FC2ブログ

サグラダ・ファミリア教会へ行く! スペイン旅行記⑭

 2019-06-10
sagrada00.jpg


大人気のサグラダ・ファミリア教会


 今日はバルセロナを代表する観光地であるサグラダ・ファミリア教会へ行きます。
 ここへは25年前にも行きましたが、その時は、まだ全建設の3~4割くらいしかできていない感じでした。その後、建設工事はかなり進み、2026年に完成予定となっているそうです。果たしてどこまで工事が進んでいるのか、期待が高まります。

 サグラダ・ファミリアはアルハンブラ宮殿などを抜いて、スペインで最も観光客を集める場所になっているそうです。入場チケットは1カ月前にネットで購入したのですが、ハイシーズンだと2カ月以上前に購入する必要があるということです。


sagticket_R.jpg
ネットで購入したチケット。


 まずは、地下鉄でサグラダ・ファミリア近くの駅へ向かいます。一番近い駅は「サグラダ・ファミリア」ですが、ホテル近くから地下鉄に乗ると乗り換える必要があるため「ベルダグエル」という少し離れた駅で下車。地上に出ると、方向が全然分かりません。公園で地図を見ていると、そばにいたおじさんが突然「サグラダ・ファミリアはあっちだよ」と声をかけてくれました。こんなところにいる外国人はサグラダ・ファミリアに行くに決まっているということでしょう。

 少し歩くと公園越しにサグラダ・ファミリア独特の尖塔が見えました。

 時間は昼の12時過ぎです。チケットは入場時間が決められていて、私たちは12時45分入場になっていました。土曜日のためか、サグラダ・ファミリアの前の道には特設の簡易舞台が据えられており、休日を楽しむ大勢の人でごった返しています。個人客用の入場口は二カ所あるのですが、一カ所は長蛇の列。そこで、比較的列が短いもう一カ所の列に並びました。

 すると、列の先にいる係員が入場者のチケットをチェックし、「今は12時30分入場だ。45分はまだ!」と言っています。私たちも45分ですから、列から外れました。

 道路の舞台では踊りのパフォーマンスが始まり、路上にいる大勢の人たちが舞台上の演者に合わせて踊りを始めました。

 その音楽と喧噪の中で、入場者の列が伸びていきます。10分前になり、これなら入り口まで進む前に12時45分になるだろうと思い、列に入りました。

生誕のファサードは自然の複雑さ!?


 大混雑のチケットチェックを通過し、教会の入り口になる生誕のファサードに進みます。ファサードとは建物の正面部分のことで、カトリックの教会ではキリストや聖人などを表した壮麗な彫刻を施していることが多いのです。

 サグラダ・ファミリアの場合は生誕のファサード受難のファサード、栄光のファサードとファサードが3つもあるのです。現在、完成しているのは東側の生誕のファサードと西側の受難のファサードで、南側の栄光のファサードは工事中です。どれが本当の正面かと言えば、工事中の南側になります。

 生誕のファサードはガウディが完成させたもので、伝統的な彫刻手法でイエスの生誕とそれにまつわる聖書の逸話の様々な場面を表現しています。そのイメージは人工的で整った一般的な教会のファサード彫刻とは大きく異なり、巨大な鍾乳洞のような自然の中に立っている感じがします。

sagrada02.jpg
生誕のファサードの複雑な彫刻

sagrada01.jpg
様々な像がファサードを飾る

教会内部は異次元空間のよう…


 教会内部に入ると、これまで見たことがない荘厳で未来的な巨大空間に圧倒されます。まるで、未知の宇宙空間に迷い込んだような気さえするほどです。以前、ここに来たときは、内部は工事中で、柱や天井の一部しか見れませんでした。それがこんな風に出来上がるとは驚きです。

 壁面上部には大きなステンドグラスがはめ込まれていますが、これも異空間の創造に劇的な効果をもたらしています。ガウディは内部を万華鏡のようにしたいと考えたそうです。そのアイデアと近代の技術が合わさってこのステンドグラスが完成したのだと思います。これほどの効果をもたらすステンドグラスを私は見たことがありません。思わず、ため息を漏らして見とれてしまいました。

sagrada03_R.jpg
不思議な林の中にいるような内部の光景

sagrada04_R.jpg
主祭壇には十字架のイエス像

sagrada06_R.jpg
美しいステンドグラス

sagrada05.jpg
光の効果が素晴らしい。

受難の塔に登る!


