらい、雨の中、徒歩でペルー側のコントロールに向かいます。バスの中でもらったツーリストカードに必要事項を記入しておいたのですが、抜けていた所があったため、ペルーの係官から「テーブルで記入して来い」と言われてしまいました。せっかく早く到着したのに記入している間に78人が列に並んでしまい、ちょっと残念。

 ここで、ボリビアの余った通貨をペルーの通貨に交換。交換率がいいのか悪いのか分かりませんが、大した金額ではないのでOK。必要な金はプーノで両替したほうが安心です。

 再びバスに乗り、プーノを目指します。チチカカ湖岸を走るため景色はよさそうですが、雨なのでよく分かりません。

 12時にプーノに着きました。ただし、ペルー時間はボリビアより1時間遅れているので、4時間かかったことになります。けっこう遠いです。

 

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ボリビアとペルーの国境は雨だった


 プーノのバスターミナルは街の中心からは少し離れたチチカカ湖のそばにあります。ターミナルの近くにもホテルはありますが、できれば街の中心部に近いホテルにしたいのです。中心部までどうやって行こうか考えていると、年配の男性が声を掛けてきました。

 「また、ホテルの客引きか」と思っていると、「遺跡に行かないか?」と言います。プーノで遺跡といえばシルスタニ遺跡のことでしょう。出発時間を聞くと「まだ間に合う」と言います。

 そこで、「先にホテルに行かなくてはならない」と言うと、「どこのホテル?」。まだ決めていなかったので、地球の歩き方に乗っていたホテル名をとっさに言うと、「そこはよく知っているから一緒にタクシーで行こう」と言います。「まあ、いいか」という感じでホテルに行き、近くのツアーオフィスで遺跡ツアーに申し込みました。料金は45ソレス(1500円くらい)。

 

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プーノの中心に聳えるカテドラル



シルスタニ遺跡へ


 ホテルに荷物を置いてしばらくすると、玄関にマイクロバスがやって来ました。参加者は6人ほどでしたが、その中に20代後半と思われるチェコ人の女の子がいました。私と同じ一人旅の上、スペイン語を勉強中ということで話が弾み、楽しいひと時を過ごせました。

 シルスタニ遺跡は、プーノの北33㎞にあるウマヨ湖を見下ろす高台にあります。この地に人が居住し始めたのは紀元前200年から紀元500年に栄えたプカラ文化の時代です。その後、1200年から1450年にはコリャ文化(Cultura Qolla)が占有し、1450年から1532年の間はインカの支配下にあったそうです。


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遺跡は高台に位置している。ボリビアと異なり周辺が整備されている。


巨大な塔墓チュルパが残る


 コリャ文化の時代に、石を円柱の塔のように積み上げたチュルパと呼ばれる墓が数多く作られ、亡くなった支配層が葬られました。この習慣を受け継いだインカも多くのチュルパを残しました。数多くあったチュルパは、その後、盗掘などによってほとんど破壊されてしまい、現在、元の形が残っているのは6基程度ということです。最大のもので高さが12mほどある巨大な壺のような形をしています。死者を胎児のような姿勢で中に安置し、周りに食べ物や副葬品を納めてあったそうです。また、東側に出入り口が設けてあり、冬至にはここから太陽の光が内部に差し込むようになっていますが、これは、死者の復活を願ったものと推測されています。

 コリャ文化のチュルパは石を積み上げるだけのシンプルな作りだったのですが、インカ時代になると、石の加工技術を駆使した美しい塔墓が作られるようになりました。石と石を隙間がほとんどないように組み合わせる技術はさすがインカと思わせます。ちなみに、シルスタニの語源は爪(シルス)滑る(ルスタニ)だそうですが、これは爪さえ引っかからない塔墓表面の見事な加工を示しているのではないかと、スペイン語版のウイキペディアでは解説しています。


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最大の墓が見晴らしのいい場所に立っている


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インカ時代の墓は美しい。上部には再生のシンボルであるトカゲが彫られている。


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大きさの異なる墓が点在する

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コリャの墓は石を積み重ねた荒い作りになっている

 

UFOが見られる?ウマヨ湖


 遺跡として見て面白いかどうか疑問もありますが、遺跡から見るウマヨ湖の景色は美しいです。古代の墳墓が点在するシュールさと山が平らにならされたような形をした島が浮かぶウマヨ湖の不思議な光景がマッチするのでしょう、ここはUFOの発見場所や強力なパワースポットとして知られているようです。


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ウマヨ湖に浮かぶ平らな島。UFOが着陸する場所だとか言われているそうな???