 サグラダ・ファミリアには18本の塔があり、現在は生誕のファサードと受難のファサードそれぞれ4本ずつ計8本の塔が完成しています。チケット購入時にどちらかを選択すればこの塔に上ることができます。

 どちらがいいか分からず、私たちは受難の塔を選択しました。聞くところでは、生誕の塔の方が見晴らしがよく、受難の塔の方が登れる場所が高いということです。

 受難の塔はエレベーターで65m地点まで登ります。エレベーターを下りると二つの塔の間からバルセロナ市内が一望できる場所になります。そこから階段を少し下りるとファサードの真上に当たる二本の塔をつなぐ渡り廊下に出ます。ここからの眺望もいのですが、危険防止用の柵が少し邪魔です。
 
 塔から降りるには階段を使います。螺旋状の狭い石段をひたすら下りていくのですが、ちょっと疲れました。

P1060072_R.jpg
受難の塔から見たバルセロナ。

sagrada08.jpg
工事をしている場所も多い。

現代アート的な受難のファサード


 次に受難のファサード側から外に出ます。こちら側には生誕のファサードとは全く異なった現代的で人工的なイメージの彫刻が並んでいます。ファサード中心上部には十字架のイエスが置かれ、その周囲をイエスの受難の物語を表す様々な場面が表現されているのです。特に、出口の前に置かれたむち打ち刑を受けるイエスの像は印象的です。

sagrada11.jpg
受難のファサードの彫刻は現代アート的

sagrada10_R.jpg
ファサードの前にはむち打たれるイエス像。


お昼はアメリカのハンバーガー


 見学を終えて外に出てきたら3時近くになっていました。レストランを探すのも面倒なので、近くのハンバーガーショップに行くことにしました。
 どうせなら、日本にはないハンバーガーということで選んだのがFIVE GUYSという店です。
 アメリカ東海岸発祥のかなり大きなチェーンで、スペインにも大都市には店があります。 ハンバーガーの特徴は厚い肉のパティが2枚入っていて、トマトやレタス、ピクルスなどのトッピングが自由に選べること。かなりボリューミーで、食べ応えがありそうですが、意外に軽い感じで食べることができました。
 ただ、値段はハンバーガーが7.75ユーロ(約1000円)、チーズバーガーが9ユーロ(1200円弱)とかなりお高め。店の感じもいかにもアメリカ!で、あまり日本人向きではないと思います。

fiveguis.jpg
なんか雑な感じのハンバーガーだった。

休日のモンジュイックは楽しい!


 夕方からは、モンジュイックへ行くことにしました。地下鉄の「エスパーニャ」駅で降り、地上に出ると広いスペイン広場があり、大勢の人たちが青空の下で休日を楽しんでいます。その先のモンジュイックの丘の方を見ると、中腹にクラシックなカタルーニャ美術館の建物が見えます。

 この周辺は万国博会場として開発され、1992年のバルセロナ・オリンピックの際にはメイン会場も作られました。広大な公園内には美術館やスポーツ施設、テーマパークなどが点在しています。
 カタルーニャ美術館がある中腹まで丘を登ると、眼下に広がるスペイン広場とバルセロナの整った街の美しい光景を存分に楽しむことができました。

barcerona01.jpg
噴水が綺麗なスペイン広場。

barcerona02.jpg
中腹にそびえるカタルーニャ美術館。


バルセロナへ行く! スペイン旅行記⑬

 2019-06-07
P1060072_R.jpg
バルセロナの町

バレンシア~バルセロナは普通バスで4時間強


 今日はバレンシアからバルセロナに移動します。
 朝10時発のいつものALSA社のバスに乗車。バルセロナ到着は午後2時過ぎですので4時間強の乗車時間ですが、トイレ休憩はないようです。

 高速道路はほとんど渋滞がなかったのですが、市街地の道路に入ると、信号待ちもあってなかなか前に進みません。ちょっと苛立ちましたが、それも想定内なのでしょう、バスはほぼ予定通りの時間にバスターミナルに到着しました。 

 バルセロナもホテル代が高いので悩みましたが、ここでは、街の中心から離れた海岸沿いのリゾートホテルを選びました。春は季節外れなので、値段が安くなっているのです。


地下鉄に乗れない!!