 

おいしいケーキに感動!!


 ホテルに戻る途中、プーノのメイン通りでコーヒーが飲みたくなりました。この町にも35年前に1泊したことがありますが、その時は、町がみすぼらしく、街路やチチカカ湖岸があまりにも汚なくて驚いたものです。

 しかし、今のプーノは賑やかで街路もキレイで、昔の面影はありません。中央広場周辺には観光客相手の洒落たレストランやカフェも多く、ボリビア側のコパカバーナと比べてもはるかに発展した観光地という雰囲気です。大勢の人で賑わうメイン通りを歩いていると、感じのいい小さなコーヒー屋さんがありました。ショーウインドウにはケーキが飾ってあり、おいしそうな感じです。

 狭い店内は欧米の観光客でいっぱいでしたが、空いている端っこの席に腰を掛けてカフェラテとリンゴパイを注文しました。カフェラテもおいしかったのですが、リンゴパイは絶品でした。大きなリンゴが入っていて、甘さもちょうどよく、クリームの滑らかさも抜群。この旅行で初めて、心から「おいしい!」と思う食べ物に出会った感じでした。やはり、ペルーは進んでいます。


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プーノのメイン通りは賑やかだ


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インカの聖地「太陽の島」へ行く!

 2017-05-18
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太陽の島から見た月の島

雨の中、太陽の島ツアーに出発

 太陽の島は、インカの初代皇帝マンコ・カパックとその妹のママ・オクリョが降臨したという伝説がある人気の観光地となっています。コパカバーナで泊まったホテル・ミラドールの近くにある桟橋からツアー船が出ており、フロントでツアーのチケットを買うことができます。料金は30ボリビアーノ(450円くらい)です。

  ツアー出発の朝は雨でした。目を覚ました時、ハッキリと分かる雨音が聞こえ、ガックリしました。窓のカーテンを開けると、雨に煙るチチカカ湖にたくさんのボートが浮いています。湖岸に人影はなく、ツアーが行われるのかと心配になるほどです。

 とりあえず朝食を取った後、フロントの係員に「今日のツアーは大丈夫?」と聞いてみました。「もちろん」との答え。「雨でも仕方ないか」と思いながらレインウエアを着ると、湖に続く泥道を歩き出しました。

 湖岸の桟橋に30人ほど乗れそうなボートが数隻停泊しています。ツアー会社の名前が入ったボートに乗り込むと、湿った重い空気の中で、すでに20人以上が待っていました。

 ボートは雨の中を太陽の島に向けて進んで行きます。途中で、係員からツアーの説明がありました。それによると、この会社の太陽の島ツアーは、最初に太陽の島の南側にある桟橋に着いた後、メインの港、北部の港へと移動していくのだそうです。ところが、この時は、北部のコミュニティで争いがあって行くことができないので、その代わりに月の島に行くと言います。通常は行かない月の島にも行けるのなら、私としてはむしろありがたかったのです。


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ツアーのボートはこんな感じ


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ボートの中ではみんなまったりしている


月の島に上陸

 ボートは速度が遅く、海のように広い湖をトロトロと進んで行きます。しかし、窓の外を見ると雨も止んできていますので、これも好都合かもしれません。1時間半以上かけて太陽の島に着くと、島に渡る人を降ろし、月の島に向けてまた走ります。雨は完全に止みました。

 そこから30分ほどで月の島に到着。ここには処女の宮殿と呼ばれるインカの遺跡があります。インカ時代には、こうした施設が神殿と共に作られ、特に選ばれた女性たちに儀式用の織物を織らせたり、皇帝に仕えるのに必要な様々な知識を身につけさせたりしたそうです。一説には、神への生贄に捧げられる準備をさせたとも言われています。

 小さい遺跡ですが、比較的きれいに整備されています。入場料は10ボリビアーノ(150円くらい)。

 この遺跡から15分ほど坂を上っていくと、山の尾根に出ることができます。反対側では、湖に浮かぶ太陽の島を望む美しい景色が堪能できます。

 月の島はこれで終了。すぐに、太陽の島に戻ります。このころになると天気も回復し、太陽が顔を出し始めました。気温も高くなってきたので、ボートの屋根に上ることにしました。広大な湖を渡るボートの上から見る景色は最高です。吹く風が冷たかったため、レインウエアにくるまって椅子に寝転がりました。太陽の日差しが眩しく、強い紫外線が降り注いでいるのが分かりますが、気持ちのいい温かさに包まれて眠くなりました。


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処女の宮殿と呼ばれるインカの遺跡


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遺跡の上の方から見た景色


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尾根に上ると、遺跡の反対側に太陽の島が見える


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ボートの屋根の上に乗って太陽の島を目指す

 

太陽の島でトレッキング

  ボートは太陽の島の南端にある桟橋に到着しました。係員が「ここのレストランで昼食の後、ボートでメインの港に向かうが、歩いて港に行くこともできる」と言います。私は、昼食を食べず、歩いて港に行くことにしました。

 桟橋から尾根伝いに道が作られており、緩やかな上り坂が続くのですが、きつい道ではありません。途中には太陽の寺院ピルコカイナというインカの小さな遺跡があります。この辺りに、入島料を徴収する係員がいて10ボリビアーノを払いました。


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島の南端。下の方に桟橋があり、左側に宿泊施設とレストランがある。


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北に向かうトレッキング道。緩やかな上りだ。


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インカの遺跡「太陽の寺院」


 1時間ほど歩くと、港の上の方に位置するメインの集落に着きます。ここにはたくさんの宿泊施設や土産物屋が軒を連ねており、ちょっとした観光地になっています。港にボートで着くと、ここまで急な階段を上ってこなければならないので、ちょっと辛い感じですが、南の桟橋からだと、距離は遠くても急な坂がない分、楽な感じがします。

 集落からは、湖に囲まれた島ののんびりした風景を見ることができます。特に見所があるわけではないのですが、地元の人たちが生活する様子が垣間見える景色というのは、いいものです。sol005.jpg

下の方にメインの港がある。周辺には宿泊施設が多い



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町のメイン通り。土産物屋やホテルが多い。

 

インカの聖なる泉

  集落から坂を下っていくと、途中にインカ時代の石垣から水が流れ出る「聖なる泉」があります。マチュピチュやオリャンタイタンボなどインカの遺跡でよく見られる水道と比べると貧弱ですが、港から続く長い石段を登ってきた時には、ちょっと休憩して汗ばんだ顔を洗ったりするのに便利です。

 泉の水はそこから石段脇に設けられた水路を伝って下に流れており、周辺には花が咲いていて綺麗です。港まで降りると、午後発のツアーボートが着いて大勢の観光客が降りてきました。

 ボートは3時半に港を出発し、コパカバーナ着は夕方5時となりました。500円に満たないツアー料金で丸1日楽しめるわけですから、他の国では考えられないコストパフォーマンスだと思います。


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石垣から水が流れている「聖なる泉」

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集落に上る入り口にはインカ皇帝の像が立っている。

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太陽の島のメインの港。周囲には宿泊施設が並んでいる


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インカ神話の地、コパカバーナへ

 2017-05-15
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ラパスからコパカバーナへバスで移動

 ラパスからチチカカ湖畔の有名な巡礼地であるコパカバーナに行くバスは中央バスターミナルから出ています。しかし、私はホテルに近いセメンテリオ(墓地)にある安いバス会社を選びました。出発時間は、平日と週末で異なるのですが、朝は6時から30分おきに出ています。価格は20ボリビアーノ(約300円)でした。

 8時半発のバスに乗り込むと、乗客は10数人で、かなり空いていました。しかし、途中でエル・アルトのバスターミナルに寄り、二十人ほどが乗り込んだため、席はほぼ埋まりました。エル・アルトではあちらこちらで道路工事が行われていて、バスは迂回するために狭い市街地に入り込んでノロノロ走り回ります。これにはイライラしました。


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セメンテリオから出発するバス

湖をボートで渡る・・・

 3時間ほどでチチカカ湖岸に到着。この湖は標高3800mに位置し、大きさは琵琶湖の13倍弱。北西のチュクイト湖と南東のウイニャイマルカ湖に分かれています。道路は、この二つの湖を結ぶ幅0.5kmほどの水路で途切れており、ここを船で横断する必要があるのです。フェリーなどはないため、バスは台船に乗せて対岸に渡し、乗客はボートで渡ります。35年前にもここを通りましたが、周辺施設が整備されたくらいで、基本的に渡しの方法は変わっていません。