 街の中心に近いバスターミナルからの移動には地下鉄が使えます。隣接する地下鉄の駅に行くと、自動販売機で10回分の回数券になっている「タルヘタ10」を購入。10.2ユーロですが、1回券が2.2ユーロなのでかなりお得。しかも、二人で共用できます。

P_20190607_144459_R.jpg
タルヘタ10。バスや国鉄(RENFE)にも乗れる。

 すぐそばの改札を通ったのですが、どちらのホームなのか路線案内が理解できません。近くにいた係員に、行きたい駅の名前を言うと、「ここは国鉄だ。地下鉄は隣」と言うのです。まさか、地下鉄と国鉄の改札が隣り合っているとは知りませんでした。

 これで2回分の乗車券を失いました。しかも、隣の改札に行くと係員が両手を広げて「今はこの改札は利用できない」と言うのです。「じゃあどうしたらいいんだ」と思いました。

 改札が通れるようになるまで待つか、別の方法で移動するしかありません。面倒なのでタクシーにしましたが、ホテルまでは思ったより遠くて、タクシー代はタルヘタ10よりずっと高くなりました。

季節外れのリゾートホテルは安い


 到着早々残念なことはありましたが、ホテルは期待通りでした。
 街の東に位置するボガティ海岸のすぐ近くにあり、四つ星ですから部屋は広く設備が整っていて、アニメティも充実と、文句なしです。金曜日から日曜日という一番価格の高い時だったのですが、平均でツインが1泊税込み1万5000円程度でした。

 夕方の海岸を散歩するため出かけてみました。
 風が強く、かなり寒いです。そんな中でも海岸では遊んいる人がいますし、海岸沿いの遊歩道では散歩する人たちが行き来しています。500mほど先にある遊園地から、楽しそうな歓声も聞こえて来ました。

P1060030_R.jpg
夕方のボガティ海岸。まるで冬の景色みたいだ。奥には遊園地がある。

P1060031_R.jpg
海岸にはレストランがあるが風が強くて客はいない。

夕食はまたもパエリャ


 夕食は、海岸沿いの通りに並ぶ海鮮料理のレストランの1軒に入りました。
 道路に大型テントを張ってテーブルを並べています。風が入りにくいようにしてあるのですが、テントですから隙間風は防げません。「これでは寒いかも」と思ったのですが、ストーブが用意されていたので、近い席に座りました。

 ここでは、前菜にエンサラーダ・ルッサ(ロシア風サラダ)とピーマン炒め。メインは店おすすめのパエリャを注文しました。
 ロシア風サラダというのはツナや野菜が入ったポテトサラダのことです。ピーマン炒めは、大きな緑のピーマンを油で炒めただけのシンプルな料理ですが、酒のつまみにはいいと思います。エビやムール貝が入った定番の海鮮パエリャは、おいしいのですがどこで食べても味があまり違わない感じです。そろそろ飽きてきたのかも知れません。

 会計をしている時、そばに筋肉隆々の若者がTシャツ1枚で立っていました。「寒くないの」と聞くと、「これくらいで寒いはずないよ」と自慢気に言います。ほとんどの人が冬の格好なのに、「その若さがうらやましい!」と思いました。

P1060033_R.jpg
奥がエンサラーダ・ルッサ、手前がピーマン炒め。オリーブの実はビールのお通し。

P1060035_R.jpg
定番の海鮮パエリャ。



スペイン旅行記⑫ 10日目 バレンシアを散歩

 2019-06-05

valencia01.jpg
国立陶器博物館の正面入り口


バレンシアの名物オルチャタを飲む!


 バレンシアの名物に、地元の人が愛してやまないオルチャタという飲み物があります。夏の暑い日には冷たくしたオルチャタが最高だと聞き、暑い日ではなかったのですが、中心街にあるオルチャタの専門店に出かけてみました。

 有名な店らしく、朝から観光客らしき人たちで込み合っています。朝食の定番であるチョコラテとチュロスと共にオルチャタとファルトンを注文。ファルトンは砂糖をまぶした軽い菓子パンで、オルチャタとセットで食べるそうです。

 オルチャタを飲んでみると、飲み口はミルキーですがあっさりとしていて、控えめな甘さが心地いい感じ。たしかに暑い日に飲むと、スッと喉の渇きを癒してくれそうで、後味もスッキリしていて気に入りました。

 オルチャタの原料はチュファというものですが、これはタイガーナッツという、最近、欧米で話題になっているスーパーフードのようです。ショクヨウガヤツリとかキマハスゲと呼ばれる草の地下茎で、ビタミンEと食物繊維が豊富に含まれる上、カロリーが低いという利点もあります。
 
 実はメキシコにもオルチャタという飲み物があります。たぶん、バレンシアのオルチャタを元に作られたのだと思います。味は似ているのですが、こちらの原料は米やアーモンドなので、味にコクがあり、飲み口が少し重く感じるという違いがあります。もちろん、こちらもおいしいですよ。

valencia02.jpg
オルチャタの専門店サンタ・カタリーナ。

valencia04.jpg
店内の様子。

valencia03.jpg
奥がオルチャタとファルトン。手前はチョコラテとチュロス。


歴史的建造物が多い街の中心部


 バレンシアは15世紀から16世紀にかけて地中海貿易で栄え、18世紀には絹や陶器の生産によって発展した街です。中心部には歴史的建造物が数多く残されており、見どころも多いのです。

 特に中世の雰囲気を残しているのがカテドラル周辺です。カテドラルは14世紀末に完成したそうですが、その後、バレンシアが経済的に発展した18世紀にも手が加えられたことで、ゴシックやネオクラシックなどの様式が混在しています。それは、この周辺の建物も同じで様々な様式、デザインの建築物を見ることができるのです。

valencia05.jpg
街の中心部は古い時代の雰囲気が溢れる。

valencia06.jpg
ビルヘン広場。右奥の塔がカテドラル。

valencia11.jpg
雰囲気のいい通りも多い。

有名画家の作品もあるバレンシア美術館


 午前中は、スペインを代表する画家たちの作品が収蔵されているバレンシア美術館に行くことにしました。街の中心部から北に向かい、カテドラルの前を通って歩くこと30分ほどで到着です。

 美術館としては中規模ですが、キリスト教の祭壇画をはじめとする収蔵作品は豊富です。名も知らぬ画家たちの宗教画が大半ですから、丁寧に見ていくと飽きてしまいます。エル・グレコやゴヤなどの有名画家の作品を探して見ていくことにしました。入場料は無料ですし、人も少ないので、ここでしか見れない作品をゆっくりと鑑賞できるのがいいです。


見るだけで楽しい中央市場


 昼は中央市場に行ってみることにしました。一般的な市場は主に地元の人が食料品を購入する場所ですが、バレンシアの中央市場は観光化されており、場内に飲食できる店舗も設けられています。到着したのはちょうど昼時で、多くの人でにぎわっていました。スペインは果物が安く、日本ではあまり見ない種類もありますので、市場内を見て回るだけで楽しいです。
 しかし、昼過ぎになると、みんな店じまいをしてしまうのです。スペインでは昼過ぎにはみんな仕事をやめ、家に帰って家族で昼食をとるのですから仕方ありません。
 私たちも、市場の外に軒を連ねる食堂でランチ定食を食べることにしました。1番目の皿はいつものパエリャ、二番目の皿はイカの煮物を選択。普通においしかったです。

valencia07.jpg
中央市場(奥)の前は観光客で大賑わい。

valencia08.jpg
市場の前にはパエリャを提供する食堂が多い。

valencia13.jpg
1番目の皿のパエリャ。


世界遺産「ラ・ロンハ・デ・ラ・セダ


 バレンシアの中心部には世界遺産に登録されているラ・ロンハ・デ・ラ・セダがあります。直訳すると絹取引所ですが、15世紀後半に建てられた商品取引所と説明されています。中央市場のすぐそばですので、昼食後に行ってみました。

 古城か貴族の館のようなゴシック様式の建物です。内部で特徴的なのは、何本もの細い螺旋状の柱が高い天井を支えることで楽園を表現したという「柱のサロン」でしょう。教会内部とは違って中世の騎士が集まる広間にも似た神秘的な雰囲気が漂っています。

 この建物を見ると、15世紀のバレンシアが地中海貿易に関していかに大きな力を持っていたか想像できます。

valencia09.jpg
ラ・ロンハ・デ・ラ・セダの入り口。

valencia15.jpg
柱のサロンは神秘的な雰囲気。


スペイン旅行記⑪ 9日目 バレンシアへ行く!