 対岸には小さな街があり、旅行客相手の食品や土産物を売る店が並んでいます。トイレ休憩程度の待ち時間で、またバスに乗り先に進みます。


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チチカカ湖の水道を台船で渡るバス


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人間はボートで渡る


奇跡を起こすカンデラリアの聖母

 午後1時過ぎにコパカバーナに到着。中央広場でバスを降りると、有名なカトリックの巡礼地でもある白亜のコパカバーナ大聖堂が迎えてくれました。

 ちなみに、この教会に祀られている聖母カンデラリアは、スペイン人が現在のペルーに侵入した1530年代初頭からわずか30年後に安置されたそうです。その後、何度も奇跡を出現させたとされて聖母信仰と巡礼が盛んになったのですが、これにはインカの巡礼地とされていた太陽の島の宗教的力を削ごうとする意図があったと推測されます。

 いずれにしろ、ボリビアの辺境の地とは思えない立派な聖堂や、豪華な主祭壇の聖母像などは、この町の大きな見所となっています。


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コパカバーナ大聖堂の門。白壁にモザイクタイルが美しい


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大聖堂の正面。右に3本の十字架が立つ建物、中央が正面入り口、左が鐘楼


チチカカ湖を望むホテル・ミラドール

 ここでの宿泊はチチカカ湖がよく見えるというホテル・ミラドールに決めていました。

 中央広場で地元の人に場所を聞くと「湖の方だ」といいます。教えられた方向に向かって歩いていくと、通りの両側にレストランや土産物屋、ツアー会社が立ち並び、地元の人たちと共に大勢の観光客が歩いています。35年前は電気も満足に使えない寒村だったのですが、その発展ぶりには驚かされました。

 ホテル・ミラドールはチチカカ湖畔に建つ8階建ての結構大きなホテルです。今はシーズンオフで、数多いホテルはどこも閑散としていますが、ミラドールのロビーには数人の旅行者の姿があり、人気があるのが分かりました。

 宿泊料金は朝食付きで80ボリビアーノ(1200円くらい)と安いです。部屋はすべてレークビューになっていて、特に朝晩には美しい湖の景色を見ることができます。

 ここに宿泊したのは、インカ神話の地である太陽の島に行くためです。午後発のツアーに間に合いそうでしたが、急ぐ必要はないため翌日の朝のツアーにしました。実は、朝出発のツアーはほぼ1日かけて太陽の島を巡るのですが、午後発は太陽の島への往復に3時間かかるため、島には1時間程度滞在するだけのようです。

 遅い昼食になりましたが、名物のマス料理を食べることにしました。チチカカ湖周辺では、どこでもマス料理が食べられるのですが、コパカバーナでは湖畔にマス料理などを提供する食堂が並んでいます。おいしいマスを食べると疲れも癒されます。


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チチカカ湖畔に建つホテル・ミラドール(展望台という意味)


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ホテルの部屋から見たチチカカ湖


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コパカバーナの町と湖に浮かぶツアーボート


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チチカカ湖名物のマス料理




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ボリビア・長距離バスの旅

 2017-05-10

長距離バスで移動する・・・

スクレ~コチャバンバ~ラパス

 スクレからボリビア第3の都市コチャバンバに向かうことにしました。長距離バスで89時間かかるため、夜行便を利用します。

 スクレのバスターミナルは街の中心部から市内循環バスで15分ほどのところにあります。2階建てのかなり古い建物ですが、主要都市間の長距離バスを運行するバス会社がたくさん入っています。中に入ると、バス会社の係員が乗客を確保しようとして声を掛けてきます。その誘いを無視して、私はトランス・コパカバーナという旅行者に評判のいいバス会社を探しました。


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スクレのバスターミナル内部。かなり狭く、古い感じだ。


 その会社の窓口にいた若い男性が、「セミカーマは830分、カーマは9時発」と言います。長距離バスには、ノーマルな4列シートのバスの他、4列シートでリクライニングの傾きが大きいセミカーマ(カーマとはベッドのこと)と3列シートでシートがフラットに近くなるカーマの2種類があります。一人旅の場合、横に身体が大きい人が座ると窮屈で熟睡できない心配があります。3列シートなら、一人用の独立シートが選べますから快適に過ごせます。そこで、9時発のカーマを選びました。価格は80ボリビアーノ(1200円くらい)と、意外に安いです。