 2019-06-03
 mapruta_R.jpg
グラナダからバレンシアまでのバスルート。海岸を回るルートはかなり遠い。

普通バスでバレンシアまで9時間半の旅


 今日はグラナダからバレンシアへ移動します。

 Google mapを見ると、マドリードからグラナダまでの距離は420㎞程度であるのに対し、グラナダからバレンシアまでは500㎞以上あります。この区間は鉄道がないためバス移動になります。
 スペインの長距離バスには普通(Normal)とスーパーエコノミー(Supra Eonomy)の二種類あり、普通だと所要時間9時間半、価格42.95ユーロ(約5600円)、スーパーだと所要7時間45分で60.76ユーロ(約7900円)となっています。スーパーは席が広くて快適なバスで、途中経由する街も少ないのです。

 出発時間は普通が10:00、スーパーが11:45で、到着時間はほぼ同じです。ちょっと迷いましたが、スーパーを選ぶ意味があまりないと思い、普通のバスを選びました。

 朝10時にグラナダを出たバスは快調に走ります。普通バスは経由地が12か所あるため、1時間かからずに次の町のバスターミナルに着きます。面倒な感じですが、長時間走り続けるバスだと車内のトイレを使う必要があるのに対し、普通バスはターミナルでトイレに行ける可能性が高いのです。私は、バスのトイレが苦手なのでこちらのほうが助かります。

 12時過ぎになって、バスは高速道路のドライブインに入りました。「30分休憩」と運転手が告げます。昼食をここでとるようです。私たちも、ドライブインのカウンターでコーヒーとハムやスペインオムレツが入ったサンドイッチを注文しました。ここで食べておかないと、夕方7時半までお腹が持ちません。

 その後、到着したバスターミナルで運転手が変わり、再出発。バスは地中海岸の主要都市、ムルシア、アリカンテ、デニアと経由しながら走ります。運転手が変わってからはトイレができる休憩時間もなく、バレンシアへとひた走りました。

 予定通り、7時半を少し過ぎたころバレンシアのバスターミナルに到着。ターミナルは街の中心から少し離れた場所にあり、予約したホテルは街の中心部にあるためタクシーで向かいます。

P1050975_R.jpg
夜のバレンシア中心部。ライトアップが美しい。

受付に人がいないホテルは不安!!


 バレンシアのホテル代が予想よりかなり高かったため、オスタル(安ホテル)クラスをネットで予約していました。オスタルでも受付に人がいて部屋の鍵を受け取るのが一般的ですが、このホテルは違いました。数日前にホテルからメールが来て、「パスポートのコピー画像をメールで送ってくれ」というのです。

 まるで民泊です。「そんなことはしたくない」と思い、他の方法がないか問い合わせると、「午前11時から午後3時までしか受付に人がいない。コピーを送ってもらえれば部屋のロック解除番号を教える」と言うのです。私たちが着くのは夕方8時過ぎですからどうしようもありません。やむなく、コピー画像を送るとロック解除番号が届きました。

 そういうやり取りがあったため、どんなホテルなのかと少し不安を感じながらホテルに着きました。街の中心部の路地裏にある、あまり環境がいいとは言えない場所でした。コンクリートむき出しの細長い雑居ビルという感じです。メールで教えられた番号で入り口のロックを解除して中に入ると、暗い廊下の明かりが自動で点灯し、部屋のある3階まで階段を上ります。

 周りは静かで他に人の気配もありません。不安を感じながら部屋のロックを解除して中に入りました。部屋はかなり広めでモダンな内装。改装して時間が経っていないのか綺麗です。部屋の奥が厚いガラス戸でシャワールームとトイレが仕切られていて、多少、使い勝手は悪いのですが、まあ、許容範囲です。私たちにとって重要な、ベッドとエアコンが文句ないレベルだったので安心しました。

 言葉に不安がある外国では、こういうホテルは選びたくないですが、部屋数が少なく、安い宿泊施設は、こうなって行くのだろうと思います。

P1050989_R.jpg
こんな感じの裏町にホテルはあった。

路上のレストランでパエリャを食べる!


 バレンシアはパエリャの発祥の地ということで、夕食はパエリャの有名店で食事をしようと出かけました。
 ところが、店のシャッターが下りていて、「バケーションのため休業」という張り紙がしてあります。別の店を考えましたが、面倒なので近くでパエリャが食べられる店を探しました。
 すると市庁舎広場に面した道路上にイスとテーブルを並べているレストランがありました。夜の市庁舎広場は噴水がライトアップされて綺麗です。メニューを見るとパエリャもあるので、ここで夕食をとることにしました。

 フェンヒローラで食べたような豪華なパエリャではありませんが、これも美味しかったです。ただ、道路上のテーブルで酒を飲むくらいならいいのですが、食事をするのは少し落ち着かない気分でした。

P_20190424_215351_R.jpg
市庁舎広場は噴水がキレイ。

P1050974_R.jpg
路上のレストランで食べたパエリャ。

スペイン旅行記⑩ 8日目 アルハンブラ宮殿へ行く!