 ちなみに、この会社のホームページから同区間のチケットを購入するとカーマが20ドル、セミカーマが13ドルとなっています。為替の誤差にしては違いすぎるので、80ボリビアーノはシーズンオフの設定ではないかと思います。

 座席指定はモニター画面を見て行い、一人用の列から空いていた席を確保。係員に荷物を預ければ準備完了。バス会社は2階にあるので、バスが出るプラットフォームがある1階に降ります。ボリビアの主要都市のバスターミナルでは利用料を払う必要があります。チケットブースで2ボリビアーノ(約30円)を払い、渡されたチケットをバス乗り場の入り口にいる係員に渡すとバスに乗れます。

 プラットフォームでは係員に渡した自分の荷物がバスに積まれるか確認するため、前の便の乗客が集まっています。その時、自分の荷物が積み込むバスを間違われていないか不安になり、荷物の受け取り票を確認してみました。すると「830分」と書いてあるではありませんか。あわてて2階に駆け上がり、私の荷物を1階に下ろそうとしていた係員を制止しました。

 「危なかった・・・」と思いました。日本なら30分前のバスに荷物を載せても大丈夫でしょうが、ここでは無事では済まないでしょう。

 カーマの3列席は一人分の幅が広く、かなりゆったりした感じです。背もたれはフルフラットではないのですが、かなり深く倒せるため寝るのに問題ありません。曲がりくねった夜の山道をバスは走りますが、舗装路ですので、気持ちいい揺れに身を任せているうち眠ってしまいました。


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トランス・コパカバーナのバス。ベンツを使っている。


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カーマの内部。3列席で座席の幅が広い。


 整然とした美しさの街コチャバンバ


 朝5時半にコチャバンバのターミナルに到着しました。ターミナルから街の中心までは歩いて2030分です。ホテルを探すにも早すぎるし、時間つぶしも兼ねて歩くことにしました。

 コチャバンバは標高2600mに位置する人口50万人の都市です。この街もポトシ銀山の繁栄の恩恵を受けて発展しました。温暖な気候を利用して生産した食糧をポトシに供給する役割を担っていたそうです。

 今でも農業が盛んで、比較的豊かな土地柄のせいか、他のボリビアの都市に比べて整然とした美しさがある街です。気候も穏やかで、歩いていると朝の空気が気持ちよく感じられました。


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コチャバンバのシンボル、カテドラルの塔


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コチャバンバの中心街


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コチャバンバの中央公園に面した建物


 今回は、恐竜の足跡で有名なトロトロという場所に行くために来たのですが、事情があって断念。コチャバンバには特に見るところもないので、翌日、長距離バスでラパスに移動することにしました。コチャバンバ~ラパス間はバスで9時間ほどですが、今回は昼間の長距離バスにしました。


 安いバスはボロかった!!


 コチャバンバのターミナルは広く、たくさんのバス会社のブースが並んでいます。その中から、朝9時発のカーマがある会社を探し、値段を聞くと「30ボリビアーノ(450円くらい)」と言います。耳を疑いました。スクレ~コチャバンバ間とかかる時間もバスのクラスも変わらないのに値段は半額以下です。すぐチケットを購入し、バスが停まっているプラットフォームに行きました。

 外見はスクレから乗ったバスと変わらない二階建ての綺麗な車体です。しかし、中に乗り込んでみると、かなりボロでした。座席も汚れていて埃っぽいのです。この路線はバス会社の競争が激しく、古い車体を使ったバスは客が集まりにくいため、運賃を安くせざるを得ないわけです。客も安さにひかれてきますので、外国人観光客などは見当たらず、大きな荷物を持った地元の人たちばかりでした。しかし、カーマの一人席でゆったりできますから多少汚れていても問題ないです。


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コチャバンバのバスターミナル。スクレに比べかなり大きい。


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ボリ―バル社のカーマは安いがボロい。車体はブラジルのマルコポーロ社製


 昼間のバス移動は、やはり時間がかかる気がします。長時間の移動で窓の外の景色にも飽きてしまい、時計を見ながら「まだ着かないかなー」と何度も思っていると、ラパス市内の名物である渋滞にはまりました。そのうち雨が降り出しました。今年は例年になく天候が不順だそうです。6時ちょっと前にバスターミナルに到着。

 この移動は疲れました。


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雨に煙るラパスの街

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