 2019-06-01
granada29.jpg
アルハンブラから見るアルバイシン

アルハンブラ宮殿の庭を散策


 アルハンブラ宮殿の入場チケットは手に入りませんでしたが、宮殿の外側の庭などには無料で入場できます。それだけでも見てみようとでかけました。

 街の中心部から土産物屋が並ぶゴメレス坂を登っていくと、20分ほどでアルハンブラの丘の中腹にあるザクロの門に到着しました。周囲は広大な敷地の深い緑に包まれており、気持ちがいいです。さらに坂道を登っていくと、アルハンブラ城内への出入り口になる裁きの門があります。

 城内に入ると、大勢の観光客が要塞部分であるアルカサバに向かって歩いています。入場券が必要なアルハンブラ宮殿の見学は、アルカサバ、ナスル宮殿、ヘナラリフェの三ヵ所で、どこから見てもいいのですが、アルカサバから順に見ていく人が多いのです。

granada25.jpg
アルハンブラに続くゴメレス坂

granada26.jpg
アルハンブラの入り口「ザクロの門」


granada30.jpg
左が要塞のアルカサバ

 チケットがない私たちはアルカサバとは反対方向にあるカルロス5世宮殿に入ってみました。アルハンブラ宮殿のイメージとはまったく違う、巨大な円形の中庭を持つルネッサンス様式の石造りの建物です。建造を命じたのはカトリック両王の孫であるカルロス5世ということですが、資金難から長い間建設が中断されたそうです。
 スペインではあまり類を見ない壮大な建造物ではありますが、なにかこの場にそぐわない感じがしてしまいます。ここにはアルハンブラ博物館と現代美術館があり、無料で見ることができます。個人的には現代美術館の映像展示が面白かったです。

 カルロス5世宮殿から東側奥に進むと、15世紀の修道院を改装したホテル、パラドール・デ・グラナダがあります。中庭などは宿泊客しか入れないのですが、周辺の庭を散歩するのも楽しいです。

granada32.jpg
カルロス5世宮殿の中庭。

granada28.jpg
パラドールの庭も美しい。

夜のフラメンコツアーに行く!


 この日は、夕方からフラメンコショーのツアーに申し込んでいました。
 夜8時40分にガイドがホテルまで迎えに来てくれます。マイクロバスに20人ほどの客を乗せてアルバイシン近くにあるサクロモンテの丘の洞窟を利用している店に向かいました。

 着いたのはロス・タラントスという老舗のタブラオでした。タブラオというのはフラメンコのための板張りの舞台があるバルやレストランのことです。板の上でタップのように靴音を鳴らして踊るのです。
 店の中は、細長い洞窟の中央に舞台があり、観客は壁に沿って並んで腰掛けます。ギターの音に合わせてカンタオーラ(女性歌手)が歌う声と手拍子が洞窟内に響きます。まずはバイラオーラ(女性の踊り手)が踊りを披露し、男性も含めて数名の踊り手が熱のこもった踊りを披露してくれました。ここは舞台と客席が非常に近いので迫力があります。

 まあ、観光客向けのショーですから本格的なフラメンコとはちょっと違うと思いますが、それなりに楽しめました。

granada22.jpg
洞窟タブラオ「ロス・タラントス

granada23.jpg
こんな感じでショーを見る


 このツアーでは、ショーを見た後で、アルバイシンのサン・クリストバル展望台でアルハンブラ宮殿の夜景を見ることになっています。マイクロバスで近くまで行き、そこから5分ほど歩くと展望台です。昨日見た、向かいの丘のアルハンブラ宮殿が照明を受けて夜の闇に浮かび上がっています。

 昼間は大勢の観光客がいて、ゆっくり見るのも難しいのですが、夜10時近い時間ですから人が少なく、自由に写真を撮ったりできるのもいいです。

 ちなみにこのツアーの値段は一人32ユーロ(約4200円)でした。

granada24.jpg
アルハンブラの夜景も楽しめるツアー。


≪ 前ページへ ≪ トップページへこのページの先頭へ  ≫ 次ページへ ≫